火打石(ひうちいし) 博多遺跡群(22次・35次)
標準画像
詳細画像
リストにもどる
マッチが登場する前の火起こしの主流は、火打石を用いるものでした。火打金と呼ばれる金属片を打ち合わせることによって発生する火花を火種としています。ただの石ころのようですが、火打金で打ちかかれているので、石の縁がつぶれていることが特徴です。古代(8世紀頃)では白メノウが主流でしたが、中世(12世紀頃)からは赤や黄、白や緑などカラフルなものが登場します。火起こしだけでなく、持つ人の個性を表すおしゃれアイテムの側面もあったかもしれません。