法務省委託事業「ココロンセンターだより」97号 発行:令和6年12月(冬季号) 発行元:福岡市人権啓発センター 所在地:〒810-0073福岡市中央区舞鶴2丁目5番1号 健康づくりサポートセンター(あいれふ)8階 メールアドレス:jinkenkeihatsu.CAB@city.fukuoka.lg.jp 電話番号:092-717-1237(代表)、092-717-1247(人権啓発相談室) FAX番号:092-724-5162 CONTENTS「主な内容」 1ページ 人権総合講座(ココロンセミナー)【後期】 2ページ こころのオルゴール 3ページ 人権尊重推進協議会紹介 4ページ 人権啓発指導員コラム、書籍等紹介、人権擁護委員表彰 1ページ 人権総合講座(ココロンセミナー)【後期】 ココロンセミナー ~考えてみませんか? あなたの人権 わたしの人権~ 福岡市人権啓発センターでは、人権問題を身近に考えていただくためのセミナーを年6回開催しています。 今回、後期3回(1、2、3月)の受講者を募集します。あなたの身の回りにある人権について学んでみませんか? 第4回 1月25日(土曜日)14時~16時 テーマ:発達障がい 演題:私にわかる方法で教えて ~親心と子どもの世界~ 講師:絵本「学校コワイ」作者 よつば もこ さん 第5回 2月1日(土曜日)14時~16時 テーマ:カスハラ 演題:クレームとカスタマーハラスメントの境界線 ~理解と対策と賢い消費者への道~ 講師:株式会社キャリア研究所 代表取締役 園田 博美 さん 第6回 3月15日(土曜日)14時~16時 テーマ:高齢者 演題:ひきこもりの若者が自分らしい生き方を取り戻すには? 講師:八おき塾(一般社団法人 福岡わかもの就労支援プロジェクト) 代表理事 鳥巣 正治 さん ■会場 福岡市人権啓発センター(福岡市中央区舞鶴2丁目5番1号 あいれふ8階) ■定員等 各回50人 事前申込要(先着) 受講料無料 ■申込方法 ホームページの申し込みフォームから。 または電子メール・FAX・はがきの場合は、件名「ココロンセミナー第〇回申し込み」とし、氏名・連絡先(電話番号・メールアドレス)を必ず記載してください。 ■お問い合わせ 〒810-0073  福岡市中央区舞鶴2丁目5番1号 あいれふ8階 福岡市人権啓発センター TEL:092-717-1237 FAX:092-724-5162 E-mail:jinkenkeihatsu.CAB@city.fukuoka.lg.jp ★講師プロフィール 第4回:よつば もこ さん 言葉が遅い、遊び方が独特など、発達に違和感がある我が子に診断名がついたのは小2の時。 それから28年、学び・実践・親の会活動・一般啓発など、ひたすら模索の日々。 2012年に絵本『学校コワイ』出版。 家族や支援者が学ぶだけでなく、当事者が自分のことを知る場が必要と気づき、成人ASD研究会として2016年『一般社団法人高槻ルーロー』設立。 現在は主に成人ASD当事者とそのご家族と一緒に、見えないことを見える化しながら、自分研究する活動に日々取り組んでいる。 第5回:園田 博美 さん 英会話学校での総合職としてスクール運営経験後、人事として採用面接・人材育成研修に携わる。 2000年、個人輸入販売会社を起業するも、キャリアチェンジし人材業界に転職。 人材コーディネーターとしてスタッフ登録、企業が求める人材を基にキャリアの棚卸と職業能力の可視化 、企業とのマッチングに努め、取締役に就任した。 2005年、現在の株式会社キャリア研究所を設立し、若年者~シニアの求職活動支援、ワーク・ライフマネジメント(働き方改革)支援、企業の人財育成研修の講師としても活動している。 第6回:鳥巣 正治 さん 2008年9月、中学3年の息子が不登校になり、ひきこもり・不登校の若者が多くいる事を知る。 また、息子の不登校の対処方法として、第三者の介入およびコーチング(人材育成手法)が有効であることを発見する。 2015年4月、東京より故郷福岡に戻り、「コーチングでひきこもり・不登校の社会復帰を支援」をスローガンに、八おき塾(一般社団法人福岡わかもの就労支援プロジェクト)を立ち上げた。 