地域経済とまちづくりを活性化
商店街の新たな取り組み〈その1〉

市は、「新しい生活様式」を踏まえた商店街の取り組みや、新たな商店街づくりを支援する「次世代商店街支援事業」を行っています。
同事業を活用する区内4カ所の商店街のうち、2カ所を紹介します。


地域活性化の担い手に
「平尾商工連合会」には、山荘通りや西鉄平尾駅周辺に集まる85店舗が加盟しています。

近くには平尾八幡宮や幕末の勤王歌人・野村望東尼(ぼうとうに)が隠居した平尾山荘、茶室と日本庭園を有する松風園等の史跡があります。

同会は、情報誌「ひら・ぐら(平尾に感謝という意味)」を年1回発行しています。

約16年続けている「ひら・ぐら」は、キャッシュレスやデリバリーを実施している店舗、新しく開店した店舗を紹介する他、地域の見どころなどの情報が満載です。

また、店主が講師となり、プロの技を伝授する講座「まちゼミ」を開いたり、平尾八幡宮と連携して「ひら・ぐらフェスティバル」を催すなど、地域活性化の役割も担っています(「まちゼミ」と「ひら・ぐらフェスティバル」はコロナ禍により一時休止しています)。
住民と店舗の懸け橋に 平尾商工連合会
【問い合わせ】
平尾商工連合会事務局
電話 092-521-3650
FAX 092-521-5221


通販サイトをオープン
同会は昨年度、プレミアム商品券を2度発行し、好評を得ました。
今年11月には第3弾を発行します。

また、買い物が困難な高齢者などにも安心して買い物をしてもらえるよう、通販サイト「ひら・ぐら市場」を年内に開きます。
商店街が運営する通販サイトとしては市内で初めてです。

小野俊哉(としや)会長(58)は「住民の皆さんと店舗の懸け橋として、豊かな暮らしを支えたい」と話しました。


かつては若者の繁華街
「協同組合親不孝通り商店会」は、天神三丁目と舞鶴一丁目の境にある「親不孝通り」周辺に集まる15店舗で構成されています。


昭和40年代、近くの予備校に通う若者にちなんで名付けられたこの通りは、全国的に知られた繁華街でした。

昭和60年代になると風紀が乱れ、人通りに陰りが見え始めます。

長浜公園内に舞鶴交番を設置するなど健全化を図りましたが、にぎわいを取り戻すことはできませんでした。


平成28年、地域住民や店舗などが地域活性化とまちの安全安心を目標に「親不孝通りエリアまちづくり協議会」を結成。

同会から独立し、県行政書士会の協力を得て平成30年、「親不孝通り商店会」を設立しました。
公園を拠点ににぎわうまちへ 親不孝通り商店会
【問い合わせ】
協同組合親不孝通り商店会
電話 092-080-1710-9300
FAX 092-510-0335


キッチンカー設置や
プレミアム付商品券の販売

同商店会は、まちづくり協議会と連携して、住民らが昼食を取りながら交流する「パークピクニック」を毎月第三日曜日に開催しています。

今後、長浜公園にキッチンカーを設置し、密を避けて弁当の販売を始めます。

10月22日(金曜日)と23日(土曜日)には、天神の百貨店でも一部使用できるプレミアム付商品券を発売します。
10月31日に長浜公園で「ハロウィン2021」を行います。

河田茂樹理事長(42)は
「安全でにぎやかな地域を目指す親不孝通りにお越しください。商店会の会員も募集しています」
と話しています。












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