荷役効率の向上やターミナル運営コストの削減による国際競争力強化を図るとともに、世界最高水準のアイランドシティ・エコ・コンテナターミナルの実現に向けて、国土交通省九州地方整備局及び本市、博多港ふ頭株式会社が共同して技術開発実験を行っており、国内初のトランスファークレーンの全面電動化等を行い、CO2の削減を図ることにより、低炭素社会の実現に貢献しています。
平成22年1月から実施(継続中)
(1) トランスファークレーンの全面電動化(全26基 ※2023.3.1時点)
軽油を燃料とした現在の機器を電動化方式へ切り替えることによりCO2削減、荷役効率向上及びターミナル運営コスト削減を図ります。
平成22年7月より電動型のトランスファークレーンが順次稼動を開始しており、現在、世界初となる完全電動型トランスファークレーン8基も含めた全26基が、全面本格稼動しています。
トランスファークレーンを電動化することで、従来と比べ、約74%のCO2の排出が削減されています。
※トランスファークレーン:コンテナヤード内において、コンテナの移動や積み降ろしを行うコンテナ荷役用クレーン
(2) リーファー設備の省電力化
リーファー設備に開閉式の屋根を設置してコンテナへの直射日光を抑え、コンテナ冷却に要する電力消費量を削減します。コンテナの積卸時には屋根が自動で開きます。
※リーファー設備:冷蔵、冷凍輸送を行うコンテナ(リーファーコンテナ)の機械式冷却装置に電力を供給する設備