より安全で安心な水道水を目指して みずだよりナンバー80 平成30年1月1日 編集　発行　福岡市水道局総務課 郵便番号 812 0011　福岡市博多区博多駅前１丁目28番15号 電話 483 3139 ファクス 482 1376 http://www.city.fukuoka.lg.jp/mizu/somu/ 年3回発行　次回は5月15日号 1面 水道管を凍結させないために 平成28年1月の記録的な大寒波では、市内でも宅地内の水道管の中の水が凍結し，断水や漏水など多くの被害がありました。 凍結による被害を出さないためには、所有者のみなさまの日頃からの対策が大切です。 そして，0度以下の気温が続くような時や天気予報で低温注意報が出ている時などは日頃の対策にプラスした対策をしていただくと，水道管凍結のリスクを減らすことができます。 北側や日の当たらない場所，風の当たる場所は特に注意を！ 日頃の対策　　チェックしてみて！ 1　屋外でむきだしの水道管 保温チューブや布きれを巻いて保温し，その上からビニールテープなどを巻き、防水している。 ２　給湯器 給湯器につながるむき出しの水道管について対策をしている。 取扱説明書などで、使用機器の凍結防止対策を確認・実施している。 ３　水道メーターまわり 水道メーターや元栓（バルブ）の場所を把握している。 長期間留守にするなど，長い間水道を使用しない場合は元栓を閉めている。（万が一水道管が破損した場合，漏水を防ぐことができます） プラスの対策 ４　屋外でむき出しのじゃ口 タオル等の布きれを巻いて保温し，その上からビニールテープなどを巻き，防水している。 ５　水道メーターまわり 地中にあるメーターボックス内は保温材を詰め，集合住宅などでは，水道メーター周りの水道管を保温している。（寒波が過ぎたら保温材は取り除いてください） ベランダなどの洗濯機や、給湯器につながる水道管やじゃ口も忘れずに！ 貯水槽など設備管理者の皆さまへ 貯水槽まわりの水道管などが凍ってしまうと、建物全体が断水します。しっかりと事前の対策をお願いします。 凍結してしまったら？　自然に溶けるのを待つか、凍った部分にタオルを被せてその上からぬるま湯をかけて溶かしてください。急に熱い湯をかけると水道管が破裂しますので，注意してください。 破損、漏水してしまったら？　メーターボックス内の元栓（バルブ）を閉めて水を止め、指定給水装置工事事業者へ修理を依頼してください。集合住宅へお住いの方は、管理会社へご連絡ください。 給水装置の工事は、福岡市水道局指定給水装置工事事業者（指定事業者）をご利用ください。 給水装置とは？ 配水管から各建物へ引き込まれた水道管（給水管）やじゃ口などの給水用具のことです。 給水装置の維持管理は？ 給水装置や貯水槽以下装置は、所有者の財産です。給水装置の故障による漏水の水道料金や、修理や改造に要する費用は所有者の負担になります。 給水装置の修理や改造を行う業者は？ 給水装置の修理や改造工事（じゃ口の交換のような簡単なものは除く）は、福岡市水道局指定給水装置工事事業者でなければ施工できません。これは、正しく施工されない場合、水道水への汚染などの影響が心配されるためです。 工事後のトラブルを避けるためには？ １　なるべく複数の指定事業者から見積書をとりましょう。（見積りが有料の場合もありますので、事前に確認してください。） ２　工事が始まる前に「工事の内容、費用、アフターサービス」などについて、十分な説明を受けてください。 指定事業者の一覧は水道局ホームページ（「生活と水道」内「給水工事事業者コーナー」）に掲載しています。 お問い合わせ先は 節水推進課　電話 483 3138 ファクス 436 7841 メール sessui.WB@city.fukuoka.lg.jp 2面 平成28年度の主な取組み（決算額） 水道局では、水道事業運営の基本計画「福岡市水道長期ビジョン」において設定した8つの施策目標の達成に向け，下記事業に取り組みました。 水の安定供給　 渇水対策容量を持つ五ケ山ダムの建設（平成29年度完成予定）　25億円　　　 浄水場や配水管など水道施設の計画的な整備、更新など　90億3千万円　試験湛水中の五ケ山ダムの写真 節水型都市づくり 配水調整システムによる効率的な水運用、漏水防止対策、「水をたいせつに」広報の実施　など　10億1千万円　音聴棒を使用した漏水調査の写真 安全で良質な水道水の供給 市内水源かん養林の用地取得・整備，貯水槽水道の適正管理の啓発，連続水質監視装置の増設　など　2億8千万円　小規模貯水槽の現地調査の写真 災害・危機管理対策の推進 浄水場などの重要施設や配水管の耐震化、災害発生時の応急給水・復旧体制の充実　など　14億8千万円　避難所や救急告示病院などへの給水ルートを優先的に耐震化　