博多港におけるヒアリ対策につきましては,7月21日にアイランドシティコンテナターミナル内(一般の方は許可なく立ち入れない場所)でヒアリが確認されて以降も,南沙港からのコンテナを特定の場所に一時保管し,その周辺にベイト剤及び忌避剤を設置のうえ監視するほか,ターミナル外周に忌避剤を散布するなど外部への拡散防止に取り組んでいるところです。
これらの取り組みなどを踏まえ,当該コンテナのうち,ヒアリが混入している可能性が高いコンテナを特定し,8月17日に環境省がコンテナ内部を検査したところ,アリが発見され,専門機関による種の同定の結果,特定外来生物であるヒアリと確認されましたので,お知らせします。
なお,今回,ヒアリが混入していたコンテナ以外のコンテナやその周辺からヒアリは発見されていません。
中国・広東省の南沙港から出港し,7月19日に貨物船から陸揚げされたコンテナについて,ヒアリが内部に混入している
可能性が高いコンテナが特定されたため,8月17日に輸入貨物の荷主,運送事業者の協力を得て,環境省がコンテナを開け,
内部を検査しました。
コンテナ内部床面を中心に約300匹のアリ(うち約20匹は生体)が発見され,生きたアリは直ちにすべてが駆除されて
います。なお,死骸の中にはヒアリの餌となっていた可能性のある他種のアリや種が特定できない女王アリと思われる個体の
一部も含まれています。
生きて確認されたヒアリは全て殺虫処理されました。その後,当該コンテナ内部及び貨物については燻煙剤による消毒を行
い,また,当該コンテナ内部床面は,液剤の散布により消毒を行いました。さらにコンテナ底面及び留置地点の舗装面も検査
し,ヒアリがいないことが確認されています。
現段階においては,他のコンテナやターミナル周辺からヒアリの確認情報はなく,また,これまで当該コンテナの周辺にベ
イト剤等を設置するなど対策を行っており,コンテナ内部の大部分のアリが死滅していたことから,ヒアリが周辺に定着し,
繁殖している可能性は低いと考えられます。
今回の作業において,ヒアリに刺された方や,健康被害を訴えている方はいません。
アイランドシティコンテナターミナル内全域及びその周辺においても,環境省や国土交通省と連携してヒアリ確認地点の周辺
2km調査や68港湾調査を実施するとともに,福岡市独自でもターミナル外周への忌避剤散布やヒアリ確認箇所付近でのトラ
ップ,ベイト剤の設置など拡散防止に取り組み,ヒアリが確認された場合には,速やかに防除してまいります。
写真提供:環境省
ヒアリは,攻撃性が強いため,生きた個体を素手で触らないように注意してください。刺された場合,体質によっては毒に含まれる成分によるアレルギー反応(アナフィラキシー・ショック)を起こす可能性があります。
【参考】環境省「ストップ・ザ・ヒアリ(ヒアリの特徴・生態・駆除方法・刺されたときの対処方法等の参考)」(PDF) (6,961kbyte)
ヒアリと思われる個体を発見した場合は,下記までお知らせください。
※市では宅内のアリやハチなどの害虫駆除は行っておりませんのでご了承ください。
受付時間:午前9時から午後5時まで(土日祝日を含む毎日※12月29日~1月3日は除く)
(IP電話からは 06-7634-7300(一般電話))
受付時間:平日 午前8時45分から午後5時15分まで
保健福祉局生活衛生課 電話:092-711-4273 FAX:092-733-5588
環境局環境調整課 電話:092-733-5389 FAX:092-733-5592
港湾空港局港営課 電話:092-282-7114 FAX:092-282-7772
九州地方環境事務所野生生物課 電話:096-322-2413 FAX:096-322-2447