八おき塾では毎年10名前後の若者が社会復帰を果たし、塾生は福岡だけでなく九州全域、 遠くは東京からも来る。近日は、親子の会話がなく前に進めない家族の支援に力を入れている。 1ページは以上です。 2ページ こころのオルゴール 令和6年度福岡市人権啓発ラジオ番組「こころのオルゴール」 こころのオルゴールとは? 福岡市がお贈りする「こころのオルゴール」は、皆さんに人権について考えていただく、5分間のラジオ番組です。 平成6年度から放送を始め、今年で31年目になります。 身近な人権問題をテーマにお伝えします。また、人権作文も紹介します。 オルゴールのやさしい音色にのせて、皆さんの心に届くあたたかな時間となりますように。 私たちがお届けします(ナレーター) 福田愛依、土居祥平、立川生志 放送期間:2024年12月2日(月曜日)から2024年12月20日(金曜日)まで 再放送:2025年2月3日(月曜日)から2025年2月21日(金曜日)まで 放送局:CROSS FM 12月の放送スケジュール 放送時間:16時53分から16時58分まで 12月2日(月曜日) タイトル:みんな一緒に踊ろう 分野:障がい者 ナレーター:栗原 類 12月3日(火曜日) タイトル:映画「かずゑ的」からのメッセージ 分野:ハンセン病 ナレーター:徳永 玲子 12月4日(水曜日) タイトル:SNSで加害者にならないために 分野:インターネット ナレーター:髙木 悠未 12月5日(木曜日) タイトル:犯罪被害者に寄り添う 分野:犯罪被害者 ナレーター:徳永 玲子 12月6日(金曜日) タイトル:多様せいの時代を生きる 分野:作文(小学生) ナレーター:栗原 類 12月9日(月曜日) タイトル:広がりを見せているアライ 分野:性的マイノリティ ナレーター:髙木 悠未 12月10日(火曜日) タイトル:拉致被害者に希望の光を届けるために 分野:北朝鮮による拉致問題 ナレーター:徳永 玲子 12月11日(水曜日) タイトル:寄り添い支え続けるホームレス支援 分野:ホームレス ナレーター:栗原 類 12月12日(木曜日) タイトル:外国人も幸せに暮らせるまちに 分野:外国人 ナレーター:髙木 悠未 12月13日(金曜日) タイトル:部落差別の今を伝える 分野:同和問題 ナレーター:徳永 玲子 12月16日(月曜日) タイトル:子どものSOSを受け止めるために 分野:子ども ナレーター:髙木 悠未 12月17日(火曜日) タイトル:男性も育休を取れる社会に 分野:働く人 ナレーター:栗原 類 12月18日(水曜日) タイトル:働く女性が子どもを育てやすい社会に 分野:女性 ナレーター:徳永 玲子 12月19日(木曜日) タイトル:どうしよう さそう? さそわない? 分野:作文(小学生) ナレーター:髙木 悠未 12月20日(金曜日) タイトル:いくつになっても自分らしく暮らせる地域に 分野:高齢者 ナレーター:栗原 類 2月の放送スケジュール 放送時間:7時52分から7時57分まで 2月3日(月曜日) タイトル:みんな一緒に踊ろう 分野:障がい者 ナレーター:栗原 類 2月4日(火曜日) タイトル:映画「かずゑ的」からのメッセージ 分野:ハンセン病 ナレーター:徳永 玲子 2月5日(水曜日) タイトル:SNSで加害者にならないために 分野:インターネット ナレーター:髙木 悠未 2月6日(木曜日) タイトル:犯罪被害者に寄り添う 分野:犯罪被害者 ナレーター:徳永 玲子 2月7日(金曜日) タイトル:多様せいの時代を生きる 分野:作文(小学生) ナレーター:栗原 類 2月10日(月曜日) タイトル:広がりを見せているアライ 分野:性的マイノリティ ナレーター:髙木 悠未 2月11日(火曜日) タイトル:拉致被害者に希望の光を届けるために 分野:北朝鮮による拉致問題 ナレーター:徳永 玲子 2月12日(水曜日) タイトル:寄り添い支え続けるホームレス支援 分野:ホームレス ナレーター:栗原 類 2月13日(木曜日) タイトル:外国人も幸せに暮らせるまちに 分野:外国人 ナレーター:髙木 悠未 2月14日(金曜日) タイトル:部落差別の今を伝える 分野:同和問題 ナレーター:徳永 玲子 2月17日(月曜日) タイトル:子どものSOSを受け止めるために 分野:子ども ナレーター:髙木 悠未 2月18日(火曜日) タイトル:男性も育休を取れる社会に 分野:働く人 ナレーター:栗原 類 2月19日(水曜日) タイトル:働く女性が子どもを育てやすい社会に 分野:女性 ナレーター:徳永 玲子 2月20日(木曜日) タイトル:どうしよう さそう? さそわない? 