いざというときに備えてみんなで高める 地域の防災力

災害が発生したときに迅速に避難できる仕組みづくりや、危険な場所のパトロールなど、地域の防災力を高めるために、各校区で活動している団体の取り組みを紹介します。

七隈校区災害を「自分ごと」に
 
七隈校区では、地域住民一人一人に災害を「自分ごと」として考えてもらおうと、今年度から、早良消防団城南分団と協力して自治会単位で「防災研修会」を行っています。自治会ごとに決めたテーマに応じて、4月~6月に全11自治会で実施し、約150人の地域住民が参加しました。
 研修会では、同消防団の中村良洋(よしひろ)さんが、これまでの災害支援の体験を基に、災害時のリスクや日頃の備えの重要性、自助の大切さを伝えました。災害発生時に一人一人が適切なタイミングで避難するための判断基準となる「避難スイッチ」を、地域などであらかじめ決めておくことや、災害発生時の行動を時系列で整理する「マイ・タイムライン」の作成方法を紹介し、各家庭や地域での活用を促しました。
 同校区防災会の皆さんは「来年度以降も自治会単位での防災研修会を継続していくことで、多くの人に参加してもらって、個人の防災力向上につなげたいと思います。また、今後は自助の大切さを認識してもらった上で、地域での助け合いの仕組みづくりにも力を入れていきます」と意気込みを語っていました。
防災研修会の様子
南片江校区危険箇所をパトロール
 
南片江校区防災協会は、災害などが発生する危険がある場所を調査する「危険箇所調査パトロール」を実施しています。各自治会から提出された危険箇所チェックシートを基に、土砂崩れや内水氾濫などが発生する恐れのある場所を、2~3班に分かれて梅雨入り前に調査します。
 危険性があると判断された場合は、定期パトロールで随時、状況確認を行い、行政など関係各所と対策の検討を進めます。また、危険箇所をまとめた地図を作成し、校区のLINEグループで共有したり、各自治会と連携して回覧板などで地域の皆さんに注意を促したりしています。
 同会の須佐岳司(たけし)会長は「以前に比べて、危険がある場所は減ってきていますが、いざというときに備えて、定期的にパトロールを続けます。地域の皆さんにも、身近な場所に危険がないか、日頃から意識してほしいです」と話しました。
 災害発生の危険がある場所を確認する様子
【問い合わせ】 区総務課
 
電話 092-833-4055
 
FAX 092-822-2142








 










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