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更新日: 2017年5月12日

ジカウイルス感染症について

ジカウイルス感染症はデング熱と同じく蚊が媒介する感染症で,アフリカ・中南米・アジア太平洋地域など熱帯・亜熱帯地域で流行しています。


※妊婦と妊娠の可能性のある女性へ

ジカウイルスは母体から胎児へ感染を起こすことがあり(先天性ジカウイルス感染症),小頭症などの先天性障害を起こす可能性があります。


※世界保健機関(WHO)は,2016年3月8日,妊婦は流行地域への渡航をすべきでないと勧告しています。
やむを得ず渡航する場合は,防蚊対策を講じ,蚊に刺されないよう注意してください。


※流行地域へ渡航される方へ

性行為により男性から女性パートナーへの感染した事例が報告されてます。性行為感染のリスクを考慮し、流行地域に滞在中は症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。


※流行地域から帰国された方へ

流行地域からの帰国者は、症状の有無にかかわらず、虫よけ剤の使用など蚊に刺されないための対策を少なくとも2週間程度講じてください。

性行為により、男性から女性パートナーへの感染伝播が疑われる事例が報告されています。

流行地域から帰国した男性は、症状の有無にかかわらず、最低8週間、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。

流行地域から帰国した女性は、帰国後最低8週間は妊娠を控えることを推奨します。


※流行地域については、下記リンク先をご参照ください。
 ジカウイルス感染症の流行地域(厚生労働省)



ジカウイルス感染症とは

ジカウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると,蚊の体内でウイルスが増殖します。ジカウイルス感染症はこのようなウイルスを保有した蚊に別の人が刺されることによっておこるウイルス感染症です。 輸血や性行為によって感染する場合もあります。


潜伏期間は2~12日(多くは2~7日)で,軽度の発熱,発疹,結膜炎,筋肉痛,関節痛,倦怠感、頭痛等が症状として現れます。感染しても発症しないこともあります。
多くは軽症で,1週間程度で回復します。予後は良好です。


日本国内では,ヒトスジシマカ(おもに日中屋外で吸血する)がジカウイルスを媒介する可能性があります。


特異的な治療法はなく,対症療法が主体となります。現在のところ,有効な抗ウイルス薬やワクチンはありません。


予防のポイント

海外でジカウイルス感染症が流行している地域においては、蚊との接触を避け,刺されないようにすることが重要です。


蚊との接触を避け,刺されないようにするには

  1. 長袖,長ズボンを着用するなど,肌の露出をなるべく避けてください。
  2. 虫よけ剤などを使用し,蚊を寄せ付けないようにしてください。
  3. 室内の蚊の駆除を心掛けましょう。

日本国内で感染した症例はありません。


渡航される際は、渡航前に、厚生労働省検疫所や外務省の海外安全情報のホームページなどで現地の流行状況等、最新情報を確認して下さい。


また、渡航先で蚊に刺された場合、すべての蚊がジカウイルスを保有している訳ではないので、蚊に刺されたことだけで過分に心配する必要はありません。
心配な場合は、帰国の際に、空港等の検疫所に相談してください。また、帰国後に心配なことがある場合は、最寄りの保健所にご相談ください。


なお,発熱などの症状がある場合には、医療機関を受診してください。


福岡市の相談窓口

  • 保健福祉局保健予防課 092-711-4270
  • 東区保健福祉センター健康課 092-645-1078
  • 博多区保健福祉センター健康課 092-419-1091
  • 中央区保健福祉センター健康課 092-761-7340
  • 南区保健福祉センター健康課 092-559-5116
  • 城南区保健福祉センター健康課 092-831-4261
  • 早良区保健福祉センター健康課 092-851-6012
  • 西区保健福祉センター健康課 092-895-7073


医療機関等関係者向け情報

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律が平成28年2月15日に改正施行され,ジカウイルス感染症は四類感染症に指定されました。ジカウイルス感染症の患者を診察した際には,下記様式により最寄りの保健所へ届け出をお願いします。


【ジカウイルス感染症を疑う症例の要件】

次の1から3にすべて該当し,かつ,他の感染症又は他の病因によることが明らかでない場合,ジカウイルスへの感染が疑われるため,ジカウイルス感染症を鑑別診断の対象とする。ただし,医師がジカウイルス感染症を疑う症例については,この限りではない。

  1. 「発疹 」又は「発熱 (ほとんどの症例で38.5度以下との報告がある) 」を認める
  2. 「関節痛」、「関節炎」又は「結膜炎」(非滲出性、充血)のうち,少なくとも1つ以上の症状を認める
  3. 流行地域(※)の国から出国後2~13日以内に上記の症状を呈している

※流行地域については、下記リンク先をご参照ください。
 ジカウイルス感染症の流行地域(厚生労働省)



関連リンク


情報掲載課

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