12月7日(月曜日)に、審査委員による審査が行われ、絵画・グラフィックデザイン・書・写真・工芸の5部門において応募のあった146点の作品の中から、下記受賞者一覧のとおり、64点の優秀賞受賞作品が決定しました。
最優秀賞の受賞者を紹介します。(敬称略)
「迫り来る秋景(糸島市長野)」 東 キヌエ 一般
【講評】
今の季節の風景で、現場でのテーマを一気に描いているように見えます。描きたいものが、はっきりしているので、描かなければならない所とそうじゃない所が、しっかりしています。完成度の高い作品です。
「時の流れ」 田原 春来 高校生
【講評】
恐竜は常にテーマとして使用されるモチーフであるが、その取り上げ方、表現の仕方に時代を感じさせる。
近代的ビル風景と恐竜の骨、見る人はどう捉えるでしょうか。やはり時代の流れでしょうか…妙に引き付けられる、考えさせる作品です。
「中務集」 岩瀬 詩穂音 高校生
【講評】
細い線で非常に丁寧に仕上げられ、筆圧の強弱まで神経が行き届いている。長文を気を抜くことまで見事に書き上げた日頃の鍛錬がうかがえる。紙の色も作品とよくマッチして全体を落ち着かせている。作者の今後の成長が楽しみである。
「それぞれの秋」 和田 勲武 一般
【講評】
秋盛りの様子が良く表現されています。特に着物姿が良かったですね。構図もフレーミングも良く出来ています。
「朝鮮唐津水指」 田代 功一 一般
【講評】
鉄釉の黒字にワラ灰釉が掛けられ、素朴な造形の中に自然な釉の流れが全体を引きしめています。上品で落ちついた作品です。