ひょうたん池広場の南側に地元紙でも紹介されるほどの、たくさんのきれいな薄紅色の芝桜が咲いています。「長丘に住んで34年。長丘は住みやすく、きれいな町だと思います。」と話す長丘2丁目の高橋惠美子さん(74)は、毎日芝桜の花壇の水やりや雑草取りをしています。
毎日水やりをする高橋さん
「ひょうたん池愛護会の皆さんと一緒に、好きでお花の世話をしているだけです。少しでも長丘の町がきれいになるとうれしくなります。きれいなことは伝染するのですよ」と話す高橋さんの願いは「長丘の町がもっときれいになること」
「民生委員になった時に、町内会長さんが子どもの犯罪被害抑止活動の大切さを呼び掛けていたのが、見守り活動を始めたきっかけです」と話すのは、長丘在住30年、長丘3丁目に住む近藤栄三郎さん(71)。毎朝通学路に立ち、子どもたちに笑顔であいさつをしています。「始めの頃は少し照れくさかったですが、子どもたちの方からあいさつをしてくれるとうれしくなります」
登校時間が過ぎても子どもを待ち続ける近藤さん
登校時間が過ぎ、子どもたちの姿が無くなっても、しばらくその場にとどまる近藤さん。「どうしても遅くに登校をする子がいます。色々な事情があると思いますが、その子が安全に通学できるように待っています。事件や事故のない町になることが私の願いです」
長丘4丁目の鶴田勝也さん(63)は長丘在住47年。交通事故防止のために、15年間毎朝通学路に立っています。「朝から子どもたちの笑顔を見るのは、とても気持ちがいい」と話す鶴田さんは、子どもたちとハイタッチをするなどして交流しています。毎日子どもたちと接すると、一人ひとりのその日の体調などが分かるそうです。
笑顔であいさつをする鶴田さん
「見守りを始めた当時の小学生が成人し、通勤途中にこの場所であいさつをしてくれるのがうれしいです。あいさつを通して町が元気になることを願っています」と話す鶴田さん。
「まだ長丘という地名ではなく下長尾と呼ばれていた頃にここに来ました」と話すのは、47年間長丘に住み続けている長丘5丁目の横田正弥さん(71)。毎日朝早くから町のごみを拾うなどの清掃をしています。10年ほど前に、健康のためにと朝の散歩を始めた時に、道に落ちていたゴミが気になったそうです。
ゴミ拾い用トングを片手にゴミ拾いをする横田さん
「朝の約1時間集めるだけで結構なゴミの量になります。私だけでなく、たくさんの人が朝から清掃をしています。それを見て私にも出来ることをと思い、拾っているだけです。私の願いはみんなで助け合える町になることです」と謙遜しながら話してくれました。
たくさんの人たちの美しい願いで、長丘の町がつくられています。皆さんに共通することは「大変ですね」という質問に「好きでやっているから全く大変ではありません。先輩や周りの皆さんがやっているのをまねしているだけです。」という答えが返ってくることです。当番や係ではなく、自発的に先輩から出来ることを引き継ぐことが、長丘校区の美しい約束事です。
このページに掲載している記事は「みなみ情報発信隊」隊員が取材し、作成したものです。
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