オーストラリアや東南アジアに生息している外来生物です。
1995年に国内(大阪府)で初めて発見され、福岡市でも2007年に発見されました。
攻撃性はありませんが、咬まれると神経毒による全身の痛みや発熱、吐き気などの症状が現れることがあります。体の弱いお年寄りや幼児が咬まれると、時に重篤な症状が現れる場合があります。発見当初、越冬できないと言われていましたが、現在では、定着していることが各地で確認されています。
福岡市内でも生息範囲が広がり、東区では令和2年3月末現在、30校区中28校区で生息が確認され、根絶することは極めて困難な状況となっています。
成体の体長は約1cmで足の長さも含めると約3~4cmになります。
全体が艶のある黒色で、背中側には赤色の縦の帯状模様があり、おなか側には赤色の砂時計模様があります。
(背中側)赤色の帯状模様
(おなか側)赤色の砂時計模様
オス(成体)の体長は約3mmで、体が茶色です。
背中に白い斑紋があり、腹部には赤色の砂時計模様があります。
(左)メス (右)オス
一般的なクモの同心円状の網ではなく、不規則な形で巣に落葉等が付着していることが多く、粘り気のある糸が特徴です。
日当たりがよくあたたかい、人工物の適当な隙間に巣をつくります。
雨水側溝のふた(グレーチング)、擁壁の水抜き穴、フェンスの隙間、ベンチの裏、ブロックの隙間など巣は大人の膝から下位の高さで多く発見されています。
動きが鈍くなる冬期は自動販売機の熱源付近や公衆トイレの電灯周辺で発見されています。
清掃や花壇の手入れなど、屋外で作業するときは手袋を着用しましょう。
雨水側溝のふた(グレーチング)
擁壁の水抜き穴
フェンスに巣をつくるセアカゴケグモ
ベンチの裏側(卵のう)
窓枠下のセアカゴケグモと卵のう
素手や薄手の手袋でつかまない! さわらない!