今と昔をつなぐ
文化財を知ろう

文化財は、長い歴史の中で育まれ、今日まで守り伝えられてきた私たちの財産です。

区には、多くの文化財が点在しています。
今回は、名島地区の文化財を紹介します。


名島橋
名島橋は、元禄元(1592)年に、名島城の城主・小早川隆景(こばやかわたかかげ)によって造られました。

現在の橋は3代目で、昭和8(1933)年に建設されたものです。

全長204.1メートル、全幅24メートルの鉄筋コンクリート製で、1日約6万台の車が通り、膨大な交通量を支えています。
7つのアーチが特徴的な名島橋の写真
7つのアーチからなる長大な景観と優美なデザインが特徴で、近代福岡の発展を象徴する橋として評価され、平成30年に国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。

校区自治協議会が、橋の定期清掃や、毎年12月に橋の親柱(おやばしら)にサンタクロースの飾り付けを行うなど、地域の人々から親しまれています。


帆柱石(ほばしらいし)
名島一丁目にある帆柱石は、昭和9(1934)年に区で唯一の国の天然記念物(地質鉱物)に指定されました。

約3500万年前のカシ属の樹木が化石になったもので、長さ10メートル、直径60センチの円柱形の細長い石が9個に折れた状態になっています。
中央に横たわる帆柱石は満潮時には水没する
伝説では、神功(じんぐう)皇后が三韓(朝鮮半島の古代三国)から帰還したときに乗っていた船の帆柱が、化石になったものとされています。

帆柱石周辺には、名島神社や名島城址(じょうし)公園があります。

公園内の「臥龍桜(がりゅうざくら)」は、枝が地面を這(は)うように広がり、たくさんの花を咲かせます。


区は、区内のエリアごとの史跡をまとめた『東区歴史ガイドマップ』を発行し、東区役所となみきスクエア(千早四丁目)で配布しています。



【問い合わせ先】
区企画振興課
電話 092-645-1012
FAX 092-651-5097


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