福岡市美術館
FUKUOKA ART MARATHON
特別展
4.29(木・祝)→7.18(日)
高畑勲展
日本のアニメーションに遺(のこ)したもの
絵を描かない演出家の
作品世界の秘密に迫る展覧会
高畑勲(1935~2018)は、1968年に長編アニメーション映画で初の演出(監督)を務め、70年代には「アルプスの少女ハイジ」「赤毛のアン」などのテレビシリーズの演出を手掛けました。
80年代には「火垂(ほた)るの墓」など、戦中戦後の日本の風土や庶民生活をリアルに描く、スケールの大きな作品を製作しました。遺作となった「かぐや姫の物語」(2013年)では、デジタル技術を駆使し、手書きの線を生かした水彩画風の描法に挑戦。従来のセル画の様式とは一線を画す表現方法を達成するなど、約半世紀にわたり日本のアニメーションをリードし続けました。
高畑は基本的に絵を描かず、多くのクリエーターたちと共同で制作を行いました。緻密な背景美術でリアリティーを高め、登場人物の日常的なしぐさをも細やかに表現する独自の演出術は、他のアニメーション作家にも大きな影響を与えました。
本展では、「絵を描かない」監督・高畑が、どのようにして歴史に残るアニメーションを作ったのかを、他のクリエーターたちとの交流や共同制作の過程を通して明らかにします。
展覧会概要
【日時】 4月29日(木・祝)~7月18日(日)午前9時半~午後5時半 ※7月の金・土曜日は午後8時まで(入館はいずれも閉館の30分前まで)
【場所】 市美術館特別展示室(中央区大濠公園)
【休館日】 月曜日 ※5月3日(月・祝)は開館、5月6日(木)は休館
【料金】 一般1500円、高大生1000円、小中生600円、未就学児無料
土日祝日は日時指定チケットの事前予約をお勧めします。予約方法や展覧会の内容、講演・映画上映会など関連事業等の詳細は、ホームページ(「高畑勲展」で検索)でご確認ください。
■問い合わせ先/市美術館
電話 092-714-6051
FAX 092-714-6071
プレゼント
本展の入場券を抽選でペア5組10人に差し上げます。はがきに住所・氏名・年齢と「最近幸せを感じたこと」を書いて、5月7日(必着)までに広報課「高畑勲展」係(〒810-8620市役所10階)へ。当選者には5月12日ごろ直接入場券をお送りします。