FaN Fukuoka Art Nextまちにアートがあふれる「ファンウイーク」開催9月23日(金曜日・祝)~10月10日(月曜日・祝)

市は、市民の皆さんにアートに親しんでもらおうと、「ファンウイーク」を初開催します。市内各所でアート展やトークイベント、作品を購入できるアートマルシェなど、さまざまな催しが行われます。この機会に、ぜひアートに触れてみてください。
イベント地図
 市は、暮らしにアートが溶け込む彩りにあふれたまちを目指す取り組み、「フクオカアートネクスト」を推進しています。
 ファンウイーク期間中、市美術館(中央区大濠公園)や福岡アジア美術館(博多区下川端町)に加え、博多旧市街の寺社や建設現場の壁など、さまざまな場所がアートであふれます。福岡のコンパクトなまちの特徴を生かしたイベントです。ぜひ展示会場を巡ってみてください。また、アーティストの活躍の場を増やすことで、アーティストたちの成長を支援します。

 ファンウイークのチーフディレクターを務める横浜美術大学教授の宮津大輔氏(59)に話を伺いました。
宮津大輔氏
 妻は久留米市出身で、年に数回訪れる福岡は、私の第二の故郷でもあります。平成2(1990)年に始まったミュージアム・シティ天神やアジア美術館の開館など、福岡市の移り変わりを身近に感じてきました。
 福岡は、歴史的にも文化的にもしっかりアートが根付き、長く受け継がれてきたまちです。松永コレクションの松永耳庵や元西日本シティ銀行頭取の四島司など、コレクターとしての大先輩たちの存在からも分かるように、福岡は昔からアートを育む特有の素地がありました。
 アートは一部のお金持ちだけの道楽ではありません。私も、一般的な会社員生活が長く、暮らしは至って普通です。
 私は現代アートが好きで、30歳の時に夏と冬のボーナスを全て使って、アート作品を買いました。当時は、高級腕時計や車などにお金を使う友人が多かった時代。自分へのご褒美に私はアートを選んだだけのことでした。妻には多少苦い顔をされましたが、それが私のコレクターとしての始まりです。
 皆さん、気に入った作品を購入して一緒に暮らしてみてください。アートと暮らせば、自分自身の生活だけでなく、あらゆる物の見方さえ変化するから不思議です。
 アートには、正解がありません。作品を選ぶ際は、勉強しないで本能のままに選んでみてください。第一印象と自分との相性だけで十分です。もっと知りたくなったら、作家のことや制作の背景などを調べたり、他の作品に触れてみたりすると、さらに楽しみが広がります。
 私にとって福岡は、日本のどこよりも人の温かさを感じる大切な場所です。このイベントが一過性のものではなく、アートが生活に溶け込み市民の皆さんの豊かさにつながるよう、お手伝いできればと思います。若手アーティストたちにも、福岡から世界へと大きく羽ばたいてほしいですね。「ファンウイーク」、一緒に楽しみましょう。

福岡市美術館オープニングイベントとコレクターズ展
 市美術館外観
市美術館会場では、9月23日(金曜日・祝)から25日(日曜日)に、ファンウイークのオープニングを飾るさまざまな催しが行われます。
 宮津大輔氏やゲストを迎えてのトークセッションのほか、子どもたちも参加できるライブペイントなどを実施します。アート作品を展示・販売するアートマルシェも開催。詳細は市ホームページ(「福岡市 ファンウイーク」で検索)で確認を。
 
●コレクターズ展
 作品写真
【日時】 9月23日(金曜日・祝)から10月10日(月曜日・祝) 

【場所】 市美術館 近現代美術室B 

【開館時間】 午前9時半から午後5時半(金・土曜日は8時) ※入館は閉館30分前まで 
      ※9月23日は11時半開場

【料金】 一般200円、高大生150円、中学生以下と市内に住む65歳以上は無料 

【休館日】 9月26日(月曜日)、10月3日(月曜日)
 
ファンウイーク期間中、4人のコレクター(家入一真氏、榎本二郎氏、小笠原治氏、熊谷正寿氏)が所有する貴重なアート作品を展示します。
 問い合わせは、アートのまちづくり推進担当(電話 092-707-3779 FAX 092-733-5537)へ。

アーティストカフェ誕生
 アーティストカフェフクオカ
市は、アーティストを育て支援しようと9月1日、「アーティストカフェフクオカ」を旧舞鶴中学校(中央区城内)に開設しました。アーティストたちへの相談対応や企業等とのマッチングを行うほか、ギャラリーとしての機能を持たせ、各種イベントも実施します。
 9月23日(金曜日・祝)から同ギャラリーで、今年度福岡アジア文化賞(芸術・文化賞)を受賞したシャジア・シカンダー氏(米国)の作品を展示します。

博多旧市街 HAKATA OLD TOWN屋外アートとライトアップ 博多旧市街
東長寺のライトアップ
日本の中世最大の貿易港湾都市として栄え、その歴史と文化を今に伝える「博多旧市街」で、アートの展示と寺社のライトアップなどを実施します。