これまでに対象施設256箇所のうち134箇所を整備済み（平成36年度までに整備完了予定） 広報の充実とお客さまサービスの向上　 小学校向け出前講座の実施，水道料金等のクレジットカード継続払いの推進　など　5千万円 環境保全の推進 曲渕ダムへの小水力発電設備の設置に向けた工事、ミャンマー連邦共和国やフィジー共和国への水道技術協力　など　6千万円 水源地域・流域との連携・協力　 水源地域・流域との交流，市外水源かん養林の整備支援，水源林ボランティアとの共働事業の実施　など　6千万円 安定経営の持続 営業所業務の民間委託などによる経営の効率化、水道技術研修所における人材育成　など　10億円 平成29年度を計画初年度とする新たな基本計画「福岡市水道長期ビジョン2028」を策定いたしました。 安定経営の持続を図りつつ，さらなる水の安定供給に向けて，取り組みを進めていきます。 お問い合わせ先は 経営企画課　電話 483 3107 ファクス 482 1376 メール k-kikaku.WB@city.fukuoka.lg.jp 平成28年度の財政状況 水道事業については、事業の運営や水道施設の整備、借金返済のため年間423億円を支出し、水道料金や新たな借金等の年間収入429億円で賄っています。 年間収入及び支出は、減価償却費などの現金を伴わない収入や支出を除いています。 注1　損益計算書や賃借対照表などの平成28年度決算書は水道局ホームページに掲載しています。 注2　グラフ記載の数値は消費税を含んだ金額です。 年間収入429億円のうち　水道料金338億円、国等からの補助金10億円,一般会計からの繰出金21億円、負担金収入など35億円、新たな借金25億円 年間支出423億円のうち　水道施設の整備や借金返済に係る支出215億円　うちダムの建設費27億円 配水管の更新などの整備費74億円 浄水場の更新などの整備費18億円 諸施設の整備費4億円 福岡地区水道企業団への出資金など5億円 借金の返済87億円 年間支出423億円のうち　水道事業の運営に係る支出208億円　うち水道施設の維持管理など運営のための人件費33億円　水道水をつくり、お客さまにお届けするまでの経費79億円　福岡地区水道企業団等から水を購入する費用（筑後川や海水淡水化センター等からの受水費用）62億円　国に納める消費税など10億円　借金残高に係る利息の支払24億円 借金（企業債）残高の推移 水資源に恵まれない福岡市では、企業債を活用して多くの水源開発を行ってきており、その残高は平成28年度末で1,231億円となっています。これは料金収入（消費税抜）の約3.9倍にあたり、他の政令指定都市等の平均が2倍程度であるのと比べて非常に高い値となっていますが、経営の効率化に努めたことにより、ピーク時の平成12年度末と比べると、16年間で443億円の削減となりました。将来に過大な負担を残さないよう、今後もさらに企業債の返済を進め、安定経営の持続に努めてまいります。 企業債残高の推移のグラフ お問い合わせ先は 経理課　電話 483 3115 ファクス 483 1163 メール keiri.WB@city.fukuoka.lg.jp 3面 福岡市の水道技術で世界をリード 福岡市は「節水型都市づくり」で培った水を無駄なく有効に使う高い技術力を活用し、現在は，ヤンゴン市を中心としたミャンマー連邦共和国、フィジー共和国への技術協力を行っています。 現地の課題解決に取り組むことにより，本市職員の水道技術や知識の向上にもつながるとともに，福岡市内の企業と連携して福岡市の技術を積極的に発信するなど，企業への海外ビジネス機会の提供につなげています。 福岡市の漏水率　2.0パーセント（28年度）世界トップレベル ミャンマーヤンゴン市 現状 水道普及率　35パーセント 漏水対策や水道管の整備計画，適切な浄水処理など，幅広い技術協力が求められています。 福岡市とヤンゴン市は姉妹都市 活動内容 国際協力機構（ジャイカ）より要請をうけ，平成24年4月からの3年間と平成27年8月からの2年間，職員をジャイカ長期専門家として派遣し，漏水率の削減や水道管整備などの技術的指導のほか，今後の水道事業運営に関する助言を行いました。 また，ヤンゴン市職員の受入も今年度で4回目となりました。約半年間，現地での課題改善に役立つ水質管理や水道管の接合，施設の維持管理などの研修を実施しました。 ヤンゴン市職員の方の声，今後について 「ミャンマーへの帰国後は，知識や経験を同僚とも共有し，ヤンゴン市の水道事業の改善に役立てています。また，福岡市は皆さんが交通ルールを守り，街づくりに主体的に参加していて，とても住みやすい街だと感じました。」 今後も福岡市は，ヤンゴン市の水道普及に向け，引き続き技術協力を行っていきます。 