“ふくおか”地域の絆応援団キックオフイベント
企業の立場で考える「共創」の地域づくり
~地域に貢献し,地域とともに発展する企業へ~
を開催しました!
内容
日時 平成28年8月3日(水曜日)午後6時30分から午後8時30分
場所 福岡市スタートアップカフェ
〇あいさつ
〇株式会社ふくやの取り組み紹介
網の目コミュニケーション室室長 宗 寿彦 氏
創業の想い,現在の地域に対する想いについてお話いただきました。
- 創業者は,終戦後帰福。今後の人生は,地域のため,人のために生きたいと(株)ふくやを創業。
- 祭り(山笠,どんたく),PTA活動等地域活動にとても熱心であった。
- 現社長もPTA会長の経験があり,その経験から平成2年に「地域・ボランティア活動支援制度」を設立。
- 社員が地域に貢献することで,同時に社員も成長していく。
(通常の業務では評価できない社員の活動や努力・功績を会社として支援する)
制度の特徴 (1)就業時間中の活動も勤務時間とみなす。 (2)役職手当の支給 例)PTA会長:5,000円/月 - これまでに62名(延べ148名)の社員が地域の役職についている。
- 地域の求めに,今後とも(株)ふくやとして応えていきたい。
〇トークセッション
株式会社ふくや 代表取締役社長 川原 正孝氏
福岡市長 高島 宗一郎

高島市長
- 福岡市は「ふくおかNEXT」として,新しい時代へ入っていく。
- 行政はサービスを提供,市民はサービスを受ける側ということではなく,市民のみなさんと一緒に『共創』の取り組みを進めていきたい。
- ふくやさんは,各種お祭りの協賛や市の事業などにご協力いただくなどとても貢献してくださっている。
川原社長
- 地域のため,人のために生きたいという先代の強い想いが,ふくやのすべての始まり。
高島市長
- 地域活動は勤務時間とみなす,地域活動の役員手当の支給などは,利益を追求する企業という立場からは大変なことではないか。
川原社長
- 自身がPTA活動に関わった際に,企業が時間とお金を出せば,地域活動に参加しやすくなると感じた。
- 地域では,会社の肩書きは通用しない。いい研修にもなる。企業にとって地域手当や時間は惜しくない。
川原社長
- 数字では出にくいが,地域のことに関わった人は,多角的にものを見られるようになるなど変化がある。
- ふくやがこの地で営業できるのは,ふくおかという町があるからであり,地域(まち)に恩返ししなくてはいけないと思う。
高島市長
- ふくおかは元気なまちだが,より安全安心な地域,住み慣れた地域で安心して住み続けていくには,それぞれの立場から知恵を出し合う必要がある。
- 『共創』を企業の皆さんと一緒になって,まちづくりを行っていきたい。
川原社長
- 企業の立場としてもぜひ推進すべきだと思う。
- 個人同士や仲間意識を高め,また企業も規模の大小に関係なく,応援団をつくりたい。
- お互いの強みを活かして,結びつくことが大切。
高島市長
- これからもっと地域,企業,自治協議会,行政一緒にいろいろな「チャレンジ」を行っていきたい。
〇企業の取り組み紹介
九州電力株式会社福岡支社 首藤 憲幸 氏
「九州電力の『地域・社会との共生』について」と題して,九州電力グループのCSR(企業の社会的責任)の重点項目として推進している主な取り組みについてお話しいただきました。
- 環境活動や次世代育成支援活動,地域に根ざした活動を通じて,地域・社会の課題解決に貢献することを目指し様々な取り組みを実施。平成27年度グループ全体で,延べ6万の社員が,地域・社会共生活動に参加。
- 次世代層支援プロジェクト「九電みらいの学校」,地域振興への協力、「九電みらい財団」など
- 福岡支社では,「こらぼらQでん※」の取り組みとして,早良区脇山地区での米作りプロジェクトや東区志賀島での環境保全活動地域の清掃活動などを実施。
※こらぼらQでん(NPO法人等と協働し,地域の方と一緒に行うボランティア活動)
株式会社福岡銀行 坂下 正治 氏
「銀行と地域の共創~銀行のユニバーサルアクションについて~」お話しいただきました。
- 「地域や社会のために,何かできることはないか」と自ら発意をもって,考え実行する「ユニバーサルアクションを展開」
- 地域の皆さまとの『絆』を大切にし,「あなたのいちばんに。」を目指している。
- ユニバーサルアクションの事例
地域との絆 ロビー展,地域行事への参加, 美化・教育・街の安全活動,振り込め詐欺から身を守るセミナー,清掃活動,みんなの110番 など

長住大通り商店街 依光 好秋 氏 飯盛 嘉介 氏
「長住まつり」,商店街と地域との連携について,お話しいただきました。
- 7月30日(土曜日)に実施された長住まつりは,今年で40回を迎えた。
- 地域は,住民に対しよりよい企画で住民満足度を上げたいと思っており,商店街は地域の方たちによりよく利用してもらいたいと思っている。一見,利害が一致しているように思えるが,商店街と地域では,意見が異なることも多い。
- 目先の意見の違いを解決しようとするのではなく,主張すべきは主張し,意見の違いは正面から受け止め,お互いを認め合うことが大切。
- 地域によって,性質は違うと思うが,地域と企業,地域と商店街は,時間軸が違うことをしっかりと認識し,必ず意見の違いがあることを理解することで初めて高島市長が考える共創という考え方になると思う。

福岡商工会議所 松岡 守昭 氏
商工会議所の成り立ちや福岡商工会議所の活動内容をお話しいただきました。
- 福岡商工会議所の役割は共創の結節点である。
- 個社(事業所),地域(商店街),人とをつなぎ“ふくおか” の活性化を図り,地域の明るい未来に貢献していく。
- 地域活性化の具体的な取り組みとして,市内関係各団体と連携した大規模イベントの実施,商店街の実情に応じたサポートによる『地域の魅力発信支援』,個社の経営に対しては地区担当者が『伴走型支援』を行っている。


約110名の方にご参加いただきました。 多くのご参加ありがとうございます。
〇交流会
トークセッション,企業の取り組み紹介終了後のカフェ交流会では,ご登壇いただいた方をはじめ多くの方が参加されました。思い思いに名刺交換やお互いの活動の情報交換などが積極的に行われました。
11月に「第2回地域の絆応援団セミナー」を実施予定です。
次回の参加もお待ちしております♪