■アートとライトアップ
 作品写真
9月30日(金曜日)からの11日間、屋外に展示されるアート作品と共に、美しくライトアップされた寺社の夜の風情を楽しめます。
 
【日時】 9月30日(金曜日)から10月10日(月曜日・祝) 

【場所】 ▽東長寺(博多区御供所町)

▽櫛田神社(博多区上川端町)

▽妙楽寺(博多区御供所町)

▽龍宮寺(博多区冷泉町) ※東長寺、妙楽寺は、10月3日(月曜日)まで。 

【開館時間】 午後9時まで(櫛田神社は10時まで) 

【料金】 無料
 
●冷泉公園が特別会場に
 
冷泉公園(博多区上川端町)に、アート作品を展示・販売するマルシェや飲食等を夜10時まで楽しめる、特別会場を設けます。
 
■問い合わせ先/文化振興課

電話 092-711-4969

FAX 092-733-5537


AFAF 2022 ART FAIR ASIA FUKUOKAアートフェアアジア福岡 9月30日(金曜日)から10月3日(月曜日)

 9月30日(金曜日)からの4日間、福岡国際会議場(博多区石城町)とホテルオークラ福岡(博多区下川端町)の2会場で「アートフェアアジア福岡2022」が開催されます。※ホテルオークラは10月2日(日曜日)まで。
 入場料は2,500円(前売り2,000円)です。時間等、詳細はホームページ(「アートフェアアジア福岡」で検索)でご確認ください。

■過去最多の75ギャラリーが福岡に集結
 アートフェアアジアの様子アートフェアアジアの様子
福岡国際会議場では「アジアセクション」と題し、東京画廊+BTAP(ビータップ)、小山登美夫ギャラリー、オオタファインアーツ等がアジアのアーティストを紹介するほか、宮津大輔氏による「Leading Asia(リーディング アジア)」ブース等を開設します。
 ホテルオークラ福岡会場には、38ギャラリーが出展。両会場合わせて国内外から75のギャラリーがさまざまなアート作品を出展します。
 今を生きる現代アーティストたちの息吹を感じてください。問い合わせは、アートフェアアジア福岡事務局(電話 050-5896-3124 メール info@artfair.asia)へ。

福岡アジア美術館 Fukuoka Asian Art Museumエモーショナル・アジア 宮津大輔コレクション×福岡アジア美術館
作品写真
「エモーショナル・アジア」は、宮津大輔氏が1990年代から収集したアジアの現代アートと、アジア美術館のコレクションを組み合わせた企画展です。アジアの歴史や現代社会、ジェンダーなど、私たちに関わりの深い四つのテーマで絵画・彫刻・写真・映像など、45作家95点を紹介します。
 
【日時】 9月15日(木曜日)から12月25日(日曜日) 

【場所】 アジア美術館 

【開館時間】 午前9時半から午後6時(金・土曜日は8時) ※入室は閉室30分前まで 

【料金】 一般500円、高大生250円、中学生以下と市内に住む65歳以上は無料 

【休館日】 水曜日
 
●サテライト会場でも
 
9月23日(金曜日・祝)から10月30日(日曜日)、ボートレース福岡(中央区那の津一丁目)のレース開催日に巨大バルーン作品を展示(入場料100円)。また、9月23日(金曜日・祝)から10月6日(木曜日)に吉塚市場リトルアジアマーケット(博多区吉塚一丁目)で、9月27日(火曜日)から10月10日(月曜日・祝)に幻住庵(博多区御供所町)でも実施します。 ※共に入場無料。
 作品写真
■問い合わせ先/福岡アジア美術館

電話 092-263-1100

FAX 092-263-1105

Fukuoka Wall Art Project(フクオカ ウォール アート プロジェクト)
昨年のウォールアート
市は、ファンウイークが始まる9月23日(金曜日・祝)に合わせ、天神や博多駅周辺などの建設現場の仮囲い等を活用し、市が募集したフクオカウォールアート賞の受賞作品を掲出します。場所は、イムズや天神コア・天神ビブレの跡地(天神一丁目)や西日本シティ銀行本店本館建設現場(博多駅前三丁目)などです。福岡国際会議場で行われるアートフェアアジア福岡や市内イベントスペースなどで、受賞作品の展示・販売を行います。
 
■問い合わせ先/文化振興課

電話 092-711-4969

FAX 092-733-5537

FaN Fukuoka Art Next

●さまざまな関連イベントも
作品写真
ファンウイーク期間中、市内各所でさまざまな関連イベントが開催されます。ワインバー「オ・ボルドー・フクオカ」(中央区西中洲)では、「博多絵師 雄猿」のアート作品と共にワインが楽しめるほか、10月4日(火)には六本松蔦屋(つたや)書店で書道家によるアートパフォーマンス等も行われます(本紙12面参照)。記事に関する問い合わせは、アートのまちづくり推進担当(電話 092-707-3779 FAX 092-733-5537)へ。

デジタルスタンプラリー
 
イベント会場や周辺の飲食店などを巡りスタンプを集めると、来店特典やノベルティなどのプレゼントがもらえます。詳細はホームページ(「ファンウイーク スタンプラリー」で検索)でご確認ください。問い合わせは、観光マーケティング課(電話 092-711-4355 FAX 092-733-5901)へ。






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