【司会挨拶】 それでは開始にあたりまして日本ユマニチュード学会 代表理事 本田美和子先生より開会のご挨拶をいただきます。本田先生よろしくお願いいたします。 【本田 美和子氏 登壇】 皆様おはようございます。今日は福岡にお越しくださいまして、本当にありがとうございます。懐かしい顔ぶれもそれから初めてお目にかかる方々も、本当に来てくださいましたことに心より御礼を申し上げたいと思います。 ご紹介いただきました日本ユマニチュード学会代表理事の本田と申します。今回は私どもの活動が始まって6年目を迎え、第6回の日本ユマニチュード学会を福岡総会と題して行えることになりました。 今回はサブタイトルを自治体とユマニチュード〜社会基盤としての実践〜というタイトルで行うことにいたしまして、それについて、今回は大会長を福岡市の高島宗一郎市長にお引き受けいただくという、もう本当に光栄な機会を得ております。今回のこの総会も福岡市の皆様の完全なるバックアップで実現いたしました。本当に福岡市の皆様には心から御礼を申し上げたく思います。 なぜ私たちがこの福岡市の皆様とご一緒できるようになったかと申しますと、2017年に福岡市が人生100年時代を見据えたプロジェクト「福岡100」というのを始めることになられて、その時に私どもに少し声をかけていただいたんです。今日下にいらっしゃいますジネスト先生と私が、市長にお目にかかる機会を頂戴いたしました時に、高島市長が「どういうことを福岡市でやってみたいと思われますか」と聞いてくださいました。その時にジネスト先生が「全ての人の自由と自立が守られる素晴らしい社会を実現できるようなこんなプロジェクトはどうでしょうか」ということをいくつかご提案なさったんですけれども、実はそれが本当にたくさん今日実現しております。 例えば、これから市長もたくさんお話しくださると思うんですけれども「子どもたちがユマニチュードを学ぶ機会があるといいな」ということをお話になったジネスト先生の言葉を受けて、(少しずつ始まってはいたんですけれども)、今年からは福岡市内にお住まいの10歳のお子さんは全てユマニチュードの話を聞く機会を持ってくださるというような教育の機会を作ってくださったり、あとは今日午後にですね、お昼前後なんですけれども、舞鶴小中学校のランチルームで消防隊の皆様のプレゼンテーションがあるんですけれども、救急隊がユマニチュードを学ぶことで世の中がどういう風に変わっていくか、というような取り組みも福岡市の消防局の皆様とご一緒させていただいています。単に、ケアを行う専門職の方、ご家族の方に対する私どもの取り組みもご一緒いただいていますが、それに留まらない、いわゆる社会基盤としてのユマニチュードということを福岡市で実現してくださっていることに心から御礼を申し上げたいと思います。これにつきましてジネスト先生からも皆様にまずは2日間の学会にわたってのご挨拶をいただきたいと思いますので、ジネスト先生どうぞよろしくお願いいたします。 【イヴ・ジネスト氏 登壇】 いきなりの無茶ぶりで、またいつものことだなと思っております。今日はユマニチュードをテーマにお集まりいただいた皆様にお目にかかれますことを大変嬉しく思います。ユマニチュードは人と人とがポジティブな繋がりを作るためのコミュニケーションです。私はパートナーのロゼットマレスコッティと共に、人の愛と優しさで私たちは生きているということを考えてまいりました。私たちが愛情と優しさをうまく表現することができれば、世界は本当に優しさと愛情、平和に満ちた世界になっていくと思います。そして今回は高島福岡市長はじめ荒瀬副市長、そして福岡市の皆様のお力をお借りして、このような機会ができましたことに心から御礼を申し上げます。私があまり長く話しますと会場のディレクターがきっと心臓発作を起こすと思いますので、私の話はこれぐらいにして今日は皆様どうぞ楽しんでください。 【司会】 本田先生ジネスト先生、ありがとうございました。それでは続きまして大会長である福岡市長高島宗一郎より大会長講演をいただきます。それでは高島市長よろしくお願いいたします。 【高島市長 登壇】 改めまして皆様おはようございます。今日は日本ユマニチュード学会福岡総会にようこそお越しくださいました。いよいよこの学会スタートしたいんですけれども、今日は予想を超えてですね、たくさんの方に来ていただいて、今日はサテライトの方の会場でもこれを今ご覧いただいてるというぐらい本当にたくさんの皆様にお越しいただいて非常に嬉しく思います。 