日本庭園の美しさを伝える 西区の「マイスター」を紹介します


市は、講演会や体験講座などを通じて高度な技術を未来へつなぐ活動を行う技能職者を「博多マイスター」として認定しています。

昨年認定された森陽一さんは、西区吉武にある「森園芸場」で庭師として日本庭園の作庭を行っています。

森陽一さん写真

樹木医として貴重な樹木の保護活動も行う森さんに話を聞きました。

【日本庭園の特徴とは】
日本庭園は、石や池、植栽などが非対称に配置され、限られたスペースの中に自然の風景が凝縮されています。
庭師の長年の経験や価値観を基に造られた庭園は、まるで額縁で切り取られた「絵」のようであり、芸術作品ともいえます。
そのため、手掛けた庭師によって雰囲気や造りが全く異なることも特徴の一つです。
現在は大濠公園(中央区)内にある日本庭園を管理しています。ぜひ訪れて、庭園の美しさを感じていただければと思います。

大濠公園内の日本庭園写真
<大濠公園内の日本庭園>


【記憶に残る大仕事は】
五ケ山ダム建設で水没予定だった、佐賀県の天然記念物である大杉の移植を行ったことです。
樹齢700年以上の杉の木は神社の神木でした。ここまでの大木移植は世界でも前例がなく、移植は困難を極めましたが、検討を重ね完了させることができました。
現在も杉の木は元気に生きています。


【技術の伝承について】
大学での授業や、弊社の社員に対してこれまで得た知識や技術を教えています。
また、博多マイスターの一人として、講演会などで日本庭園の魅力を多くの人に伝えてまいります。
博多マイスターの詳細は市ホームページ(「博多マイスター」で検索)をご覧ください。

剪定作業をする森さん写真




【問い合わせ】
・記事について
区企画振興課
電話 092-895-7007
FAX 092-885-0467

・博多マイスターについて
市地域産業支援課
電話 092-441-3303
FAX 092-441-3211










 








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