福岡イースト&ウエストコーストもっと楽しい海辺へ

福岡市は、充実した都市機能と豊かな自然が近接する、コンパクトさが大きな魅力の一つになっています。市は、志賀島(東区)と北崎地区(西区)の海辺の魅力をさらに高め、観光振興や地域の活性化を目指します。

海辺をさらに魅力的に
 
海に面した福岡市は、豊かな自然と、大陸との交流の歴史に育まれてきたまちです。
 博多湾の東(イースト)エリアの先端には、国宝「金印」や志賀海神社などの歴史資源を有する「志賀島」が、西(ウエスト)エリアには、海辺にカフェや撮影スポットなどが集まる「北崎地区」があります。
 どちらも市内中心部から高速道路を使って30分程度の距離にあり、美しい自然を満喫することができる場所です。
 市は、志賀島と北崎地区の海辺の魅力をさらに高めるために「福岡イースト&ウエストコーストプロジェクト」を推進しています。
志賀島勝馬海岸写真
豊かな自然環境と調和した道づくり
 二見ケ浦の歩道写真
西区北崎地区二見ケ浦(小田から西浦)に、約680メートルの新しい歩道が完成しました。
 歩きながら景観を楽しめるよう歩道を明るい石畳調に整備し、座って写真が撮れるようなベンチも設置しました。さらに、電線類を地中に埋設する無電柱化の工事を進めています。
 また、今年度から東区志賀島でも無電柱化工事を始めます。
 道づくりについての問い合わせは、▽東区=東部道路課(電話 092-733-5504 FAX 092-711-4466)▽西区=西部道路課(電話 092-733-5510 FAX 092-711-4466)へ。
福岡市のマップ
海辺を生かした観光周遊コースづくり
 
市は、地域と一緒に、志賀島と北崎地区の景観・食・歴史・文化など、豊かな資源を活用した観光周遊コースづくりに取り組んでいます。また、周遊の拠点となり、情報の入手や休憩ができる立ち寄りスポットづくりを検討しています。
 
●海辺の楽しみ方
 海づり公園の写真志賀島潮見公園写真
志賀島では、レンタサイクルで島を一周して、海辺の魅力をまるごと楽しみませんか。志賀海神社への参拝や、荘厳寺で座禅体験(要予約)をした後は、休暇村志賀島の温泉へ。漁港近くの店でサザエのつぼ焼きなどの海鮮を味わうのもお勧めです。
 北崎地区では、マリンスポーツ・SUP(サップ)体験のほか、釣りやキャンプなどで自然を満喫できます。レンタサイクルで糸島半島の写真スポットやカフェにも立ち寄ってみてください。
 観光周遊コースについて詳しくは、市観光情報サイト「よかなび」で確認を。
 「福岡イースト&ウエストプロジェクト」については、企画調整部企画課(電話 092-711-4863 FAX 092-733-5582)にお問い合わせください。

福岡市の観光情報は「よかなび」で
 よかなび写真
「よかなび」は、観光周遊コースの紹介をはじめ、イベント情報やグルメ、観光スポットへの行き方・楽しみ方など、福岡市の「観る・遊ぶ・食べる・買う・泊まる」を網羅した市観光情報サイトです。
 「イーストコースト」「ウエストコースト」はもちろん、博多旧市街、屋台、福岡城など、テーマ別に福岡の魅力を詳しく紹介した特集記事も掲載しています。
よかなび 検索

志賀島でサイクリングを楽しもう
 サイクリング写真
市は、自転車に乗って志賀島を楽しんでもらおうと、「サイクルツーリズム」を推進しています。
 海の中道海浜公園・光と風の広場入り口に3月にオープンした、公園一体型宿泊施設「インザパーク福岡」にある「ひかりかぜサイクルステーション」や、雁の巣レクリエーションセンター、海の中道桟橋待合所、志賀海神社参道入り口のサイクルステーションで、レンタサイクルのサービスが行われています。
 海の中道から志賀島へと続く直線道路は、市街地を眺めながら走れる人気のサイクリングコースです。志賀島1周は約10キロで、道路の起伏も少なく、およそ1時間で周回できます。
インザパーク福岡写真