まだまだユマニチュードという言葉自体をですね、知らない方も多かったそのユマニチュードですけれども、この福岡総会においてこれだけたくさんの皆さんに興味を持っていただいてお越しいただいたということ非常に嬉しく思っています。 ご承知のとおり日本というのは今世界で1番高齢化が進んでいる国ですよね。それで特に人類が経験したことない少子高齢というものに対してどう対応していくのかという、ここでうまくいけばこれは世界のモデルにもなっていくわけです。この言葉自体は少子高齢という言葉自体は皆様も聞いたことあると思うんですが、今本当に、例えばタクシーがいない介護人材がいない、保育園の先生がいない、公務員もなり手がいないとかですね、もう本当にあらゆるところで人手不足が続いております。そしていわゆる納税者は減ってきて、そして受益者が増えてくるという中で、どうやりくりすればいいのか。福岡市がこうした少子高齢の問題に対してどう取り組んできたのか。そしてその中でも特に高齢化と認知症というものは非常に大きく相関関係がありますので、この認知症ということに対してどうユマニチュードというものを取り入れてきたか、こういったことについてお話をさせていただきたいという風に思います。 (グラフ:「日本の高齢化率の推移」を表示) もうご承知のとおりというか言うまでもないんですけれども、世界の中でも高齢化の増加が続いてきて2040年には65歳以上の高齢者の割合が35%となる見込みでございます。そうした中で2017年に「福岡100」というプロジェクトをスタートいたしました。100っていうのは人生100年時代の100でもあるし、プロジェクト100個っていう意味もあるんですけれども、人生100年時代のウェルビーイングに向けたチャレンジに産学官民オール福岡でチャレンジをしようということで発足をしたのがこの福岡100です。なんと言ってもさっきお話ししたとおり、納税者の数が減ってきてそして受益者である高齢者が増えてくるわけですから、やはりどうしなきゃいけないかっていうとエビデンスに基づいて、そして地方自治のもう基本の理念であります最小のコストで最大の効果を上げていくということ、これが大事になってきます。福岡市は福岡市が持っている医療、介護、健診こういったデータというものをですね、これを1つのプラットフォームに集めて、このビッグデータを一元的に集約した上で解析強化をできるようにしたんですね。そして現在5年が経過をしてデータの解析を始めていますけれども、分析は九州大学の公衆衛生部門と連携をして行っています。こういったエビデンスに基づいて何が分かったのか。 (表:「福岡市民の要介護状態予防因子解析」を表示) 例えば福岡市民で要介護状態になる人のその因子を調べたところですね、まず痩せている方、自分は関係ねえなっと思った人もいるかもしれませんけど、痩せている方。それから同世代と比較して歩行速度が早くない、ちょっと歩くのが遅い。それから咀嚼ですね、噛みにくいとかほとんど噛めないとか、こういった咀嚼も含めてこういうものが実は要介護状態になる因子として浮かび上がってきたわけです。 じゃあここまで分かったとして、じゃあ皆さん、適度な運動そして足も鍛えて、そしてしっかり咀嚼してくださいねって言って人の行動が変わるんだったら、それはそんな楽なことはないんですが、そうしなきゃいけないって分かった上でもなかなかできない。福岡市は何に注目をしたかというとこのキーワードですね。「ナッジ」。ナッジって聞いたことある人。ありがとうございます。ナッジというのは、いわゆるこう罰則とかその強制力を伴う んじゃなくて、本人がそうやりたいな、そう動きたいなって思ってもらう、こういった動機付け、これが大事になるというやり方なんですが、ちょっと具体的にお示しをしましょう。例えば駅に行きました。エスカレーターがあります、階段があります。どっち行きますか大体エスカレーター使うわけですけれども、例えばこんな階段だったら言われなくても登ってみたいと思いませんか。 (写真:「ピアノの音が鳴る階段」を表示) これ、階段を歩くとですね、ピアノの音がするんですね。こういうような、なんかこう動いてみたいちょっと階段登りたいなって自発的に思わせるような仕組みのことです。これをしたことによってですね、階段の利用の割合が設置前と設置後比べて2.6倍になったんですね。