12月7日(月曜日)に、審査委員による審査が行われ、絵画・グラフィックデザイン・書・写真・工芸の5部門において応募のあった146点の作品の中から、下記受賞者一覧のとおり、64点の受賞作品が決定しました。
最優秀賞の受賞者を紹介します。(敬称略)
「生者必滅」 鶴丸 あみな 高校生
【講評】
自分の内面を鋭く見つめた作品です。ユリの花の描写力と黄金背景に使用される(テンペラ画)の技法でのシルエットが画面を美しく引き立てています。絵の前で長く作者の意図を考えて欲しい作品です。
「Masquerade」 西原口 愛 一般
【講評】
構成、色彩、レイアウト共に抜群である。コロナウイルスのテーマをここまでさりげなく表現できる事に技量を感じる。まさにマスク時代の到来である。
色使いもいいですね。
「鶴の影」 庄山 幸代 一般
【講評】
紙面を埋める白と黒のバランスが見事である。潤筆渇筆の色もよく線が強い。舞という文字を中心に置いて、鶴が舞い降りる様がイメージできる、洒落た作品である。作者の多字数の作品を拝見してみたいものである。
「雀の自粛」 六山 茂樹 一般
【講評】
木の枝を1本中央にもってきた非常に難しい構図が逆に成功しています。雀のありようも良いですが、バックの単純化が良かったですね。
「地球の仲間」 鶴田 文子 一般
【講評】
美しい生地を使った贅沢なキルト。上品な色調と色々なパターンを使い、地球上の生物を見事に表現しています。海の生物の表情も豊かでキルトの技法が充分に生かされた素晴らしい作品です。