水質管理研修の写真 水道管接合研修の写真 フィジー 現状 水道普及率　約70パーセント（都市部） 無収水量や家庭での出しっぱなしなどムダになっている水が多いことが課題です。 無収水とは漏水やメーター不良で計測されない等，料金収入につながらなかった水のこと。 活動内容 ジャイカ事業として平成26年3月〜平成29年7月の間に各2週間程度の派遣を10回実施し，フィジー上下水道公社に対し漏水調査・修理，水道管整備などの技術指導を行いました。 協力先の声，今後について フィジー上下水道公社の最高経営責任者より「福岡市水道局は，低い漏水率で世界をリードする水道事業体の一つである。無収水量削減に貢献いただき感謝したい。」とのコメントをいただきました。 平成30年1月から3年間の予定で，「限りある水を大切に使う」意識の向上や，「水の有効利用」に関する技術協力に取り組んでいきます。 現地での活動報告会の写真 現地での活動の写真 水道ボーイフクちゃんの水道局突撃インタビュー 今年の8月までヤンゴン市で活動した職員さんにいろいろ聞いてみたいっ！ フク　2年間の活動お疲れさまでした。活動の中で，一番印象に残っていることはなんですか？ 職員　私の活動と並行して，ジャイカを始めとする日本の様々な水道事業の改善に関する支援が実施されました。ヤンゴン市の方から水道水が以前に比べとても使いやすくなったと喜びの声を聞いたときは，活動が報われたという思いと，更に頑張ろうという気持ちになったことをよく覚えています。 フク　ヤンゴン市ではじゃ口から水がでない時間があると聞いたんですが，本当ですか？ 職員　同じヤンゴン市内でも地区によって水のでる時間は違います。私の住居では，水が出る時間に貯水槽に水を貯めることで，24時間水が使えました。ただ，日本のように塩素消毒を行っていないので，直接飲むことには抵抗がありました。飲料用には別途20リットルのペットボトルを定期的に購入するなどしていました。 フク　じゃ口をひねると安全な水がでてくる。それが当たり前だと思っていたけど，そうじゃないんだね。これからも，水をたいせつに使うようこころがけるね。 お問い合わせ先は 経営企画課　電話 483 3107 ファクス 482 1376 メール k-kikaku.WB@city.fukuoka.lg.jp 第15回「水をたいせつに」絵画コンクール受賞作品 募集テーマ　水の大切さ、水道水の安全性やおいしさ　など 小学生の部　応募総数462点 最優秀賞　千代小6年　大和　南月さん 優秀賞　香陵小5年　野　來華さん　香椎浜小5年　中村　野々花さん 優良賞　香陵小5年　岩本　瑠依さん　東光小6年　西永　啓浩さん　城南小5年　牟田　成博さん　 入選　　小笹小6年　岩永　もとさん　四箇田小5年　植田　璃樹さん　那珂小6年　大木　鳳仁さん　若久小4年　岡部　瑛さん　照葉小6年　金谷　淳之介さん 笹丘小5年　熊澤　安珠さん　弥生小5年　新　優美香さん　箱崎小6年　田尻　愛実さん　香椎東小6年　森　康輔さん　那珂小4年　山ｱ　紗衣さん　 中学生の部　応募総数274点 最優秀賞　横手中2年　藤　楓音さん　 優秀賞　百道中3年　小山　えみさん　城南中2年　田ｱ　海成さん 優良賞　原北中2年　奥谷　紗那さん　姪浜中2年　佐藤　里楠子さん　城南中2年　佐藤　伶さん 入選　　三宅中2年　井上　英海さん　下山門中2年　小野崎　茉央さん　柏原中1年　兼久　優月さん　百道中3年　川渕　爽円さん　百道中3年　吉良　愛加さん 野間中1年　瀧本　睦心さん　下山門中2年　中尾　夏菜さん　下山門中3年　中山　麗華さん　次郎丸中3年　松田　知紘さん　野間中1年　松田　直己さん 入賞おめでとうございます たくさんのご応募ありがとうございました お問い合わせ先は 総務課　電話 483 3139　ファクス 482 1376　メール somu.WB@city.fukuoka.lg.jp 4面 子ども会や町内会，自治会等の活動にご活用ください！ 福岡市市民団体水道水源かん養等活動助成金 平成30年度分の助成活動募集！ 水源に恵まれず，その多くを筑後川などの市外に頼っている福岡市では，水源地域の方との交流や，水を育む森を守る活動を行っています。みなさんも活動してみませんか？ 助成対象 活動 福岡市関連の水源地域（朝倉市、日田市、吉野ヶ里町など）で行う植樹、下草刈り，枝打ち等の森林保全活動や，水源地域の方たちとの収穫体験，田植え，スポーツ大会等の交流活動　など 経費 バス借上料，有料道路通行料，傷害保険料，苗木代，会場借上料，講師謝礼金など。 助成額 森林保全活動は，対象経費の３分の２以内の額 森林保全活動以外は，対象経費の２分の１以内の額 千円未満切り捨て 1団体について，1年度30万円を限度とする 募集期間 平成30年1月4日から平成30年2月28日まで 申請方法 「助成金交付申請書」に必要書類を添付し、流域連携課まで郵送もしくはご持参ください。