金銅製鍬形(くわがた) 戦国時代(16世紀)
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中世の土坑から出土した鍬形である。
鍬形は、兜の前面に左右一対で立てた飾で、平安時代後半にはじまり、室町時代に流行した。
那珂遺跡47次調査で出土した鍬形は、銅に鍍金したもので、鍬形台にはめ込む基部が折り曲げられていることから、兜から外して埋納されたことがわかる。
おそらく、戦国時代の那珂には、鍬形を打った兜をかぶり、馬にまたがり、足軽たちを引き連れて出陣するような武士が館を構えていたのだろう。
(長17p、復原長21p)