それからこういったのを恒常的にするためにですね、博多駅ってあるんです、その博多駅から次の駅までの間に、このようなアート作品を置いたりだとか歩いてみたくなるような仕組みとか。それからそのベンチとかこういったものをしっかり置くようにしたわけですね。それから咀嚼でいくと、子どもたちにどう歯磨きの習慣をつけてもらうかっていうことで、ポケモンと一緒になってこのようなアプローチ、キャラクターを活用したアプローチをして、楽しく子どもが歯を磨きたくなるようなそんな取り組み、いわゆるナッジというようなこういう取り組みを色々とチャレンジをしているわけです。 (グラフ:「日本の認知症高齢者人口将来推計」を表示) そして高齢化と共に認知症というキーワードをこれからお話をしていきたいと思います。認知症について言うと、2017年の段階では443万人だったんですが、団塊ジュニア全員が65歳以上になる2040年にはおよそ584万人、7人に1人が認知症高齢者になると言われております。2040年大変だなと思っていたらですね、ちょうどこのモデルになってるのが自分自身と同じ年齢だということに気づいてですね、私は高齢化時代何とかしなきゃいけないと思ってずっと行動してきたんですが、自分が実は団塊ジュニアだったんで自分たちが65歳以上になった時に社会が大変なんだということで、しっかり自分の準備も含めてですねやってかなきゃいけない。 福岡市が始めたのが認知症フレンドリーシティ・プロジェクトということです。認知症になったとしても住み慣れた地域で安心して住み続けられるそんな街を目指して2018年の2月にこのプロジェクトをスタートしました。どういうプロジェクトをしているのか特徴的なものをご紹介したいんですけれども、 (写真:「認知症フレンドリーセンター」を表示) 例えば、このお部屋の風景なんですが、半分の方が認知症の方なんです。認知症フレンドリーセンターというものをオープンをいたしました。ここ実は当たり前の空間に見えるんですがソフト・ハード両面での取り組みが色々と詰め込まれているんですね。まずはハード面からご紹介しましょう。 (写真:「認知症の人にもやさしいデザインを取れ入れたトイレ」を表示) こちら認知症になると物の見え方というものが変わってくるわけですね。認知症の方にも優しいデザインを導入するとこれがトイレだっていう風に分かる方の割合が大きく増えるんですね。こうした街づくりにおいて認知症の方でもしっかりどこに何があるってことが分かるような、こういうデザインの手引きというものを福岡市で作りました。ダウンロード用のQRコードはここにつけてますけれども、後で欲しい方はこれをどうぞあげますんでどうぞご覧いただければと思うんですけれども。今福岡市63の施設でこうしたデザインをもうすでに導入をしています。 (写真:「橋本駅前広場」を表示) それからこちらはですね、街づくりの中にも応用した事例なんですが、橋本駅という駅が地下鉄の駅があるわけなんですけどもね。そこの広場には分かりやすいピクトグラムを使って、見やすい高さに文字とか絵を配置したサイン。それから疲れたら座れるようにロッキーのベンチを設置。また、事故のリスクを減らすために歩道と車道の色を明確に分けた路面など、こういう認知症のデザインっていうのを非常に導入した駅でございます。駅の前の広場なんですけれども。これは認知症研究で知られるイギリスのスターリング大学の評価制度で最上位のゴールドに選出をされまして、屋外施設では世界初の最上位の評価となりました。地下鉄七隈線というものに乗るとですね、最後の終点の駅がこの橋本になるんで、この期間福岡にいらっしゃってよかったらこういった場所もご覧いただければと思います。 (写真:「認知症の人にも使いやすい製品の開発」を表示) そして認知症フレンドリーシティを目指していくためには、認知症になっても自分らしく暮らせることが非常に当然大事になってくるわけですけれども、認知症になっても使い続けられる製品とかサービスが必要になります。福岡市ではですね、認知症の方だけが参加できるというオレンジ人材バンクというものを作りました。このオレンジ人材バンクに認知症の方に登録、入っていただくんですけども、そういった皆さんと一緒に認知症フレンドリーな製品、そしてサービスを作りたいという企業をマッチングするわけですね。