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更新日: 2018年10月24日

福岡市高齢者保健福祉計画

内容

平成24年度から26年度の3年間において,福岡市の持続可能な高齢者保健福祉施策の総合的な推進と介護保険制度の円滑な実施を図るため,高齢者に関する各種施策の基本方針及び具体的な事業展開並びに介護保険制度運営の基本となる各種サービスの見込量等を定めるものとして,「福岡市高齢者保健福祉計画(第5期介護保険事業計画)」を策定しています。



1計画策定の趣旨

本市の高齢化率は全国平均と比べると低いものの,今後,急速に高齢化が進むものと推計されており,「本格的な高齢社会」に向けた準備を着実に進めていく必要があります。
高齢者保健福祉施策の総合的な推進と介護保険制度の円滑な実施を図るため,高齢者に関する各種施策の基本方針及び具体的な事業展開並びに介護保険制度運営の基本となる各種サービスの見込量等を定めるものとして「福岡市高齢者保健福祉計画(第5期介護保険事業計画)」を策定します。



2計画の位置づけ

本市の保健福祉施策は,「福岡市福祉のまちづくり条例」に基づき,保健・医療・福祉施策の基本の理念と方向性を掲げた計画である「福岡市保健福祉総合計画」により,取り組みを進めています。
「福岡市高齢者保健福祉計画」は,「福岡市保健福祉総合計画」の理念等を踏まえた分野別計画として,また,老人福祉法及び介護保険法の規定により策定が義務づけられた老人福祉計画及び介護保険事業計画を一体的に策定するものとして,本市における高齢者施策の基本方針を示すものです。


図:福岡市基本構想


3計画期間

計画期間は,平成24年度から平成26年度までの3年間です。高齢者保健福祉計画は,第5期介護保険事業計画としての性格を有しています。この計画は第3期,第4期計画の延長線上に位置づけられ,第3期計画策定時に定めた平成26年度までの目標を達成する仕上げの計画となります。
また,今後,高齢化のピークを迎える時期までに,取り組むべき事項を計画に位置づけ,段階的に充実強化していく取り組みをスタートする期間となります。


図:平成26(2014)年度までの目標設定(第5期計画)


4高齢化の進展



(1)高齢者人口の推移

本市における65歳以上の高齢者人口は,平成23年9月末現在25万1391人で高齢化率は17.4%となっています。本市の高齢化率は全国平均に比べると低いものの,平成29年には21.4%と,高齢化が一層進展していきます。


図:高齢者及び高年齢化率の推移

(2)高齢者世帯の推移

平成22年国勢調査によると,本市の65歳以上の世帯員のいる世帯は,17万3640世帯(一般世帯全体に占める構成比24.6%),高齢者単身世帯は5万9995世帯(同8.5%),高齢夫婦のみの世帯は4万5662世帯(同6.5%)となっており,いずれも年々増加傾向にあります。


図:高齢者世帯の状況



5基本理念・取り組みの視点・施策区分

本市は,「本格的な高齢社会」に向けて実現すべき目標として基本理念を掲げ,その実現のために4つの取り組みの視点に基づいて,高齢者保健福祉施策を総合的に推進していきます。
特に,社会参加活動への支援,健康づくり・介護予防の推進,認知症高齢者の支援体制の充実,地域生活支援体制の充実について重点的に推進します。


図:基本理念の紹介「高齢者一人ひとりが,生きがいを持ち尊厳を保ちながら住み慣れた地域で自立した生活を安心して続けることができる地域社会の形成」

6地域包括ケアの推進

高齢者の要介護度が重度になっても,住み慣れた地域で自立した生活を安心して続けることができるよう,介護,保健(予防),医療,生活支援,住まいの5つのサービスが一体的に切れ目なく提供される地域包括ケアシステムの構築に取り組みます。
詳しくは地域包括ケアシステムの推進のページをご覧ください。



