背が高くなりたいと考えている中高生のみなさん、また、そうでない人も、次の項目をチェック!
城南区シンボルキャラクター「ニッコりん」
1.背が高くなるためには(成長のためには)、牛乳を毎日欠かさず摂ることが重要と思っている?
2.牛乳さえたくさん摂っていれば、背が高くなる(成長する)と思っている?
2にチェックが入った人は要注意!
1はOK! 牛乳は骨の形成に必要な、優秀なカルシウム源。ぜひ毎日飲むのがオススメ! 2は注意です! 牛乳には成長に関わるカルシウムやたんぱく質、ビタミンなどの栄養素が豊富に含まれていますが、それだけで背が高くなるわけではありません。 |
カルシウムを多く含む牛乳を飲めば誰でも背が高くなるわけではありません。身長には遺伝的な要因が大きく関係しているからです。しかし、私たちの骨は、新陳代謝によって毎日少しずつ生まれ変わっているため、骨の材料となるカルシウムが常に必要になりますが、成長期である皆さんの体は骨形成が盛んに行われて、より多くのカルシウムが必要になります。
カルシウムはそのほか、出血を止めたり、筋肉をスムーズに動かしたり、精神を安定させたり、生命を維持するためにも必要です。しかし!日本人のカルシウム摂取量は不足している状況ですので、カルシウムを積極的に摂取する必要があります!
一日に必要なカルシウム量
中学生 男子1000mg 女子800mg
高校生 男子800mg 女子650mg
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
食品名 | 牛乳 (200mL) |
厚揚げ (100g) |
小松菜 (小鉢一皿80g) |
---|---|---|---|
カルシウム含有量 | 220mg | 240mg | 136mg |
食品名 | いわし丸干し (1尾40g) |
干しひじき (一皿10g) |
チーズ (17g) |
---|---|---|---|
カルシウム含有量 | 194mg | 100mg | 53mg |
資料:文部科学省 日本食品成分表2020年版(八訂)
たんぱく質 | |
ビタミンD | |
ビタミンK |
牛乳はカルシウムを手軽に多く摂ることができるからオススメだよ!
給食がない高校生のみなさんは、特に積極的に牛乳を摂りましょう。
牛乳が飲めない人は、他のカルシウムを多く含む食品で摂ろう!
スナック菓子、インスタント食品などの加工食品には、添加物として「リン酸塩」が含まれているため、「リン」が多くなりがちです。リンを摂りすぎると、カルシウムの吸収を妨げることになるといわれていますので、摂り過ぎには注意しましょう!
牛乳さえたくさん摂れば、背が高くなるわけではありません。牛乳に含まれている栄養素だけでは、成長に必要な栄養素は補えません。以下のポイントも必要です。ぜひ生活に取り入れましょう!
〇栄養バランスの良い食事:いろいろな食品を組み合わせて食べましょう。欠食も禁物です!
〇適度な運動:骨に刺激が与えられると、より丈夫な骨が作られます
〇十分な睡眠:骨は夜寝ている間に作られます
〇日光を浴びる:カルシウムの骨への吸収を助けるビタミンDが生成されます
骨量(骨の中のカルシウム量)は成長期に急激に増加して、20歳くらいまでに最大骨量(ピークボーンマス)を迎えますが、その後は減少していきます。骨形成の盛んな10代のうちに骨量をできるだけ増やしてカルシウムを貯金をしておくことが、高齢期や閉経後女性の骨折予防には重要です。中高生のうちにカルシウムを意識して摂り、骨量アップに努めましょう。
「リンの摂りすぎに注意」のところで出てきた「食品添加物」について、みなさん知っていますか?「食品添加物」は、食品の製造過程や、加工・保存の目的で使用されるもので、私たちの身近な食品に使われています。
豆乳を固めて豆腐を作るために使う「にがり(塩化マグネシウム)」や、炭酸飲料の「炭酸ガス」なども食品添加物です。食品をおいしくする、食感をよくする、栄養成分を補う、見た目を良くする、品質を保つなどの効果があり、私たちの食生活を豊かにするために使われています。
食品添加物は、人の健康に影響を及ぼさないよう、使用基準が決められています。行政でも、正しく守られているか確認するため、福岡市内を流通する食品の抜き取り検査を行っています。
『食』で学生生活をパワーアップ! 食とくらしのリスクコミュニケーション トップページ