志賀島でちょっと旅気分
 志賀島マップ
志賀島へは、市営渡船の利用が便利です。博多ふ頭(博多区築港本町)から志賀島渡船場まで約30分で到着でき、自転車の持ち込みも可能です。また、「海の中道」で九州本土とつながっているので、車はもちろん、JR香椎線(海の中道線)や路線バスを使って移動することもできます。
志賀島渡船場等の写真
 渡船場からすぐの所に、海の守り神・志賀海神社へ続く参道があり、サイクルステーションやカフェなどが並びます。
 島の南側には志賀島漁港が、西側には弘漁港があり、朝市や夕市なども行われています。
 島の北側には人気の勝馬海水浴場があり、その周辺には海に面した旅館もあります。果物の栽培が盛んで、イチゴ「あまおう」のほか、これからの季節は特産品のビワやニューサマーオレンジが旬を迎えます。
志賀島こどもアトリエの様子写真
■ 志賀島に移住した八幡夏絵さん(37)の話
 八幡夏絵さん写真
私は関東出身で、いつか自然に囲まれて暮らしたいと思っていました。
 志賀島に移住したのはちょうど3年前で、島の皆さんも温かく迎えてくれています。志賀島のいいところは、歴史や伝統が大切にされていること、そして、ありのままの自然が生かされていること。自然を生かした教育活動に取り組む勝馬小学校があることも、移住を決めた理由の一つです。豊かな自然の中で、3人の子どもたちは元気に成長しています。
 近くにスーパーなどがないなど不便な部分はありますが、自然に囲まれながら、これからも心豊かに暮らしていきたいと思っています。

北崎地区でいつもと違う日常を
 北崎地区マップ
北崎地区は、県内有数の花の産地です。また、「きたざき西瓜(すいか)」や「北崎大根」などのブランド野菜をはじめ新鮮な食材が豊富で、冬にはカキ小屋で特産の「唐泊恵比須(からとまり えびす)かき」も味わえます。
 糸島半島の東側では、市海づり公園や今津海岸でのSUP(サップ)など、海のレジャーが楽しめます。地元の人々が「うしろ浜」と呼ぶ浜には、西区の自治会と町内会、民間企業が連携して誕生したグランピング施設「唐泊(からどまり)ビレッジ」もあります。
マリンスポーツSUPの写真
 糸島半島の西側の二見ケ浦には、個性的な店が立ち並び、豊かな自然の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。

■ 北崎校区自治協議会 会長・高橋吉文さん(75)の話
 高橋吉文さん写真
約10年前、退職を機に妻の故郷である北崎で暮らし始めました。私は転勤族で全国各地を転々としましたが、北崎はとても住みやすく、いいまちですね。不便なところもありますが、ここには都会では味わえない、豊かさがあります。きれいな海と風景を求めて、多くの若者も訪れるようになりました。
 イースト&ウエストコーストプロジェクトでは、官民一体となり、美しい海や自然を守りながら、地域が持つ良さを生かしてもっと魅力ある場所にしようと、一歩ずつ着実に観光の振興が進んでいます。ぜひ農業・漁業体験、釣り、キャンプなどにも挑戦して、北崎地区の豊かな自然を存分にお楽しみください。
唐泊ビレッジ写真

知ってる!?福岡市
 
知っているとためになる(かもしれない)、福岡市の豆知識を紹介します。
 
●歴史の教科書にも載っています
 元寇(げんこう)防塁の写真
中国後漢の光武帝が西暦57年に奴国(なこく)の使者に与えたとされる「金印」が、天明4(1784)年に志賀島で発見されたと伝えられています。
 また、1274年の文永の役後、鎌倉幕府がモンゴル帝国の襲来に備えて、現在の東区香椎から西区今津までの博多湾の海岸に約20キロに及ぶ石築地(いしついじ)を築きました。それが「元寇(げんこう)防塁」です。
 
●「島」って言ってるけど、陸続きだよね
 海の中道写真
砂や小石が堆積してできた細長い地形のことを砂州(さす)といいます。志賀島は、巨大な砂州・海の中道で九州本土と陸続きになった、全国的にも珍しい陸繋島(りくけいとう)です。
 海の中道には潮が満ちると通行できなくなる場所(道切り)があったため、昭和初期に最初の橋が架けられました。現在の橋は、平成17年の福岡西方沖地震で使用できなくなったため、同23年に架け替えられたものです。
 
●そこ、福岡市ですから
 ジハングン写真ヤシの木ブランコの写真カフェ「サンセット」からの眺め写真
北崎地区は糸島市との境目にあり、「福岡マラソン」のコースにもなっています。糸島半島には写真映えする場所がたくさんありますが、実はこれらの写真の場所は全て福岡市です。「ウエストコースト」=西区北崎地区をみんなで盛り上げていきましょう。









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