暮らしのヒント

消費生活センターでは，悪質商法に限らず，暮らしに役立つさまざまなテーマのコラムを西日本新聞に掲載しています。
（原則，毎週月曜日の朝刊へ掲載）

借金の返済に困ったら（平成29年12月25日掲載）

事例

【事例】「体調を崩して退職した。収入が減少し、生活費やローン返済のために借り入れを重ねてしまった。生活を立て直したい」

解説

　借金の整理には４種類の方法があります。
　「任意整理」は，弁護士などに依頼して，利息の再計算や支払方法の変更を債権者と交渉します。後で紹介する三つの方法と違い，裁判所を通さない手続きです。ただし，各債権者との合意が必要となります。
　「個人再生手続き」は一定の収入が見込める人が利用できる方法です。返済中の住宅ローンを除く債務の一部を地方裁判所が認めた再生計画案通りに，原則として３年で返済すれば，残りの借金が免除され，住宅の保持が可能です。
　「自己破産」は，一部の返済も不可能な場合に地方裁判所へ申し立てます。住宅などの資産をお金に換えて、その範囲内で返済し、残りの借金は免責を認めてもらう方法です。ほかに，簡易裁判所を通す「特定調停」もあります。
　借金返済のための借金を繰り返して多重債務に陥ってしまうと，自分の力だけで解決するのは困難です。早めに専門家に相談しましょう。消費生活センターでは，返済に関する直接の手続きは行っていませんが、相談を受け，内容に応じた専門の窓口を紹介しています。

　　

お問い合わせ先

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