現在位置:福岡市ホームの中のくらし・手続きの中の地域の活動・NPO・ボランティアの中のコミュニティ・地域の活動の中の“ふくおか”地域の絆応援団から“ふくおか”地域の絆応援団イベント「第11回地域の絆応援団セミナー」を開催しました。
更新日: 2019年5月14日

“ふくおか”地域の絆応援団イベント
第11回“ふくおか”地域の絆応援団セミナー&交流会
~地域とともに価値をつくる企画のポイント~
を開催しました!

内容

日時 平成31年3月19日(火曜日)午後7時00分から午後8時30分

場所 赤煉瓦文化会館 第3会議室



講座「ロジカルシンキングと問題解決の手法」

FDC福岡地域戦略推進協議会 神田橋 幸治 氏 

講座の様子


 誰かに何かを提供することを考えた時、どうしても必要になると考えていることがある。仕組みだ。困りごとや課題、アイディアがあっても仕組みになっていない場合、思いついた人が提供できなくなったら終わってしまう。その人が熱心に続けられれば良いが熱が冷めたら下火になってしまう。今日はこの仕組みを考える時にどういう観点でやると良いのか、どういう手順にすると良いのか話をしたい。
この仕組みを作ることで価値を提供し社会活動や地域活動の実施と拡大ができると思っている。とても良い取組みを行っても自分達だけが行っているという状態はもったない。
自分ができなくなっても続いてほしいし、自分達以外にも同じような想いを持っている人には同じように取組んで欲しいと考えると思うので、仕組みを作る必要があると考えている。
特に社会活動されている方は事業計画を作ろうとか、論理的に物事を考えることに苦手意識を持っていたりする。場合によっては熱意が足りない、理屈は必要ない、という方も少なからずいる。しかしながら、そんなことはないと考えている。それは目新しい話ではなく誰でも知っていることでできると考えている。


・ロジカルシンキングとは
 論理的に考え、論理的に伝えることが重要。論理的に考えて伝えることと、情熱的に行動することとを分けて考えなくてはならない。この論理的に考えるというものを論理的な思考=ロジカルシンキングと言う。
社会は大きく変化している。大事なことは物事を体系的にとらえ、迅速に全体像を把握し、内容を論理的にまとめる。的確に伝えることができれば良い。これは昔と比べて増々必要になっている。特にビジネスシーンで見るコミュニケーション方法は、昔あうんの呼吸と言ってきたが今はディスカッション=議論しようとなっている。思考や創造などの考える仕事が増えている。論理的に考え論理的に使う力が無いと良いチームはできない、良い活動ができないという時代になってきている。
 では論理的=ロジカルというのはどういうことか。まず結論から話すこと。落ちが無い話は論理的ではない。結論に対するその根拠が必要。根拠が無ければならないというのも論理的だということ。さらに大事なのは結論と根拠が繋がっていること。例えば日常のやり取りにおいても論理的かどうかでイラっとすることに繋がったりする。論理的になるよう二点に気をつけると良い。

 一点目は話に抜けや漏れダブりがないか、常に意識して話すこと。ロジカルシンキングの話でいうとMESE(ミッシー)かどうかを考える。
 例えば製品を説明する時、デザイン、機能、性能を説明するという場合、価格の話が抜けていて漏れがある状態となる。普段議論をする時に漏れや重複がないかどうか考えてから議論する。
 二点目は、その話は本当に繋がっているかということ。「なぜ」と根拠があるが逆の「だから」で根拠から結論に繋がっているのかを意識する。論理の飛びをなくす技術。本当に繋がっているのかということを行ったり来たりして考えることを意識する。具体的にどのようにすれば良いのか。

