脊振の景勝地

脊振山周辺のの景勝地マップ

脊振山の景勝地


脊振山

写真:脊振神社と自衛隊のレーダードーム

早良区の南にそびえ立つ標高1,055メートルの脊振山。
山頂まで車でも行けますが、自然に親しむには歩いて登るのが一番。椎原バス停から椎原峠を越え約3時間。こけむした岩をぬって流れる豊かな水。クマザサの茂みやブナの林の中に時おり見つける愛らしい木の実や足もとの小さい花に元気づけられます。山頂には、弁才天を祭る脊振神社。山頂の石段を少し下った自衛隊基地内に役の行者の石像があります。役の行者は山伏の祖と言われる人。英彦山から宝満山を飛び越え、脊振山頂の竜池に「金」の文字を見つけて降り立ったという伝説が残っています。
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鬼ヶ鼻岩


写真:ゆうに20人は陣取れる大岩の鬼ヶ鼻岩


脊振山頂から尾根づたいに九州自然歩道を歩いて約2時間。ゆうに20人は陣取れる大岩がデーンと構えています。その姿が鬼の鼻のように見えるので、「鬼ヶ鼻岩」と呼ばれるようになったのでしょうか。
ここからの眺めは絶景。北には早良の街、南には佐賀の平野が望めます。
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脊振ダム

写真:脊振ダム


脊振山中で静かに水をたたえる「脊振ダム」。青い鏡のような水面に、美しい山並みを映しだしています。新緑の季節など、ドライブに最適。車窓をあけるとさわやかな風が吹き抜けます。西新からダムまで車で約1時間。そこから山頂までは約20分でいけます。
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金山


写真:金山山頂


金山は、標高967メートル。脊振山系が花こう岩の地層から成り立っている中で、金山付近は、結晶片岩の層が出ており、古生代(約3億年前)に海の底であったことを示しています。山頂からの眺望はよく、江戸時代に鍋島藩の番所があったと伝えられていて、一名熊ヶ城ともいわれていました。
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猟師岩

写真:巨岩のすき間にできた天然の洞穴、猟師岩


標高893メートル。猟師岩とは巨岩のすき間にできた天然の洞穴で、昔、猟師たちがこの穴に入り込み、通りかかる鹿を撃っていたことからこの名前がついたといわれています。
山頂一帯から鬼ヶ鼻岩までの稜線がシャクナゲの群生地で、シーズンには鮮やかなピンク色の花の供宴が楽しめます。脊振山系では、猟師岩付近でしかシャクナゲの群生は見られません。
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唐人の舞


写真:唐人の舞


写真:唐人の舞周辺


写真:唐人の舞からの眺望


その昔、唐の人がこの地を訪れたとき、眺望のすばらしさに驚き、また、遠くふるさとをしのんで、石の上で舞ったと伝えられています。
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室見川水系の景勝地


十六羅漢

石釜の東、坊主谷の林道を登っていくと、高さ5、6メートルの巨岩がびょうぶを立てたかのようにそそり立っています。足元にはサワガニが遊ぶ澄んだ小川。深い緑に包まれ、こけむした巨岩に目をこらすと、あちこちに刻まれた仏像と「南無十六大阿羅漢」の8文字が。16体の像のうち、よくわかるのは10体ばかりの羅漢。作者、年代は不詳ですが、遠い昔の修行僧の姿がしのばれます。寛政のころ、野焼きの火が延焼し村人が初めてこれを発見。それ以来、石釜の人々によって祭られるようになりました。
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写真:巨岩がびょうぶを立てたかのようにそそり立っている十六羅漢


坊主ヶ滝


写真:坊主ヶ滝


国道263号、多々良瀬バス停から南へ約3km。青葉が茂る山道をゆっくり登って約40分。額に冷たい風を感じて目をあげると真っ白い水しぶきをあげて、豪快に落ちる坊主ヶ滝。高さ15メートル、幅約6メートルの滝です。満々と水をたたえ、周囲の緑を映して日ざしにきらめく滝つぼ。冷たい水に、思わず靴を脱いで足をつけてみたくなります。体中の汗もいつのまにかひいて気分さわやか。夏の行楽に最適です。
ここは金山自然道の起点。坊主ヶ滝でひと休みした後、山歩きも楽しめます。
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花乱の滝


写真:花乱の滝


花乱の滝(高さ約15メートル)は上石釜の花乱橋から滝川のせせらぎを横に聞き1km程登ったところ。花びらの乱れ落ちるような滝の姿がその名のいわれですが、むかし、花乱という妖術使いの山伏が修行をした滝という伝説もあります。
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曲渕水源池


写真:曲渕水源池


曲渕ダムは大正12年にできた市内でも最も古い水がめです。緑にかこまれ満々と水をたたえたその景観は美しく昭和60年、厚生省(現厚生労働省)の「近代水道百選」に指定されました。そばにある曲渕山神社は、ダムの建設に伴い大正7年、現在地の曲渕城跡に移されたもの。神社は、天暦4年(950年)肥後の国の落ち人小国源左衛門によって建立されたといわれています。周辺はドライブや散策に最適。野鳥の保護地区でもあり、バードウォッチングも楽しめます。
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曲渕ダムパーク


写真:曲渕ダムパーク


国道263号の上石釜バス停辺りから曲渕ダムの方へ降りていくとダムパークがあります。曲渕ダムから流れる水は室見川へ続いています。広々とした芝生広場やカエデなどの木々も植えられていて、夏場は暑さをしのぎ散策もできます。秋深まる11月中旬ともなればカエデなどの紅葉が楽しめます。水のせせらぎ、木々の風音、鳥の鳴き声などを聴きながらのんびりと憩いのひとときを過ごす人たちが訪れています。
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野河内渓谷


写真:野河内渓谷


深い緑と清流が涼を呼ぶ野河内渓谷。夏は避暑地として家族連れなどでにぎわいます。曲渕ダムに流れ込む八丁川の上流にある変化に富んだ渓谷で、入口から20分ほどのところまで遊歩道が整備されています。ときおりスーッと姿を見せるカワガラスやカワセミなどの水辺の鳥。冷たい水とたわむれると暑さを忘れてしまいます。ここでは澄みきったおいしい空気が最高のごちそう。
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