カラスの繁殖期は3月~7月です。3月~4月頃、公園の高木、街路樹、電柱などに巣を作りはじめ、なかでも5~6月は、カラスのヒナ鳥の巣立ちの時期に当たり、親鳥はヒナを守るため、特に神経質になります。
人が巣やヒナに近づくと親鳥は、大きな声で「カッカッ」と鳴き、頭上を鳴きながら飛ぶ、枝などをつつくなどして威嚇します。それでも気づかずに人が近づくと、頭の近くをかすめて飛んだり、時には頭を蹴るなどして攻撃することがあります。
また、巣立ったばかりの幼鳥は親を追って枝移りしているうちに飛べるようになりますが、上手く飛べず一時的に地面に下りてしまうこともあります。親ガラスが近くで見守っているので、近づかないようにしましょう。
カラスの威嚇行動は、この子育てシーズンだけのものですので、カラスの行動をよく観察して、適切な距離を保ちましょう。
参照 カラスに関するQ&A
巣があると思われる樹木のそばには、近づかないようにしましょう。巣をのぞく、石を投げる、ヒナ鳥に近づくなど、カラスを刺激することのないよう注意してください。
やむを得ず巣の近くを通る場合は、帽子をかぶったり、傘を差したりして頭を守りましょう。カラスに襲われた場合は、かばんで頭を守るなどして、慌てずにその場を離れてください。
巣立ったばかりのヒナは上手く飛べず一時的に地面に下りてしまうことがあります。親ガラスが近くで見守っているので、近づかないようにしましょう。
カラスの餌となるものをなくすことが大切です。生ごみが収集されずに残されてしまうことがないよう、ごみ出し日や時間、場所、分別などのルールを守りましょう。
生ごみはしっかりと水気を切って、見えないように包んでください。また、ふた付きのポリ容器に入れたり、ネットをかけたりするなどのご協力もお願いします。
子育て中のカラスによる被害を防止するための注意事項をまとめた啓発チラシ、ポスターを作成しました。
データは本ページ内でダウンロードできますので、必要に応じ印刷したり、データを配布するなど、自由にご活用ください。