市販の鶏肉の60%がカンピロバクタ―に汚染されているというデータがあります。
カンピロバクターによる食中毒は,肉の鮮度に関係なく発生します。
小量の菌で食中毒を引き出すことが,カンピロバクターの特徴の一つです。
冷凍した鶏肉からもカンピロバクターは検出されます。
冷凍しても完全には死にません。
湯引きやあぶりなど,鶏肉を軽く加熱する程度では,カンピロバクターは完全には死にません。
福岡市では,毎年カンピロバクター食中毒が多発しています。
飲食店で,鶏刺しや鶏たたきなど鶏肉を生や加熱不十分な状態で食べたことが原因となった事例が多く見られます。
特に,10歳代,20歳代が患者の約8割を占めていることがカンピロバクター食中毒の大きな特徴です。
カンピロバクター食中毒は,下痢や腹痛,発熱などの症状が出るだけでなく,まれに神経麻痺などの後遺症が残ることもあります。
カンピロバクター食中毒予防の必殺技は
『飲食店等で生や加熱不十分の鶏肉は食べない!』ことです。
例)鶏刺し,鶏たたき,鶏の湯引き,鶏レバーのレア焼き など