歴史歩・歩・歩(さんぽ)ボランティアのおすすめスポット湯谷山(ゆたにやま)薬師堂境内

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ボランティアのおすすめスポット
湯谷山(ゆたにやま)薬師堂境内

 「歩・歩・歩(さんぽ)・会」
柳瀬 英昭(79)

 旧上和白村(現在の和白東)に湯谷山薬師堂があります。
 この薬師堂は、昔、和白の人々が神様に捧げるお汐井(しおい)を取りに通った道「お汐井路」から少し林に入ったところにあります。
 薬師堂のご本尊の薬師如来は、飛鳥時代から奈良時代にかけて仏教を布教した僧侶・行基(ぎょうき)が造ったともいわれています。
 薬師堂の傍らには、長さ120センチ程の「一字一石塔」が横たわっています。表には「奉納 大乗一字一石 安永三甲午年八月吉祥日」、裏には「法名 還山自休居士謹拝干寫 俗名 当村住 安河内孫右衛門」と刻まれています。
 安永3(1774)年に造られたこの石塔の作者は不明ですが、庄屋の孫右衛門が亡くなる前に、大乗経の経文を一字一字、墨書きしながら村民の安全と無病を祈ったことを伝えるものだといわれています。
 和白地区には、このようなお堂や石碑が今も多く残っています。一度散策してみてはいかがでしょうか。



薬師堂と地蔵堂の写真一字一石塔薬師堂地図

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