具体的に言うと写真に写っているガスコンロとかそれから園芸バッグ、それからエプロン、これは実際に認知症の方とそれから企業が一緒に開発をして販売をされているものでございます。現在もこの仕組みを利用してですね、認知症の方と一緒にいろんな開発を企業と一緒に進めているわけでございます。これまでに製品開発のモニター、それから研修の講師、店舗での仕事など、企業との共働をですね24社、のべ638人の認知症の方が活躍をしている。もちろんこれは認知症の方が仕事として行っていますので、必ず報酬を受け取っていただいております。 さて去年オープンいたしました認知症フレンドリーセンターをご紹介しましょう。と言ってもこのまさに皆さんがいらっしゃる建物の2階にありますんで、もちろんこの後是非皆さんにはご覧いただきたいと思っているわけですけれども、このセンターの主な機能4つございます。センターでは5名の認知症当事者の方に活躍をいただいている他、ARの技術を活用した認知症の疑似体験をすることができます。認知症の方がどういう風にこの 世界社会見えているかっていうのを実際に体験をしていただいたりもできるわけですね。それから認知症の方との交流の場でありまして認知症の方と企業が共同開発した、さっき言ったようないろんな製品っていうのもここに展示をしてございます。もちろんこの施設自体が認知症の方にも優しいデザインのショールームとしての役割を担っております。皆さんがいらっしゃるこの総会の期間中も開けていますんでね、是非機会があればそちら是非覗いて帰っていただければと思います。ここの2階にあります。 ではこういったハード面に続いて、次はソフトでどういう取り組みをしているかということをご紹介したいんですが、さあお待たせをいたしました。いよいよここで出てくるのが「ユマニチュード」ということになるわけですね。福岡市では、このユマニチュードの導入にあたって認知症の方をケアしている病院、施設、それからご家族の方に協力をいただいて、実は2年間まず実証実験を行ってからユマニチュードを福岡市に全面的に入れていったわけですね。その結果、認知症の方特有のですね、例えばケアを拒否するとか暴言を吐くとか、それから暴力を振るというような、いわゆる行動における行動心理症状というものが減少して、ケアをする側のストレスが非常に軽減されたっていうようなお話を本当にリアルに私も聞くことができたんですね。また専門職の皆さんにおいては、燃え尽きたように意欲を失ってしまうというようないわゆるバーンアウト、そのバーンアウト症候群の減少も見られたいうことがありましたんで、これはいいなということで2018年から福岡市ではこのユマニチュードを本格的に導入をスタートいたしました。 これを是非広げていきたいと思ったわけですね。広げていく時にどういう階層の皆さんが いらっしゃるかなと思ったんですが、こういう3つに分けました。 (グラフ:「フェーズに応じた講座展開」を表示) 「知りたい人」「学びたい人」「実践する人」というピラミッドがありますけれども、この3つのフェーズ、具体的にはまだまだユマニチュードを知らない、なんだろうなっていうことで、まず初めて言葉をまず覚えてもらおうとかいうレベルで知ってもらうという状況。それからユマニチュード分かったんで、もうちょっと詳しく知りたいという方。実践する人というのはもう実際に医療機関にいらっしゃる方とか、それから家族を介護されてる方も、より実践的なやり方が知りたいという方、こういう3つに分けました。 そんな中で課題が出てきた、ちょうど知りたい人というとこですね。この課題は何かというと教える人がいないと。いないというか、数がやっぱ足りないわけです。広く市民の皆様にたくさん知ってもらうためには講座をたくさんしなければいけないですが、ユマニチュードの認定講師の方の数がたくさんいるわけではない。さあどうしようかいうことで福岡市で考えたのはこちらです。ユマニチュード地域リーダーということをですね、これをユマニチュード学会の皆さんと一緒にですね作っていこうということで、まず知る講座については、こうした講師を派遣できるような、こういったユマニチュード地域リーダーを養成しようというところからスタートしようとしたわけですね。 そして2019年からですけれども対象と内容に応じた3つのフェーズごとにそれぞれ適切な講師を派遣するということで、それぞれのニーズに答えられるような体制にしました。じゃあそれぞれのフェーズごとに見てみましょう。 (写真:「地域向け講座、児童生徒向け講座」を表示) まずはこの1番下、知るという段階、これ児童生徒と書いていますけれども、こちらですね。例えば福岡市の公民館が たくさんありますんでこういったところで、地域の皆さんに知っていただく、それから核家族が多くて高齢者のおじいちゃんおばあちゃんと暮らしたことがないっていう子どもたちも増えているんで、学校で知ってもらおう、こういう講座をしました。地域向け講座については地域の住民とか団体を対象に講座を開いております。児童向けについては主に小学校4年生を対象に講座を行っております。やってみてどうなったかという結果なんですけれどもね、こちらでございます。アンケートしました。そうするとですね、8割以上の方に実践したい、それからユマニチュードで認知症の方が安心して暮らせる街になるだろうなと思った、こういうお答えをいただきました。特に嬉しかったのがですね、実践した方からなんですけれども、児童生徒向け講座を受講したお子さんがですね老人 ホームに入所中のおじいちゃんのとこに行ったと、表情がなかったおじいちゃんにこのユマニチュード実践してみたと。そしたらですね、笑顔になってくれたっていうエピソードの話を聞いて、これはやっぱり子どもたちにもね、こういうやっぱやり方を教えるっていうことでね、おじいちゃんにとっても子どもにとっても、やっぱりコミュニケーションがしっかり取れるってすごい幸せなことですよね。なんかよく聞くんですよね、おじいちゃんの記憶って言った時に、おじいちゃんいつも家で怒ってたからあんまりこうね、おじいちゃん家に行かなかったとかいう話もあったんですけど、こういう実際のエピソードも出てきたと。 (写真:「市民向け講座」を表示) では続いてフェーズ2体験するというところですね。こちらはユマニチュード認定インストラクターに多くの方にユマニチュードを学んでいただけるような講座を開催をしています。こんな感じですよね。興味のすでにある方に、より詳しくという話。 (写真:「家族介護者向け講座、救急隊向け講座」を表示) それからフェーズ3実践する。これは家族を介護されている皆さんに向けての講座。ユマニチュードの考え方、それからケアの技法を具体的に学んで実践をし、3週間後再び受講者が集まって、ユマニチュードを実践した感想などを話し合う場を設けつつ、家族での介護に寄り添うような講座となっています。さらには救急隊向けの講座についてで言うと、救急現場で実践できるプログラムを制作して、座学とそれから実技で構成された講座というのを毎年行っているということですね。こういう救急隊向けっていうのは、まさに自治体も一緒になって進めているからこそ、こういったこともできるんですが、これでもリアルにこれから高齢者が多くなる中で、高齢者をどう救急隊搬送していくかってような時も絶対大事になってくるんで、福岡が先に進んでるんでいろんないい事例とかそこで得られたいろんな知見っていうものをまた広げていけば、他の自治体はまた時短になるかなと思っています。 さあ、そして今年何を福岡市するかというような普及の加速の取り組みもあるんでちょっとご紹介したいと思うんですけど、まずはですね、推進体制。実は福岡市ではユマニチュード推進部というですね、部を作りました。部長課長いるわけですけれども、それから認知症フレンドリーセンターオープンしたのもそうですね、センターと一丸となってもう場所も作って組織も作って市を上げて、これを進めていこうということをスタートいたしました。それから先ほどのステップ1の話をしましたけれども、児童向け講座をですね全ての小学校、146校福岡市あるんですが、全ての小学校でこの講座を実践すると。そして地域リーダーが不足をするということから追加で養成をして52人まで今、増加をさせました。そしてユマニチュードの普及に向けてはコロナの影響もあったんですけれども、これまで257の講座、のべ1万人以上の方が受講していまして、令和5年度の市政アンケートって取るんですが、実は2割の市民がユマニチュードを知っているという風に答えていただいて、ちなみに今もテレビのコマーシャルとかでもガンガンやって、番組でもやってるんで、どんどんそのユマニチュードを知っている方が増えています。今年度はさらにおよそ1万8000人の方が受講してさらなる認知度の向上につなげていきたいと思っています。 