九州の産業と消費経済を支えるー世界と九州をつなぐ経済活動の拠点港ー
九州・山口の人口規模は、約1,400万人で、日本全国の11%強を占めており、その都道府県別GDP(県内総生産)の合計は約53兆円にのぼります。これはイラン、ベルギーなどの一国の経済と匹敵する規模になっています。
また九州はその地理的条件などから、アジアとの経済的な関係強化をいち早く進めてきました。アジアの経済成長に伴い、九州の地場企業の東アジアへの直接投資が活発化し、アジア地域との国際分業が進展、貿易が増大しています。
令和元年には、世界最高峰の国際会議「G20 福岡財務大臣・中央銀行総裁会議」や、アジア初となる「ラグビーワールドカップ2019」が開催されるなど、国際交流拠点としての福岡市の動向は、いまや世界各地から大きな注目を集めています。外国公館、貿易センターなどの国際経済交流機関の集積も東京、大阪に次ぐ高い水準であり、行政レベルでの都市外交も積極的に進められています。
国際交流拠点として発展する一方、福岡市や福岡都市圏は卸売販売額や金融の集中などが示すように九州・山口の全域を経済交流圏とする地域経済の中心都市としての都市機能も高めています。また都心部では、大型商業施設の新規オープンや既存店舗の増床が相次ぎ、吸引力のある魅力的な都市づくりが進められています。