このページは、中央区の区民ボランティア「ちゅうおうPRサポーター(平成24年3月末をもって事業終了)」が取材を行い作成した記事をもとに掲載しています。
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【彫刻「風のプリズム」】
文化の光を広める“風のプリズム”
 動く彫刻「風のプリズム」
多くの人であふれる天神から明治通りを通って中州に向かう途中、那珂川を渡る手前で左手にきらきらと光る小さな公園があることに気づきます。
きらきらの正体は「風のプリズム」。福岡市推進の「彫刻のあるまちづくり」第一号作品として昭和58年4月に設置された、新宮晋(しんぐうすすむ)氏作の「動く彫刻」です。
この彫刻のある公園は、もともと「記念公園」と名付けられていました。昭和天皇のご成婚記念事業として大正12年12月に整備された、意外に古い歴史を持つ公園です。
地下鉄建設工事のための資材置き場として昭和50年11月より利用停止されていましたが、昭和58年3月、平成28年7月に再整備され、現在の「水上公園」になりました。

古い歴史を持つ水上公園
古代より大陸の文化を受け入れ、それを日本に広めていった福岡。「風のプリズム」にはこれからも国際交流を深め、新しい文化の光を広めていこうという福岡市民の願いが込められています。
福岡と博多、あるいは福岡とアジア、また大正、昭和、平成と、水上公園は過去から現在、そして未来へ土地と人々を結ぶかなめのようです。
この公園が見てきたであろう福岡の近代の歴史、そして、これから見ていくであろう福岡の未来に思いを馳せる・・・。水面の光を浴びて、潮風を受けながら、そんな芸術的な思索の時間を過ごすのもよいかもしれません。
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