分野:作文(小学生) ナレーター:髙木 悠未 2月21日(金曜日) タイトル:いくつになっても自分らしく暮らせる地域に 分野:高齢者 ナレーター:栗原 類 福岡市人権啓発センターで検索 2ページは以上です。 3ページ 人権尊重推進協議会紹介 「やらねばならない!」から「楽しいから一緒にやりたい!」を目指して 那珂南校区 人権尊重推進協議会 那珂南校区人権尊重推進協議会(以下「那珂南人尊協」)は、平成5年1月23日に、同和問題をはじめ一切の差別をなくし明るく、住みよい町づくりを目指して設立されました。 人尊協の活動を広く知ってもらい、協力してもらうために、現在は人尊協だより「ひまわり」を年2回、広報誌「つながり」を年1回発行しています。 ■時代にあったテーマ選択を考える 那珂南人尊協では、「6月研修会・人権の集い・人権シンポジウム」の3つの研修活動をしています。 令和5年度のシンポジウムでは、『「これってハラスメント?」~令和時代のやってよいこと、悪いことをみんなで考えよう!~』を開催しました。 「否定せず受け入れる」という声かけからはじまり、偏った見方をせず知識をつけること、相手の立場に立って相手の考えを尊重することやコミュニケーションが大事なことを確認しました。 講師から話を聞くことで、私たちも自分の見方や考え方を大きく変えることができ、学びにつながっています。 だからこそ、たくさんの方に聞いてほしい。 人権問題についての捉え方は、世代によって違うことを痛感しています。 テーマを考えるのは難しいですが、これからも、今の時代にあったものを幅広い世代の方々と一緒に学んでいきたいと思います。 ■世代を超えた交流を目指して 那珂南校区の大イベント「校区体育祭」や「南福岡十日恵比寿大祭」には、たくさんの人が参加します。 その機会に合わせて、小学生が描いた人権ポスターを表紙にしたティッシュを街頭で配っています。 その際に、私が関わってきた地域活動を通して成長した子どもたちや保護者に声を掛けられとてもうれしく思いました。 だからこそ、気軽に声をかけられる地域のつながりを大切にしてほしい。 時代が移り変わっていくにつれ、共働き家庭が多くなり、横や縦のつながりを広げる交流が少なくなったと感じています。 夏祭りやそうめん流し、餅つき会などの親子で楽しめる地域行事を通し、これからも小・中学校と連携していきたいと思います。 人権教育、啓発のためにも、みんなで支え合い、人を大事にしていくために、「やらねばならない!」から「楽しいから一緒にやりたい」にアップデートしていきたいと思っています。 (那珂南校区人尊協会長 島田嘉治さん、同事務局長 鶴田法子さんの話により構成) 3ページは以上です。 4ページ 人権啓発指導員コラム、新着図書DVD 紹介、人権擁護委員表彰紹介 4ページ上部 人権啓発指導員コラム 人権啓発推進指導員のコーナー 通勤バスの中で ~これってルッキズム?~ 「ルッキズム」とは、外見によって人を判断することで、偏見や差別に繋がるのだそうだ。 私は通勤バスの中で、いつものように本を読んでいた。 1人の若者が乗ってきた。 長めのTシャツに、腰まで下げたデニム(Gパン・ジーンズの言い方は古いそうだ)、後ろポケットにチェーンでつないだ財布を入れ、スマホを見ながら乗り込こんできた。 すかさず、優先席の1つ後ろの空いている座席にどっかりと大股で腰を下ろした。 私は、この若者に良いイメージを持つことができなかった。 次のバス停で、高齢者らしき女性が乗ってきた。優先席が1席空いていたので、私は、「そこに座るだろう。」と、そのまま読み続けていた。 