7高齢者保健福祉施策の総合的な推進

本市は,高齢者の生活意識や社会情勢の変化等を踏まえるとともに,地域が高齢者を取り巻く課題を自らの課題として捉え,自主的・主体的に取り組めるよう支援するという視点を持って施策の構築や見直しを図りながら,地域社会を共に構成している市民,地域団体,NPO・ボランティア,介護保険施設等介護サービス事業者,医療機関,企業などと共働して本市の高齢者保健福祉施策を総合的に推進します。



健康でいきいきとした豊かなシニアライフの実現

いつまでも元気にいきいきと暮らすためには,自らが継続的な健康づくりや,介護予防に努めることが重要です。生活機能が低下した高齢者への介護予防事業の推進や,地域における健康づくりや介護予防の取り組みに対する支援など,高齢者の健康寿命の延伸に取り組みます。
また,高齢期を迎えてからも,豊かな経験,知識,能力を活かして活躍することが期待されており,就業やボランティア活動等への参加を支援します。



社会参加活動への支援

高齢者が生きがいを持って生活することは,健康の維持・介護予防の推進にもつながっていくことから,趣味・教養,文化,スポーツ活動,または地域活動を通じて,豊かで健康的な生活を維持できるよう支援に努めるとともに,自己実現への欲求や地域社会への参加意欲を充足できるような,高齢者の社会参加のあり方について検討していきます。



社会参加活動の環境整備

高齢者が主体的に社会との関わりを持つことができるよう,これまでに培ってきた経験,知識,能力を活かし,地域活動やボランティア活動に積極的に参加したいという社会貢献意欲の高い高齢者の活躍の場づくりとして,活動拠点の機能強化や関連情報の提供に努めます。
また,高齢者の意欲と地域社会のニーズをうまく組み合わせる仕組みづくりを検討するなど,高齢者の社会貢献活動を総合的に支援する環境の充実に努めます。



就業機会の確保

高齢者の就業は,収入を得ることだけでなく,生きがいづくりや社会参加を目的とするなど,就業ニーズが多様化していることから,高齢者の意欲と能力に応じた就業機会が得られるよう支援します。



健康づくりの推進

健康づくりは,市民が主体的・自主的に,楽しく・気軽に取り組めるような支援が重要です。このため,地域や関係団体等と協力しながら,「健康日本21福岡市計画」に基づくとともに,介護保険の「地域支援事業」や医療保険の「特定健診等」とも連携して,家庭や地域で継続して健康づくりに取り組めるよう情報提供や環境づくりを推進します。



介護予防の推進

介護予防事業については,周知を強化し,参加者を増やしていきます。また,自主的・自発的な活動をより促進して,自ら健康づくり・介護予防に取り組む高齢者が増えるよう支援します。



要援護高齢者の総合支援の充実

介護や医療の需要度が高い高齢者が,いつまでも住み慣れた家庭や地域で生活を続けられるよう,きめ細かなサービスの基盤整備の充実を図り,安全・安心を確保するための取り組みを推進します。
また,認知症高齢者等がその人らしさを尊重され,安心して生活できるよう,医療と保健,介護,地域が密接に連携しながら地域全体で認知症高齢者等やその家族を支援するネットワークの充実強化を図るとともに,認知症に関する知識の普及啓発を行い,権利擁護の総合的な取り組みを推進します。



在宅生活支援の充実

介護や医療の需要度が高い高齢者が住み慣れた家庭や地域で生活を続けられるよう,在宅での自立支援や介護者の負担軽減,かかりつけ医等による在宅医療の提供など,きめ細かなサービスの充実を図り,安全・安心を確保するための取り組みを推進します。


在宅生活支援の充実に関する説明。夜間対応型訪問介護と声の訪問事業,緊急通報システム事業の3つの柱で24時間365日の安全・安心の確保を目指します。

施設・居住系サービスの充実

介護保険事業計画などに基づき,在宅での生活が困難な高齢者に対して,適切な施設・居住系サービスを提供します。日常生活圏域では,地域密着型サービス事業者と地域包括支援センターとの連携を促進し,高齢者のニーズや状態の変化に応じて必要なサービスが提供される体制の充実を図るとともに,利用者が状態に応じた適切な施設を選択できるよう,情報の提供に努めます。



