平成26年1月16日(木曜日)、筑紫丘教室の受講者は若久特別支援学校を訪問しました。
筑紫丘教室とは、公民館が主催する、主に高齢者を対象とした講座です。
毎月の教室では、政治や、健康、相続について勉強したり、料理実習をしたりしてきました。
今回は、公民館を出て校外学習です。
若久特別支援学校に向かう受講者
まず、日隈富貴雄校長先生から、障がい児や障がい児教育について、また若久特別支援学校のこれまでの実績や現在の様子などについての話がありました。
次に、リーダーコーディネーターの中村重幸先生がスライドを使って、障がい児と障がい者への地域支援を説明しました。
在籍している子どもたちの障害の種類や、地域の日常生活の中での支援の方法など、具体的な例を挙げた説明はわかりやすく、参加者もうなずきながら話に引き込まれていました。
日隈(ひのくま)校長先生
障がいのある人は、周りの理解とちょっとした支援で地域社会の中で適応して暮らせます。
そのような子どもや大人がいることを知って、理解を進めるお手伝いをしていきたいものです。
リーダーコーディネイターの中村先生
熱心に話を聞く受講者
話の後は、向江勇二教頭先生、兼田朋子先生の案内で校内を見学しました。
バザーの作品作りの様子を見学していると、見学が嬉しいのか、作業の途中に教室の窓を開け、作品を見せてくれる子もいました。その純真な様子に感動して、涙ぐむ受講者もいました。
校舎内には、子どもたちの作品や写真がたくさん展示されています
校内の見学では、特別支援学校ならではの様々な設備を見ることができました。
生活自立室は生活の動作を学ぶ部屋で、調理室やお風呂があり、寝具などを使い、家庭での日常生活の流れを一通り体験できるように作られています。
生活自立室の一部
きちんと整えられた部屋はモデルルームのようで 「かあちゃんに追い出されたら、ここに住まわせてもらおう」などと冗談を言っている受講者もいました。他にも、水治療室など、初めて知る設備もありました。
見学の後には、質問タイムがあり、卒業後の就職や授業についての質問がなされました。就職先でサービス業にも従事できるように、地域社会の生活で活用できる力をつける事を大切にしているそうです。
取り巻く環境には厳しい現実もありますが、先生方の熱意と子どもたちの純粋さに、心動かされた講座となりました。
1月29日(水曜日)午前10時~11時半の間、 若久特別支援学校の体育館でバザーが行われます。
高等部7グループと中等部5グループの出店がありますので、行ってみませんか。
バザーで販売予定の木工製品
おしゃれなスパイスラックやペン立てなどがあります
公民館に戻り、温かいぜんざいを食べました。ほっとするひとときです
このページに掲載している記事は「みなみ情報発信隊」隊員が取材し、作成したものです。