野生動物たちの生活は、餌の確保や外敵への警戒など、さまざまな刺激に満ちています。その一方で、動物園で暮らす動物たちの生活は単調になりがちです。飼育されている動物たちが心身共に健康で、幸福に暮らせるよう配慮することを「動物福祉」といい、市動物園では、この取り組みの一環として「フィーダー」を使った餌やりを行っています。
市動物園で飼育しているマレーグマのサニー(雄)とマチ(雌)には、筒状のフィーダーにペレット(固形飼料)を入れて与えています。コロコロと転がすことで、少しずつペレットが出る仕掛けになっています。
フィーダーに入っている餌を食べるために、動物たちは頭を使います。採食行動に時間をかけることも、単調になりやすい動物園での生活に刺激を与える工夫の一つです。
マレーグマは世界最小のクマで、手足は大きく、長い爪を持っています。フィーダーで餌を食べているときは手足もよく見えますので、夢中で食べるかわいらしい姿を、ぜひ観察してみてください。
福岡市動物園
【場所】
中央区南公園
電話 092-531-1968(総合案内所)
FAX 092-531-1996
【開館時間】
午前9時~午後5時※入園は閉園の30分前まで
【料金】
大人600円、高校生300円、中学生以下と市内に住む65歳以上は無料
【休館日】
月曜日(祝休日の場合は翌平日)