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各組織の取り組み

港湾局:暮らしを支える博多港

★博多港公式サイト(別ウインドウで表示)

写真:フル稼働状態のコンテナターミナル

 博多港は、欧州等への長距離基幹航路が寄港していることや、東アジアに近い地理的優位性を生かし、国際フェリーや高速RORO船(※)などと、国内の船舶、鉄道、航空機が連携した国際複合一貫輸送システムの構築がなされていることなどにより、平成22年の国際海上コンテナ貨物取扱量は、約75万TEUとなっています。

 博多港の国際海上コンテナ取扱個数の9割近くを取り扱うアイランドシティと香椎パークポートコンテナターミナルは、364日24時間体制で稼動し、ITを駆使したシステムで一元的に管理運営されています。

 一方、人流面においては外国航路として、地理的に近い韓国・釜山港との間に国際フェリー(毎日)、ジェットフォイル(1日3~8便)が就航する複数の定期航路を有し、中国発着外国クルーズ客船の寄港が急増するなど、平成5年以降、外国航路では18年連続日本一の乗降人員(平成22年:約87万人)を誇る国際旅客港でもあります。

 博多港は、物流面のみならず人流面においても、東アジアとの地理的優位性を活かして、日本各地と東アジア・世界を結ぶ「東アジアに面する日本海ゲートウェイ」を目指し、国際競争力のある港づくりを進めていきます。

※RORO船(ローローせん):
貨物をトラックなどの車両に積んだまま積み降ろしできる形態の船で、荷役作業の時間が短く、揺れや衝撃が少ないといわれています。

図:東アジアのマルチ・クロス・ポートのイメージ

国際海上コンテナ取扱個数の推移
年次 個数 年次 個数
昭和59年(1984年) 16,464TEU 平成18年(2006年) 710,801TEU
平成5年(1993年) 204,106TEU 平成19年(2007年) 749,839TEU
平成10年(1998年) 362,992TEU 平成20年(2008年) 759,876TEU
平成16年(2004年) 611,184TEU 平成21年(2009年) 660,373TEU
平成17年(2005年) 666,848TEU 平成22年(2010年) 748,580TEU(※速報値)
外国航路船舶乗降人員数の推移
年次 個数 年次 個数
平成2年(1990年) 11,249人 平成18年(2006年) 751,688人
平成5年(1993年) 100,372人 平成19年(2007年) 843,654人
平成10年(1998年) 202,017人 平成20年(2008年) 845,231人
平成16年(2004年) 660,041人 平成21年(2009年) 636,269人
平成17年(2005年) 677,385人 平成22年(2010年) 872,895人(※速報値)

この章の目次

1.アイランドシティ整備事業

写真:アイランドシティ(平成22年8月撮影)

 博多湾東部海域において国、福岡市および博多港開発(株)の三者により進めているアイランドシティ整備事業は、工事着工から約17年が経過し、全体面積401.3haのうち約71%にあたる286.9haの埋め立てが終わっています。

 この事業は、アジアをはじめとする世界との「ゲートウェイ(玄関口)」としての博多港の機能強化を図るとともに、新たに生まれる空間を活用して「先進的なまちづくり」や「新しい産業の集積」を進めるものであり、九州・西日本の市民生活や地域経済の活性化に大きく貢献するとともに、アジアに向けた都市戦略上も重要な機能を担う事業です。

 平成21年12月に、「みなとづくり」「まちづくり」の理念や事業推進方針などをまとめた「アイランドシティ事業計画」を策定し、現在、この計画に基づき整備を進めています。

★ふくおかアイランドシティ公式サイト

港湾機能の強化

写真:アイランドシティ国際コンテナターミナル利用状況

 「みなとづくりエリア」においては、平成22年7月に、2航路目となる欧州航路が就航(最大船長 352m、9万トン級)しており、コンテナターミナルにおいて、国内初となる荷役機械(トランスファークレーン)の全面電動化等によるCO2の排出削減、荷役の効率化、低コスト化を図る「アイランドシティエココンテナターミナル」を本格的に稼働しています。

 また、エココンテナターミナルと一体となった高度で大規模な「臨海部物流拠点(ロジスティクスセンター)の形成」に向けて、物流施設の集積促進や、円滑な物流ネットワークに資する臨港道路の整備など、港湾機能の充実・強化を進めていきます。

 さらに、コンテナターミナルにおいては、民間活力を導入した特定埠頭運営事業を実施しており、博多港物流ITシステムのさらなる機能強化等とあわせ、効率的なターミナル運営や柔軟な料金設定など利用者サービスの向上に努めるとともに、航路誘致や集荷の促進に取り組んでいきます。

