シルバー人材センターでは、働く意欲を持つ高齢者が、これまでの人生で得た豊かな知識や経験を生かし、さまざまな仕事を請け負い活躍しています。今回は剪定(せんてい)作業を行う古賀孝さんに話を聞きました。
―入会のきっかけは何ですか
10年ほど前、自宅の庭の剪定を業者へ依頼しようとしたら値段が高く、自分でやってみようと思ったことです。そこでシルバー人材センターで剪定作業を行っていることを知り入会しました。作業は最初は難しかったのですが、回数を重ねるうちに上手にできるようになりました。作業を依頼する人から報酬をいただくので丁寧な作業を心掛けています。また、同年代の仲間との交流も楽しいです。
―普段の作業内容を教えてください
週5日午前7時から11時まで庭の剪定を約20件行っています。西区では50人が5班に分かれて活動しています。2年前からは剪定班全体の取りまとめ役を務めています。午前中には作業が終了するため、午後からの時間はゆっくりすることができ、メリハリのある生活を過ごしています。
<作業をする古賀さん>
お盆の時期や年末年始には必ず依頼してくれる人も多くいます。作業終了後には「綺麗になった」と感謝の言葉をいただくこともあり、楽しみながら地域へ貢献することができるやりがいのある仕事です。
<剪定班のみなさん>
―どのようにして技術を磨いていますか
班の全員で年に1回、剪定技術を高めるための講習会と検定試験を受けています。AからCまでの3つのランクがあり、試験に合格しなければ剪定が難しい木の作業は行えません。一番難易度が高い松などを剪定するAランクの到達には3~4年近くかかります。私は3年目でAランクの試験に合格しました。
西区では60代から80代の1,017人が、家庭のちょっとした困り事から庭木の剪定など専門的な作業まで、幅広く仕事を行っています。最近では掃除や洗濯などの日常の家事を時間単位で請け負う家事援助サービスの人気が高まっています。
依頼できる作業内容や報酬等の詳細は市シルバー人材センターホームページ(「福岡市シルバー人材センター」で検索)で確認するか、お問い合わせください。
また、一緒に活動する会員も募集しています。市内在住で、働く意欲を持つ60歳以上であれば誰でも参加できます。これまで培ってきた知識や経験を生かしてみませんか。
【問い合わせ】
福岡市シルバー人材センター西出張所
電話 092-881-4680
FAX 092-881-4761