より安全でおいしい水道水を目指して みずだよりナンバー94  令和4年8月1日 編集 発行 福岡市水道局総務課 郵便番号812-0011 福岡市博多区博多駅前1丁目28番15号 電話092-483-3139 ファクス092-482-1376 https://www.city.fukuoka.lg.jp/mizu/somu/ 年3回発行 次回1月1日号 1面 水源地域・流域への「感謝」 多くの皆さまに支えられた100年の歴史  私たちが毎日何気なく使っている水。 その水の多くが、福岡市の外から来ていることを、皆さんは知っていますか。  市内に大きな河川がなく、水資源に恵まれていない福岡市は、水源地域流域の皆さまのご理解とご協力のもと、市外の水源から多くの水をいただいています。  福岡市の水道は、令和5年3月1日に創設100周年を迎えます。じゃ口をひねると、水が出る。その向こうには、水で結ばれた水源地域・流域があることに、改めて思いをはせ、感謝の気持ちを忘れないようにしたいですね。 3分の1は筑後川から 九州最大の河川である筑後川の水を福岡市の水道水として利用させてもらうことは、水源地域流域の方々や関係団体などのご理解ご協力を得て、昭和58(1983)年に実現しました。 現在、福岡市が使用している水のおよそ1/3を筑後川に頼っています。 筑後川の水を届ける福岡導水  筑後川の水は、筑後大堰の近くの取水口からポンプでくみ上げられます。その後、大きなパイプの中を通って、6時間かけて大野城市にある牛頸浄水場まで運ばれ、福岡市をはじめとする福岡都市圏の市や町に届けられます。  このパイプは、「福岡導水」と呼ばれ、その長さは25キロメートルにも及びます。 9つのダムのうち、6つは市外 福岡市の水がめである9つのダムのうち、6つは市外に位置し、水源の多くを市域外に頼っています。 福岡市外のダム 65,680千立方メートル 五ケ山ダム 江川ダム 南畑ダム 猪野ダム 久原ダム 瑞梅寺ダム 福岡市のダム 11,197千立方メートル 長谷ダム 脊振ダム 曲渕ダム お問い合わせ先は 総務課 電話092-483-3139 ファクス092-482-1376 メール somu.WB@city.fukuoka.lg.jp 2面 限りある水を大切に使う 世界トップの漏水率の低さ 2.0パーセント  福岡市は2度の大渇水を教訓に、水源地域・流域からいただいた貴重な水資源を有効かつ合理的に利用する「節水型都市づくり」に取り組んできました。また、市民の皆さんの「水を大切に使う」節水への意識も浸透しています。 職人技×スマートチャレンジ 今日もどこかで水の見張り番「漏水調査」  公道部に埋設された水道管(配水管、給水管)からの漏水を早期に発見するため、専用の機器(音聴棒や相関式漏水探知器など)を使って漏水調査を行っています。  また、IoTセンサの活用により、漏水時に発生する微小な音や振動を検知し、遠隔地にいながらリアルタイムで漏水を監視する技術の検証にも取り組んでいます。 漏水調査のお知らせ  水道局では、貴重な水を無駄なく有効に利用するとともに、道路陥没などを防ぐため、道路下の水道管に漏水がないか、調査をしています。  この調査では必要に応じて、宅地内の給水管を調査する場合がありますので、皆さまのご理解とご協力をお願いします。 漏水調査について @ 調査を行う場合は、事前にお知らせいたします。 A 調査員は、水道局が発行している業務委託証明書を携帯しています。 B この調査で費用を請求することはありません。 お問い合わせ先は 管修理課 電話092-483-3208 道路上で漏水を見つけたら  漏水は水という大切な資源を無駄にしてしまうだけでなく、出水不良や道路の陥没、他の埋設管を損傷させる等、皆さまの日常生活に大きな影響を及ぼす危険があります。  晴れた日でも路面が濡れている場合は、地下に埋設している水道管からの漏水の可能性があります。  もし、道路上で漏水を見つけたときは、水道局保全課まで、ご連絡をお願いします。 漏水のご連絡先 保全課  電話092-292-0265 ファクス092-472-9849 夜間等緊急を要するときは、営業時間外緊急電話受付センター 0120-290-432(月から金)17:30から翌朝8:45、(土・日・祝日・年末年始)24時間受付 剛×柔 災害に強い!水のデリバリーシステム「配水管」  市内に張り巡らされた約4,000キロメートルの配水管は、お客さまに安全で良質な水道水を届けるための重要な施設です。老朽化の状況などに応じて計画的に耐震管に更新しています。 耐震ネットワーク工事を推進しています  地震発生時においてもライフラインとしての機能が維持できるよう、水道施設の耐震化を計画的に進めています。