審査のうえ，助成可能か決定します。 助成金交付申請書（様式第1号）等はhttp://www.city.fukuoka.lg.jp/mizu/ryuiki/dantai.htmlからダウンロードできます。 福岡市と筑後川流域との位置関係の地図 過去の活動の様子の写真　芋掘り、田植え，植樹，下草刈り，枝打ち 29年度分についても追加募集中です お申込み、お問い合わせ先は 流域連携課　郵便番号812 0011　住所　福岡市博多区博多駅前1丁目28-15 電話 483 3194　ファクス 483 3252　メール ryuiki.WB@city.fukuoka.lg.jp 水洗トイレの漏水に気をつけましょう トイレの漏水を長い間放置すると、水道料金が思わぬ高額になることがあります。早急に修理をお願いします。 修理の際は、本市指定給水装置工事事業者または給排水メンテナンスセンター（フリーダイヤル0120 1132 55）へご相談ください。なお、調査、修理は有料になります。日頃から十分な維持管理を心がけてください。 こんな時は要注意　水がきちんと止まらない。「チョロチョロ」と音がする。便器の中の水たまりが揺れている。 水道局をかたる悪質業者にご注意ください　 水道局関係者をかたってお客さまのお宅を訪問し、水質や設備の検査，管の清掃を行って料金を請求したり，家族構成を聞き出そうとする事例が発生しています。 水道局や（公財）福岡市水道サービス公社では、お客さまからのご依頼があった場合や、事前にお知らせを行わない限り、個人宅を訪問し水質検査等を行うことはありません。 また、浄水器の斡旋などは行いません。不審な訪問には十分ご注意ください。 水道クイズ　 クイズの正解者から抽選で10名様に、水道局オリジナルマイボトルをプレゼント クイズ　次の○の中に入る文字は 福岡市の漏水率は　○.○パーセント 答えは、みずだよりの中にあります。はがきまたはメールに、クイズの答え、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を記入してご応募ください。 その他、紙面に関するご意見、ご感想、みずだよりで取り上げてほしいテーマなどもお待ちしています。 応募先　郵便番号812 0011　福岡市博多区博多駅前1丁目28番15号　福岡市水道局総務課 メール　mizudayori_anke-to@city.fukuoka.lg.jp 応募締切　平成30年1月15日　月曜日　当日消印有効 当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。ご記入いただいたご意見等は水道局のサービス向上のために活用させていただきます。 また、ご記入いただいた個人情報は、当選者へ賞品を発送するためにのみ利用させていただきます。 お引っ越しなどに伴う水道の使用開始・中止、支払方法や入居戸数などの届出・問い合わせは、お客さまセンター 電話 532 1010　ファクス 533 7370へ 受付時間　月曜日から金曜日8時45分から17時30分、土曜日9時から17時　 日曜日、祝日、年末年始（12月29日から1月3日）は受け付けていません 水道の使用開始や中止はホームページでも受け付けています（24時間対応しています） 水道料金やメーターの検針などの問い合わせはお住まいの区の営業所へ 東区は、東営業所　電話 641 4875 ファクス 632 3796 博多区は、博多営業所　電話 441 1491　ファクス 482 6917　　　　　　　　 中央区は、中央営業所　電話 521 6155　ファクス 522 9157 南区は、南営業所　電話 541 4131 ファクス 561 9809 城南区は、城南営業所　電話 831 1311　ファクス 845 7596 早良区は、早良営業所　電話 831 1221　ファクス 845 7587 西区は、西営業所　電話 882 1311 ファクス 891 6978 受付時間　月曜日から金曜日　電話での受付　8時45分から17時30分　窓口での受付　9時から17時 営業所へのお電話はお客様センターで一旦受け付けています 土曜日，日曜日，祝日，年末年始（12月29日から1月3日）は受け付けていません　 漏水、断水のご連絡は　保全課へ　電話　292 0265 ファクス　472 9849 夜間、土曜日、日曜日、祝日、年末年始の漏水などの緊急を要するときは、営業時間外緊急電話受付センターへ フリーダイヤル 0120 290 432　受付時間は、月曜日から金曜日の17時30分から翌朝8時45分　土曜日、日曜日、祝日、年末年始は24時間受付