平成26年春、南区の、ため池などの水辺空間を生かしたまちづくり事業「水辺と親しみ、人と人が触れ合える憩いの空間」として、長丘2丁目にある「ひょうたん池」が新たに生まれ変わりました。
ひょうたん池は市街地に残された貴重なオープンスペース
ひょうたんの形に似ていたことから名付けられた「ひょうたん池」。かつては、段々に連なった田んぼへ水を供給するため池としての役割をはたしていましたが、田んぼが無くなった現在は、大雨の時の洪水を防ぐ治水池としての役割を担っています。
池の周りの遊歩道
池底の広場と滑り台
本来の治水機能を維持しながら、地域の憩いや潤いの場として有効に利用するために、地元住民主体のワークショップでまとめた「池周辺を快適に歩ける遊歩道をつくる」「池底をみんなが遊べる憩いの空間にする」などの考え方をまとめて整備されました。
池底を掃除するひょうたん池広場愛護会のみなさん
「地域の憩いの場として生まれ変わった美しいひょうたん池を維持しましょう」と立ち上がったのは、「ひょうたん池広場愛護会」(代表・高橋清さん、2丁目3区在住)です。当会は平成26年3月に設立し4月から活動を始めました。現在15人で組織され、毎月第一日曜日、午前10時から1時間程度ひょうたん池の周りや池底の清掃、除草、花壇の管理を行っています。
除草作業をする高橋さんとひょうたん池広場愛護会のみなさん
「長丘2丁目は1区から4区まであります。ひょうたん池広場は2丁目全体で団結をして美化活動に当たっています。いずれ、校区全体に広まればいいなあ、と思います」と、代表の高橋さんは言います。
「ボランティア活動をやると自分も勉強になります。地域のみなさんに喜ばれると励みになります」と、長丘公民館館長の浜田一雄さん。
この取材中にも利用者から「きれいになりましたね」と声をかけられ、そこからコミュニケーションが生まれ楽しい会話がはずんでいました。
清掃をする浜田館長も2丁目2区在住です
「約40年前のひょうたん池は泳げるほど綺麗な池でした。ドジョウやフナなどの水辺の生き物もたくさんいましたよ」と前自治会長で造園業を営む藤本さん(2丁目1区在住)は話します。
造園のプロが雑草も小まめに抜いてくれるので花壇はいつもきれいです。
暖かくなり芝桜の花が次々と開き始めました。
ひょうたん池広場完成記念として2丁目のみなさんからしだれ桜と芝桜が、長丘歴史の会からはひょうたん池の由来の看板が贈られました。
みなさんが愛着を持って取り組んでいるお蔭で長丘校区にもまた一つ、憩いの空間が増えました。