最後にですね、これもちょっと大事な話なんでお伝えをしたいんですが、ユマニチュードを導入したフランスの高齢者施設では、せん妄などのこの重篤な症状というものが減った、そして投薬の量も大きく減少した。これは介護者の負担も減るというようなエビデンスが実はフランスで出てるんですね。ちょっとご紹介したいんですが、例えばこれ (グラフ:「2種類以上の向精神薬を服用している入居者の割合」を表示) フランスでのこれはユマニチュードの効果なんですがこの施設では国内や近隣の施設と比較をしてユマニチュードを導入した施設っていうのは、2種類以上向精神薬を使用する人が少ないということが、もう圧倒的に少ないということがこれを見ていただいて分かると思います。それから施設の職員の離職率が、低下をしているんですね、これも非常に大きいと思います。さらに10種類以上の処方箋を服用するいわゆるポリファーマシーの人も非常に少ない。その結果医療費の削減につながる。そりゃそうですよねだってユマニチュード使えるんだったら、必要のない方に本来その薬を投与する必要がなくなるわけですから、もうみんなにとってハッピーじゃないかとなるわけです。これはあくまでもフランスのエビデンスです。だからこれを日本において、日本人に対してどうなのかいうことを福岡市ではこれを取り組んでいきたいと思っています。日本ユマニチュード学会の協力を得ながら、九州大学とそしてこの福岡市内でユマニチュードに取り組む施設と共に日本の施設におけるエビデンス調査をして、ちゃんとエビデンスが出ればもっともっといろんな場で言っていけると思いますんでね。 (写真:「インストラクター養成」を表示) それからユマニチュード学会に対して福岡市をフィールドとしたインストラクターの養成、それから認証施設の拡大に関する日本財団の大規模な助成が決定をいたしました。ですから福岡市の取り組みとも連携をしながら、より大きな効果を生み出すものと期待をしています。ちなみにこう日本財団にですね、お金出たばっかりでちょっと私も写真撮影をしていただいてですね、後でちょっとこれを日本財団にちゃんと紹介してますっていうのを私はちょっとこれ後で使わしてもらうんでそれ用の撮影です、はい以上です。 (写真:「国境なきユマニチュード憲章調印式」を表示) それからですね、2023年、去年の11月にはフランスモンルージュにてこれまでの福岡市の取り組みが評価をされてアジアでは唯一、また自治体としても唯一、国境なきユマニチュード憲章に調印をいたしました。ユマニチュードは介護人材の不足ですとか、医療費という切実な課題に対する有効なソリューションだという風に思いますんで、これまで福岡市が培ってきたノウハウっていうのは、全国に世界にどんどんここから広げていきたいなという風に思っております。本田先生たちともね、記念撮影しました。 ということで、これから本当になんていうか高齢化に対する処方箋という言い方もあるかもしれませんけど、それよりももっと大事なのは、本当に自分が大事に思っているお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん、そしてね大好きな人に自分は「あなたのこと大事に思ってますよ」って気持ちが伝わるってことすごく幸せじゃないですか。自分はすごくあなたのこと思ってしてるのに、その思いの伝え方が間違うことによってね、お互い不幸になってしまうっていうのを避けるために、子どもには子どもへのコミュニケーションのやり方があるように、認知症の方には認知症の方が分かりやすいコミュニケーションのやり方があるんだっていうことを、皆さんと共に知って広げていくっていうこと、これがこれから日本が、そして世界が高齢化という課題が起きた時のとても大切なソリューションに なるんじゃないかという風に私は大変希望をここに見出しています。皆さんと共によりたくさんのことが学べていければいいなと思っています。 そして今回の学会で、せっかく福岡にお越しいただきました。夜はとっても涼しい季節になって、屋台も大変気持ちのいい季節になりましたんでね。せっかく福岡に来たんで、たくさん美味しいものも食べて、そして皆さんと一緒にこのユマニチュードについてたくさん学べたらいいなという風に思います。今日からまた2日間ですけどどうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。 【司会】 高島市長ありがとうございました。