すると、その若者はすっと立ち上がり、黙ってその女性に会釈をして、自分が座っていた席を指して、当たり前のように、席を譲ろうとした。 その女性は笑顔で、「ありがとう、大丈夫ですよ。」と、答え優先席に座った。その若者は、そのまま自分の降りるバス停まで立ち続けていた。 私は、その行動に少し、戸惑いを覚えると共に、自分にある、偏見や思い込み「アンコンシャス・バイアス」を認識せざるを得なかった。 「これってルッキズム?」 そんなことがあった何日か後に、またその青年が乗ってきた。 先日と同じような格好をしていたが、彼を見る目が変わっている自分に気がついた。 苦笑いしている自分がいた。 (鈴木) 「違っているけど違わない」 ベトナムはとても身近な国で、首都ハノイには飛行機で4時間半の距離です。 簡単にたくさんの動画サイトやインターネットで旅先の情報収集ができるので、行く前から「もう行ったような気がする」、そんな気持ちになります。 「違っているけど違わない」これは、9月、ベトナムに家族旅行をした子どもたちの感想です。 子どもたちが感じた、日本と一番違っている点、それは交通ルール。 街を歩くと、音の洪水のようでした。 日本ではクラクションを鳴らすのを遠慮して、どうしても必要な時に鳴らす。 しかし、ハノイでは、バイクや車がひしめくほど交通量が多く、どこでも絶え間なくクラクションが鳴っています。 歩行者の立場で見ると、日本では、信号や横断歩道がたくさんあって整然としていますが、ハノイでは、道路を渡ろうとする際、車両に「私はここにいます!」と目線や身振りで表しながら、ゆっくりと渡らなければならない。 文化や生活の違いをはっきりと感じたようです。 「違わない」と思ったのは人と人とのつながりだそうです。 印象的だったのは、飛行機酔いした子どもを空港で介抱していると、気づいた現地の方が、直ぐに休憩室に案内してくれました。 英単語と、身振り手ぶりなどで対応していただき、「ありがとう」と伝えると笑顔で見送ってくれたこと。 ホテルでは、エレベーターで一緒になったカナダ人から「明日誕生日なの! だから、旅行に来たの。ベトナム、とっても素敵よ! お互い楽しみましょうね」と話しかけられ、そこに居合わせたみんなが笑顔になり、「おめでとう!」と拍手でお祝いできたのはとても嬉しかったと言っていました。 結局は人とのコミュニケーションが大事で、知ろうとする、伝えようとする気持ちが大切だということを強く感じたようです。 「言葉は、手段の一つなんだね。動画などで知るよりも、自分で体験してみると全く違うことに気づいたよ」と子どもたち。 いろんな人と出会い、きっとたくさんの経験をこれからしていくのでしょう。 ちょっとまぶしく見えました。 (加藤) 4ページ下部 新着図書DVD紹介 ココロンセンター ライブラリー 紹介! 人権問題に関する書籍、DVDを入荷しました。 貸出を行っています。 ぜひ、ご利用ください。 大切な人(DVD) 企画:兵庫県・公益財団法人兵庫県人権啓発協会 企画協力:兵庫県教育委員会 制作:東映株式会社 動画の再生回数を増やすために、被差別部落を訪れて過激な編集を施していく友だち。 それを止めることができなかった主人公。 投稿欄には、差別をあおる書き込みが連なり、追い詰められていきます。 でもそれには、大切な人の家が映りこんでいて、動画を削除しようとするのですが、どうなっていくのでしょうか。 インターネット上の一部が、誤った認識や差別を助長すること、表現の自由を逸脱した許されない行為であると気づくことの大切さ、差別されている当事者が訴え続けなければならない社会構造の実態について理解するとともに、差別のない社会、誰もが尊重される社会を目指すことを目的として、制作された人権啓発ドラマです。 (同和問題) 人権擁護委員が表彰されました 多年にわたって人権擁護活動に御尽力いただいた下記人権擁護委員の方が、令和6年5月24日に、表彰を受けられました。 全国人権擁護委員連合会長表彰 横田 文子 様 (南区) 福岡法務局長表彰 岡 多惠子 様 (東区) 冨森 玲子 様 (東区) 4ページ下部は以上です。 これで「ココロンセンターだより」97号は終わりです。