特に、「福岡市地域防災計画」において指定された避難所や救急告示病院などは重要な拠点となりますので、震災時においても水道水を届けられるよう、これらの施設につながる給水ルート(配水管)を、地震の揺れに強い「耐震管」で優先的に整備する「耐震ネットワーク工事」を推進しています。(令和6年度末完了予定) 「耐震管」とは  管の継ぎ目が伸び縮みする構造となっており、地震の揺れに対しても柔軟に対応することができます。 お問い合わせ先は 整備推進課 電話092-483-3145 ファクス092-483-3240 メール seibi.WB@city.fukuoka.lg.jp 渇水経験×システム 節水型都市づくりの要「水管理センター〈配水調整システム〉」  昭和53年の大渇水を教訓に、昭和56年に市内の配水管の流量や水圧を24時間体制で集中コントロールする「配水調整システム」の運用を開始しました。  配水管に設置した電動弁を、遠隔から、きめ細やかに操作することで、各浄水場間の流量調整(相互融通)や、水圧調整による漏水量の抑制など、限りある水を有効に利用しています。  3面 水源からの貴重な水をおいしい水道水としてお届け  水道局では、安全でおいしい水道水を提供するため、ダムや河川等の水源、取水場、浄水場、じゃ口の水に至るまでのさまざまな過程で水質検査を行い、水質管理を徹底しています。 安全 200項目以上の水質検査で安全をチェック  国の法律で義務付けられている「水質基準」51項目の検査に加えて、更に質の高い水道水を目指すために必要な検査を福岡市独自に150項目以上行っています。  また、水質検査については、結果の精度と信頼性を確保するため第三者機関の認定(水道GLP)を取得しており、検査結果は水道局ホームページで公表しています。  https://www.city.fukuoka.lg.jp/shisei/suido-gesui/suishitsu.html おいしさ 福岡市独自の水質目標により水質管理を徹底  水の中には、水の味を良くする成分(ミネラル分等)と損なう成分(残留塩素や有機物、かび臭物質等)が含まれています。  福岡市の水道水には、水の味を良くする成分が適度に含まれているため、水の味を損なう成分について国の水質基準等より厳しい独自の水質目標に設定し、低減化を図っています。なお、残留塩素については、衛生管理のために一定の濃度を保持する必要がありますが、あまり濃度が高すぎると「におい(カルキ臭)」の原因となるため、最適な濃度範囲となるように、きめ細やかに調整し、水質管理を徹底しています。 お問い合わせ先は 水道水質センター 電話092-512-7377 ファクス092-551-9299 メール suishitu.WB@city.fukuoka.lg.jp おいしい水道水を飲もう 水道のじゃ口からは、いつでも安全でおいしい水が出ています。 水道水をよりおいしく飲むには 冷やす 水温10度から15度の時が最もおいしく感じられます。 沸かす 5分程度沸騰させることで、塩素を取り除くことができます。 効果的な水分補給のタイミングは? スポーツの前後やその途中 寝る前や起きた後 入浴の前後 私たちの体の約3分の2は水分です。 熱中症にならないよう、こまめに水分を取りましょう。 参考:厚生労働省「健康のため水を飲もう推進運動」ホームページ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/ お問い合わせ先は 総務課 電話092-483-3139 ファクス092-482-1376 メール somu.WB@city.fukuoka.lg.jp 4面 ご家庭の「下水道使用料」を減免します 原油価格・物価高騰等の影響をうける市民の皆さまの生活を支援するため、ご家庭の「下水道使用料」の10月から11月検針分を全額減免します。 支援対象 ご家庭の「下水道使用料」(基本使用料+従量使用料) 水道の用途が「家事用」の方、井戸水を使用されているご家庭(事業者は対象から除きます。) 対象となる検針期間 令和4年10月から11月検針分 「水道料金」は減免となりませんので、ご注意ください。 お手続き お客さまからの申込手続は必要ありません。(対象となるお客さまの下水道使用料を自動的に全額減免します。) 詳しくは、ホームページでご確認ください。  https://www.city.fukuoka.lg.jp/doro-gesuido/eigyo/hp/gesui_genmen.html 共同住宅の管理会社さま等へのお願い 共同住宅で管理会社さま等が一括でお支払いされている一括検針の場合には、管理会社さま等が減免対象となりますので、入居者への還付等をお願いいたします。 