介護サービスの質の確保・向上

高齢者や家族の状況に応じたきめ細かな質の高い介護サービスを総合的・一体的に利用者本位で提供するため,高度に専門性を有する人材の育成や資質の向上のための支援を充実させるとともに,利用しやすい介護サービス情報の提供に努めます。



認知症高齢者の支援体制の充実

認知症高齢者等が住み慣れた地域で安心して尊厳を保ちながら生活できるよう,医療と保健,介護,地域が相互に密接に連携しながら,地域全体で認知症高齢者等やその家族を支援するネットワークを構築するとともに,認知症に対する正しい理解を図るための啓発活動を進めるなど,認知症施策の総合的・継続的な推進に努めます。



権利擁護の推進

高齢者が住み慣れた家庭や地域で安心して尊厳を保ちながら生活することができるよう,高齢者の財産を守り,権利の行使を確保し,また,権利の侵害に対しては保護・支援を含めた権利擁護の総合的な取り組みを推進します。



地域生活支援体制の充実

地域包括支援センターの相談体制の強化や,一層市民に浸透するよう「いきいきセンターふくおか」の愛称を活用した広報活動に努め,地域における身近な総合相談機能の充実を図ります。
また,自治会・町内会等の地域組織や民生委員などが連携した地域の特性に応じたネットワークを形成するための支援や,災害時要援護者の避難体制の整備に努めます。



総合相談機能の充実

地域包括支援センターの相談体制の強化を図り,相談機能や地域でのネットワーク機能の強化や,「いきいきセンターふくおか」の愛称により一層市民に浸透するよう広報活動に努めます。
また,高齢者に関する法律相談や在宅介護に関する相談などに引き続き取り組みます。



地域ネットワーク体制の構築

地域で生活する高齢者やその家族をはじめ,認知症高齢者や社会から孤立した高齢者に対する見守りや支援が行われるよう,また,福祉避難所の指定など災害時要援護者への対応や,高齢者の犯罪被害,消費者トラブルの防止などに取り組むため,地域住民や民生委員,各種団体などが連携し,地域の中でお互いが支え合い,助け合えるようなネットワークの構築を図ります。
特に,孤立死については,予防策として孤立させないことが重要であるため,このネットワーク活動の支援を行うとともに,効果的な施策の検討を行います。


地域で支援を要する方のために、居場所づくり、見守り活動、福祉意識の啓発、生活支援の4つを柱に自助、公助の両方の側面から生活環境の向上を強化していきます。



安全・安心な生活環境の向上

高齢者が住み慣れた家庭や地域で,安全・安心な生活を送り,社会活動ができるよう,それぞれの状況に応じた高齢者のための良質な住まいの確保を図るとともに,「みんながやさしい,みんなにやさしいユニバーサル都市・福岡」の実現に向けて,都市環境のバリアフリー化を進めます。


高齢者居住支援

高齢者の自立や介護に配慮した良質な居住環境への支援や民間賃貸住宅入居の円滑化,市営住宅の入居者募集における優遇措置など福祉施策と住宅施策の連携を図りながら高齢者のための良質な住まいの確保を図ります。



人に優しいまちづくりの推進

「ユニバーサル都市・福岡」の実現に向けて,都市環境のバリアフリー化に取り組み,高齢者をはじめとするすべての人に配慮したまちづくりを進めます。



8介護保険事業計画

福岡市介護保険事業計画について



【参考】計画書(PDFデータ)

1計画書概要版印刷用(この記事を印刷できます。)




2計画書印刷用(計画書の詳細です。)




関連リンク

福岡市保健福祉審議会 高齢者保健福祉専門分科会