筑紫丘校区内にある若久団地、その一画に有名なミステリー作家、夏樹静子女史の歌碑があります。当団地の20周年記念事業でモニュメントが造られ、除幕式は女史を招いて行われたそうです。
管理事務所前のモニュメント
「 なんきんはぜの 葉音がきこえる 目をあげれば 脊振の峰。 私の心がいつも 帰っていくのは、 そこにあった こよなくも やさしい きらきらした 日々―。 夏樹静子」
今から47年前の昭和39年、初めて福岡にマンモス団地が誕生しました。それが若久団地です。夏樹静子女史は夫君の転勤で、昭和40年の夏から7年間を当団地で過ごしました。団地住まいが始まったころ、周りの田んぼから聞こえるカエルの鳴き声に驚いたそうです。東京で生まれ育った女史には物めずらしく、また、都会暮らしが懐かしく思い出されたようです。女史は「若久団地で約7年間暮らした間に、私は二人の子どもをもうけ、小説を書き、人と出遭った。その風景はいつも生き生きと瞼に浮かび、胸をしめつけられるほど懐かしい」と思い出しています。(若久団地20周年記念誌「若久団地20年のあゆみ」より)
若久団地全景
その団地も来年平成24年9月から取り壊しが始まり、新たな団地として生まれ変わる予定です。歌碑は残されると聞いています。若久団地管理事務所の前に建てられていますので、機会をつくってぜひ見に来てください。