〈一括検針〉 水道局が建物全体の使用水量を一括して検針し、管理会社などに料金を一括請求→管理会社などが各戸に料金を請求します。 お問い合わせ先は 道路下水道局下水道料金課 電話092-711-4507 ファクス092-733-5596 メール gesuiryokin.RSB@city.fukuoka.lg.jp 9月1日は防災の日  9月1日は、大正12(1923)年に関東大震災が発生した日であり、台風シーズンでもあることから、災害対策について改めて考えるきっかけとするために「防災の日」と定められました。  福岡市水道局では、災害時にも安全な水道水を届けることが出来るよう、施設の耐震化や応急給水・復旧体制の確立などに日頃から取り組んでいますが、皆さまも万が一に備え、家庭での準備をお願いします。 ご家庭での水の備蓄 災害が発生した場合、くみ置きした水が役に立ちます。 くみ置き方法 清潔でフタのできる容器に、空気に触れないよう口元いっぱいまで水をいれてください。 保存方法 直射日光を避ければ、3日程度は飲料水として使用することができます。 浄水器を通した水は、塩素による消毒効果がないため、毎日くみ替えてください。 備蓄の目安(1人分) 1日3リットルを3日分 合計9リットル お問い合わせ先は 保全調整課 電話092-292-0689 ファクス092-472-9849 マンションなどの中高層建物の方向け 停電時でも水が使えます  マンションなどの中高層建物は電動ポンプを使って給水しており、停電時には電動ポンプが稼働しないため断水状態となりますが、非常用水栓(じゃ口)がある場合には給水が可能です。  いざという時のために確認しておきましょう!  非常用水栓(じゃ口)の有無・設置場所については、建物の管理会社・管理組合などにご確認ください。 お問い合わせ先は 節水推進課 電話092-483-3141 ファクス092-436-7841 メール sessui.WB@city.fukuoka.lg.jp 水道局からのお知らせ 在宅勤務などにより、ご自宅で過ごされる機会が増えているかと思いますが、水道工事へのご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。 熱中症予防のため、水道局職員等の現場作業において、十分な距離を保ったうえで、マスクを外して作業や休憩をする場合があります。ご理解のほどよろしくお願いいたします。 水道局職員になりすまし、点検・清掃を行って料金を請求したり、家族構成を聞き出したりする事例が発生しています。ご注意ください。 水道クイズ   クイズの正解者の中から抽選で10名様に、水道局オリジナルマイボトルをプレゼント!! クイズ ○○に入る言葉は? 福岡市が使用している水のおよそ○分の1は筑後川に頼っています。  答えは、みずだよりのどこかに隠れています。 はがきまたはメールに、クイズの答え・郵便番号・住所・氏名・年齢・電話番号を記入してご応募ください。 その他、紙面に関するご意見・ご感想・みずだよりで取り上げてほしいテーマなどもお待ちしています。 応募先 郵便番号812-0011 福岡市博多区博多駅前1丁目28番15号 福岡市水道局総務課 メール mizudayori_anke-to@city.fukuoka.lg.jp 応募締切 令和4年8月16日火曜日 当日消印有効 当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。 また、ご記入いただいた個人情報やご意見等は、当選者への賞品発送及びみずだよりの内容検討のためにのみ利用させていただきます。 水道に関するお申込みお問い合わせ先 (お引っ越しのご連絡や水道料金についてのお問い合わせ等) お客さまセンター 電話 092-532-1010 ファクス 092-533-7370 (月曜日から金曜日)8時45分から17時30分 (土曜日)9時から17時 日曜・祝日・年末年始(12月29日から1月3日)を除く。 下記についてはインターネットからもお手続きできます。 https://ryokin.suido.city.fukuoka.lg.jp/ 水道の使用開始、中止(入退居日の3日前まで(土曜日・日曜日・祝日を除く)) 過去2年分の水道料金・使用量の確認 (事前登録が必要です) 口座振替の申込・変更(地方銀行の一部に限ります) クレジットカード払いの申込・変更 (インターネットのみ) 漏水、断水のご連絡先 (道路からメーターまでの漏水、近隣一帯の断水) 保全課 電話092-292-0265 ファクス092-472-9849 夜間等緊急を要するときは、営業時間外緊急電話受付センター フリーダイヤル0120-290-432 (月曜日から金曜日)17時30分から翌朝8時45分 (土曜日・日曜日・祝日・年末年始)24時間受付