暮らしのヒント

消費生活センターでは，悪質商法に限らず，暮らしに役立つさまざまなテーマのコラムを西日本新聞に掲載しています。
（原則，毎週月曜日の朝刊へ掲載）

鍵の出張修理の注意点（平成29年10月16日掲載）

事例

【事例１】「家の鍵を紛失し、インターネットで見た鍵の出張修理業者に見積もりを頼んだ。来訪し状況を確認した後で『５万円かかる』と言われた。『高額なので検討する』と言うと出張料５千円を請求された。電話で頼んだ際は出張料の説明はなかったが、ホームページをよく見ると『出張料がかかる』と記載があった」

【事例２】「自宅の鍵が開かなくなり、『鍵の出張修理６千円から』というネット広告を見つけて業者に来てもらった。すると『特殊な鍵なので７万円かかる』と言われた。解錠してもらったが、サイトの広告と比べ、高すぎる」

解説

　鍵をなくした、壊れたといった緊急事態に、鍵の出張修理は便利なサービスですが、トラブルになることもあります。鍵は防犯対策上、複雑なものなどさまざまな形状があり、実際に現場で確認しないと正確な見積もりができないこともあります。来訪を要請する際は、出張料や点検料、キャンセル料などの有無と金額を確認し、見積もりは書面で出してほしいと伝えましょう。見積書を取ることは、法外な料金を請求されるトラブルを防ぐ手段にもなります。
　なお、消費者が自ら事業者に訪問要請をした場合は、クーリングオフは適用されません。慌てずに冷静な判断をしましょう。

　　

お問い合わせ先

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