 課題の設計から考える。仲間全員が同じ言葉で言えるようになっているか。同じようなつもりになっているだけではないか。課題共有できている気になっているだけじゃないのかを考える。
 課題の設定はどうしたら良いか。ひとつは現在と目指していく姿のギャップをはっきりさせる。この差を縮めていく方法。もう1つは具体的に考える方法。具体的に定義できていないチームが多い。課題の設定は正しくしっかり定義することが重要。
 この課題の解決方法を考える時に、ちょっとしたコツが2つある。まず1つ目は順を追って考えること。2つ目は問題を小さい問題に分解すること。皆さんが取り組もうとした課題は簡単に解決できないような大きいことではないだろうか。それを小さい問題に分解してさらにその中で私達がやるべきことは何か、私達が得意なことは何か、私達がお役立ちできることは何かを考える。
 課題を原因究明して複数の原因があった場合は、私達が対峙するべき原因は何かを考える。いきなり大きい課題を解決しようとすると何も始まらないので、細かい課題にした上でどれを相手にするのかを決定する。
 この時に気をつけることが、ダブりや抜け漏れがないようにすることと、「なぜ」「だから」の繋がりを意識することが重要。これだけでも従来の議論が断然ブラッシュアップされる。
 原因探求や解決策を立案する時に、合意の話をするのは難しい。物事を深く考えたりたくさん出して行くことは簡単にできない。特に複雑な問題など、中長期に渡る社会課題を解決するためには共創しかない。皆さんも共創に取組みたいと考えていると思う。どうしたら良いのか。多様なステークホルダー、関係者を集め創造的な会話から本質的な原因を特定し、仮説検証を繰返して創造していくことが必要。


・行動計画、事業計画、企画とは。
 事業計画や何かしらの企画をたてるということは、どういう役割やメリットが生じるのか。それは価値の共創ができることだと思う。ニーズや課題に対し解決するアイディアを思いつき、実現する仕組みを作るために考え組み立てて実行する。
 また関係者とお客様をぐるぐるまきにするような事業計画を作る。地域のニーズや課題を発見し、なんとかしたいと思った場合、解決方法を仲間内で思いついたとする。その時点では形にするのを踏みとどまり、関係者や実践したい人と一緒に、こんな絵で解こうと思うけれどどう思う?と話す。関係者に話をしてみたらこういう意見をもらえたんだけれど、どう思う?と当事者に話してみる。
 嬉しい、ありがたい、と言われたら、どういう事業にするのか骨組みや展開を考えて行動することが大事ではあるが、急がば回れである。お試しを行うので、良かったら作ってくれませんか?というような話をして巻込んで行くと、ここにまた人が来る。
 ぐるぐるまきを一個づつ丁寧にやりましょう、と言うことではなく、意識をして出来る範囲でやりましょう、ということ。つまり色々な方に支えられ皆で一緒に作って行くことを実践できることが大事。つまり事業計画は人を巻込む。事業計画、企画は人を動かしながら作る。
 事業計画は綿密に細かい計画をたてましょう、というものではなくて紙1枚で良い。場合に寄ってはキャッチフレーズ一言でいいかもしれない。色でも良いのかもしれない。これは事業計画書や企画書がなくてもいいと言うことではなくて何かしらは必要。事業計画は価値を共創する方法論である。



ワークショップ 
ワークショップの様子1


ワークショップの様子2


 セミナー後半は、参加者皆様が実際に取組んでいることや相談や課題などについてSWOT分析※1とクロスSWOTの方法で、各自ふせんを使ってワークショップを行いました。
 ダブりや抜け漏れがないか。思い込みや決めつけをなくして論理的に考える。自問自答を繰り返す。それらを意識するだけで良い。また実際にやっていないことは文字化するのが難しく、端的に文字化して書き出すことはとても重要なので是非やってほしい、チームで共通語を持っておいてください、とワークショップ中にもアドバイスをくださり、最後は全員で集中して取り組んだ時間となりました。


※1:SWOT分析
SWOT分析とは、現在の状況と今後起こり得る環境変化についての分析手法です。
経営環境を内部環境(経営資源)と外部環境(市場環境)に区分した上で、縦軸に内部環境と外部環境を、横軸に好影響と悪影響を取り、マトリックスを作ることで自社の環境を客観的に分析します。