離れていてもつながれる
オンラインで福祉体験

福岡市内の小学校で初めて、福祉体験授業がオンラインで行われた鶴田小学校の事例を紹介します。


鶴田小学校は、南区社会福祉協議会のサポートの下で4年生の福祉体験授業を毎年行っています。

令和元年には同協議会が盲養護老人ホーム松月園を紹介し、小学校に入所者などを招いて視覚障がい者のガイド体験等を行いました。


昨年は、コロナ禍で同園の入所者などを呼べない中でも、児童に前回と同じような経験をさせたいという思いから、2020年12月にオンラインでの開催が実現しました。
熱心に入所者の話を聞く児童

当日は、地域住民と共にアイマスクをして目が見えない状態を疑似体験した後、体育館でオンライン授業を受講。

入所者が盲養護施設ならではの日常生活を紹介し、質問の時間が設けられました。

「部屋を間違えることはありませんか」「信号を渡る時はどうしていますか」など、多くの質問に入所者たちが丁寧に答え、交流しながら児童は視覚障がいについて理解を深めました。



参加した小学生は

「目が見えないことの怖さが分かった」
「ユニバーサルデザインが増えたらいいなと思った」

と真剣に話しました。



同小学校4年生担任の田村慎介先生(38)は

「オンラインでも、入所者の皆さんに来てもらった時と同じように交流できて、子どもたちには良い経験になったと思います。普段は地域の人に見守られている子どもたちがこれを機に、困っている人に声を掛けられるようになってほしいです」

と語りました。



【問い合わせ先】
南区企画振興課
電話 092-559-5017
FAX 092-562-3824

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