快適な都市空間の形成

 誰もが快適な生活を営むことができる住宅地や、環境との共生を図る豊かな緑地空間の整備など、多様な都市機能を備えたまちづくりを進めています。

 将来、1万8千人が暮らす住宅地では、平成17年12月に入居が始まり、平成23年2月末現在、約1300世帯、約3900人の方々が生活され、コミュニティ活動が活発に行われています。
 また、市民の憩いの場となっているアイランドシティ中央公園や、福岡市初の小中連携教育校である照葉小中学校、コミュニティ活動の拠点となる照葉公民館・老人いこいの家が整備され、民間の保育所も開所されるなど、まちづくりは着々と進展しています。

   さらに、開発を進めている市5工区では、先進的な低炭素型まちづくりを進めることとしており、そのモデルとなる「CO2ゼロ街区」の形成に取り組んでいます。

写真:水と緑に囲まれた快適な環境/照葉小中学校

新しい産業集積拠点の形成

 「ふくおか健康未来都市構想」に掲げる健康・医療・福祉関連分野をはじめ、本市において今後の成長が期待される知識創造分野や自動車関連分野における研究開発機能、国際ビジネス機能の集積を進めています。

 これまでに、股関節・膝関節外科病院や特別養護老人ホームが開設されており、また、これらの施設を中心に「アイランドシティ生涯すこやかタウン協議会」が設立され、今後さらに集積を進めることとしております。

 また、産学官により開設した「福岡ビジネス創造センター」において、多数のベンチャー企業等が先進的な取り組みを行っており、新たなビジネス創出拠点の形成が進んでいます。

 さらに、広域から人が集まる商業・業務機能、教育・科学・文化・芸術機能など、多様な都市機能の誘導を図り「賑わいとふれあいの場」を形成していきます。

写真:福岡ビジネス創造センターが入居するオフィスビルと股関節・膝関節外科病院(平成21年5月開設予定)

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2.環境の保全・創造

 博多港は、物流・人流の拠点として重要な役割を果たしている一方で、白砂青松の砂浜や干潟、磯浜など変化に富んだ海岸地形や多様な生物が生息する豊かな自然環境など、優れた環境資源を有しています。また、都市と近接していることから、市民が海と親しめるレクリエーション空間や親水空間としての機能も有しており、自然と人が共生する港づくりを進めています。
 埋立事業の実施にあたっては、環境影響評価を行い、環境モニタリングを実施し、必要な対策を講じるなど周辺環境に配慮しながら実施しています。

エコパークゾーン

 アイランドシティの周辺には、国指定鳥獣保護区に指定され、クロツラヘラサギを始めとする多数の渡り鳥が飛来することで全国的にも有名な和白干潟などの豊かな自然環境があります。この和白干潟を中心とした海域及び海岸域(約550ヘクタール)については、自然と人の共生を目指す「エコパークゾーン」と位置づけ、自然環境の保全・創造を図るとともに、良好な生活環境の形成や環境教育の場としての利用を行うなど、自然環境を活かした整備を進めています。
 御島ゾーンでは、底質改善のための覆砂(海底に砂を敷くこと)や海水交換を促進するための作れい(海底に溝を掘ること)を行うとともに、市民との共働によるアマモ場づくり(アマモ:海の中に生える植物で小魚の生育場などになる)も実施しており、多様な生きものが見られるようになっています。

 和白干潟ゾーンでは、カニや鳥などの生き物に配慮した石積み護岸や遊歩道の整備などを行うとともに、平成22年4月にエコパークゾーン環境保全創造委員会からいただいた、今後の施策についての提案を踏まえ、アマモ場づくり等を進めています。
 アイランドシティに計画されている野鳥公園については、平成18年5月に、野鳥公園基本構想検討委員会から、エコパークゾーンと一体的なものとして整備するよう提言をいただいています。これを踏まえ、市民団体が参加する「和白干潟保全のつどい」の活動を推進するほか、鳥類の保全対策など、エコパークゾーンの環境づくりに取り組んでいます。

 また、アオサ対策として、和白海域での回収及び市民との共働による堆肥化等の有効利用の促進にも取り組んでいます。

写真:和白干潟から飛び立つ渡り鳥/アマモの苗床づくり(照葉小学校の皆さんと一緒に)/アマモ場と産み付けられたコウイカの卵/アオサの堆肥化実験/生物生息環境に配慮した護岸(塩浜地区)/護岸に沿って整備した遊歩道(塩浜地区)/市民団体との共働による啓発看板設置

