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分類 |
遺跡名 |
資料名 |
時代 |
1 |
大型レプリカ | 大原D遺跡4次 | 住居址レプリカ | 縄文時代草創期 |
2 |
土層剥ぎ取り | 笠抜遺跡1次 | 灌漑用水路断面 | 弥生時代早期 |
3 |
土層剥ぎ取り | 那珂遺跡67次 | 環濠断面 | 弥生時代前期後半 |
4 |
大型レプリカ | 元岡・桑原遺跡24次 | 製鉄炉跡レプリカ | 奈良時代 |
5 |
大型レプリカ | 広瀬遺跡1次 | 土器焼成壙レプリカ | 中世(12C後半〜13C初頭) |
6 |
大型レプリカ | 博多遺跡124次 | 陶磁器埋納遺構レプリカ | 戦国時代(16C中頃) |
1_縄文時代草創期の住居址 約1万1千年前の住居跡です。住居内の炭化物の放射性炭素年代測定では、10760±70年BPの値が得られました。床面には焼土面が数カ所と、黒曜石の破片も見られます。 寸 法:奥行き372cm、幅488cm、高さ91cm 備 考:搬出入の際、剥ぎ取り面は2分割されます。 参考資料:『大原D遺跡群2』1997福岡市埋蔵文化財調査報告書第507集 『大原D遺跡群4』2003福岡市埋蔵文化財調査報告書第741集 [SC003] |
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2_弥生時代早期の灌漑用水路断面剥ぎ取り資料 弥生時代早期(突帯文期)の溝の断面です。このような "断面がY字状”の溝が、灌漑施設(用水路)として川もしくは貯水施設と、田畑を広い範囲に対してつないでいました。突帯文期の溝は断片的に検出されることが多いのですが、笠抜遺跡では幹線水路とそこから派生する2条の水路も検出されました。稲作が定着する過程の水田をイメージするうえで貴重な所見を提供したといえます。 寸 法:幅225cm、高さ184cm、厚さ9cm 備 考:剥ぎ取り後、板に張った状態で化粧枠はありません。 参考資料:『笠抜遺跡』2003福岡市埋蔵文化財調査報告書第752集 [SD-05] |
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3_弥生時代環濠断面の剥ぎ取り資料 那珂遺跡群は那珂川と御笠川とに挟まれた台地上に立地する大規模遺跡群です。これまでの調査で墳丘墓や集落・環濠が見つかっています。資料は環濠(前期後半)の断面です。人の背丈よりも遙かに深く、飛び越えられないほどの幅を持っていたことが分かります。 寸 法:幅410cm、高さ340cm、厚さ8cm 備 考:搬出入の際、剥ぎ取り面は3分割されます。 参考資料:『那珂27』2001福岡市埋蔵文化財調査報告書第672集 [8号溝] |
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4_奈良時代の製鉄炉跡 中央の30x37cmほどの長方形の部分が製鉄炉(箱形炉)です。壁を厚い粘土で1m以上積み上げ、内部に炭と川や浜で採集した砂鉄とを交互に積み重ね点火し、炉の長辺両側に設けた鞴(ふいご)で送風して火力を上げ、高温で鉄材料を溶かします。製鉄は初めに石英・長石などの不純物の鉄滓分が溶け出すので、炉の下側に設けた穴から流出させます。炉の両側の円形の穴には鉄滓が溶け出したままの姿で残っています。鉄は炉の底にできあがるので、これを取り出すときに炉壁を壊してしまいます。 寸 法:奥行き356cm、幅116cm、高さ60cm 参考資料:『元岡・桑原遺跡群4』2005福岡市埋蔵文化財調査報告書第860集 [1号製錬炉] |
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5_中世の土師器焼成壙 深さ10cm隅丸方形皿状で焼成面から土師器坏・皿の破片数十片を出土する土師器焼成遺構です。土壙の内側に砕いた焼土を混和した砂質の強い暗黄褐色シルトを貼って火床としています。12C後半から13C初頭に使用されました。 寸 法:奥行き186cm、幅237cm、高さ74cm 備 考:下部にキャスターが付いています。 参考資料:『広瀬遺跡1』2005福岡市埋蔵文化財調査報告書第865集、『広瀬遺跡2・上広瀬遺跡1』2006福岡市埋蔵文化財調査報告書第901集 [SK011] |
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6_戦国時代の陶磁器埋納遺構 径90cmほどの円形の土壙(穴)の中に陶磁器などが整然と並んだ状況で埋められていました。その内訳は、陶磁器136点、錫製品(鍋・徳利)5点、鉄鍋1点でした。陶磁器の内、2点が朝鮮、1点が備前の擂鉢で他は中国産です。時期は、16C中頃と考えられ、戦乱を避けるために一時的に埋めたのでしょうか。 寸 法:奥行き150cm、幅150cm、高さ91cm 備 考:陶磁器類は実物のため別途貸出申請が必要です。鍋・徳利はレプリカです。 参考資料:『博多87』2004福岡市埋蔵文化財調査報告書第758集 [SK236] |