 

エコパークゾーン水域利用ルール※

 エコパークゾーンは、海とのふれあいの場として、様々なマリーンスポーツ・レジャーやレクレーションなど、市民の憩いの場となっています。
 今後、私たちは、このエコパークゾーンをより良い環境で未来に残すため、自然と共生を図り、当該水域を利用します。

※平成19年度に設置された、学識経験者、水域利用者、地域、市民団体の代表、行政機関で構成する「エコパークゾーン等水域利用検討委員会」にて取り決められ、平成20年度から実践と啓発活動に取り組んでいます。

※潮干狩り・水生生物観察などのレクリエーション活動→全ゾーンOK

※水域管理・人命救助・水産資源に関する船舶の通行→全ゾーンOK

※大会などイベント開催時は、連絡会議での合意の上で、指定水域以外での利用を認めるものとする。

※その他、やむを得ず通行する場合は、自然環境・周辺環境に配慮し、微速走行に努めるものとする。

【用語解説】

動力船:エンジン付の船舶(ウエークボードなど)

非動力船:エンジンが付いていない船舶(カヌー、手こぎボートなど)

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3.既存施設の機能強化

香椎パークポート

 香椎パークポートは、博多港初の本格的なコンテナターミナル等の港湾施設を備え、アイランドシティとともに博多港の国際コンテナ貨物の大部分を取り扱っており、中国をはじめとするアジア諸国や北米等と日本各地を結ぶ国際物流ゾーンを形成しています。
 また、広く空間を確保した緑地には、市民の皆さんが憩い、スポーツなどを楽しめるよう「みなと100年公園」や「香椎浜公園(野球場)」・「さわやかスポーツ広場(ラグビー場)」・「福岡フットボールセンター(サッカー場)」などが整備されています。

博多ぴあトピア(博多ふ頭~中央ふ頭)

「博多ぴあトピア」マップ

 「博多ぴあトピア」の愛称で呼ばれる博多ふ頭~中央ふ頭地区は、九州・アジアの海の玄関口として、日本一の外航乗降客数を誇る博多港国際ターミナル、市営渡船や壱岐・対馬、五島などを結ぶ離島航路の旅客ターミナルやベイサイドプレイス、福岡国際会議場などのコンベンション施設等が立地し、多くの人々で賑わう海に開かれた交流拠点となっています。

 また、博多ふ頭と中央ふ頭を結ぶ遊歩道も整備され、地区の回遊性が高まるとともに市民に開かれた憩いのある親水空間が形成されています。平成23年春の九州新幹線の全線開通などにより、今後も日韓交流の促進が見込まれることから、博多港国際ターミナルについては、利用者の利便性向上のための待合スペースの改良等を行うとともに、ターミナル周辺の道路・岸壁・交通広場などの整備に取り組んでいきます。

 今後とも、国際旅客ターミナル機能や親水機能の充実を図り、地区が持つポテンシャルを活かしながら、博多ぴあトピア地区の活性化を進めていきます。

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4.博多港の振興と機能強化

ポートセールス・市民PR

写真:博多ポートタワー・博多港ベイサイドミュージアムの写真

 国際港湾として博多港の振興を図るため、国内外の荷主に対する集荷活動及びアジア地域をはじめとする世界各地との航路誘致を進めています。

 また、暮らしや経済を支える港の役割についての理解促進を図るため、平成19年9月末に一体となってリニューアルした博多ポートタワー・博多港ベイサイドミュージアムやホームページ、パンフレットなどを通じた情報発信のほか、市民公募のボランティア"博多港ポートガイド"が案内する港見学ツアーなどを行っています。

物流サービスの充実

 博多港では、日本各地と東アジア、世界を結ぶ国際複合一貫物流サービスの充実強化を進めており、陸・海・空・鉄道の多様な輸送機関との連携等による新たなサービスの提供を行っていきます。
 また、利用者の利便性の向上を図るため、全国で最も先進的な「博多港物流ITシステム」により、高度な港湾情報サービスの提供を行っています。

渡船事業の推進

航路図

 市営渡船事業は、志賀島~大岳~西戸崎~博多ふ頭(志賀島航路)、玄界島~博多ふ頭(玄界島航路)、能古島~姪浜(能古航路)、小呂島~姪浜(小呂島航路)を結ぶ4航路を運航しており、島民生活のライフラインとしての役割を担うとともに、観光など多くの市民の重要な海上交通機関として、安定的に安全な運航に努めております。

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