暮らしのヒント

消費生活センターでは，悪質商法に限らず，暮らしに役立つさまざまなテーマのコラムを西日本新聞に掲載しています。
（原則，毎週月曜日の朝刊へ掲載）

外壁塗装は冷静に判断を（令和元年5月23日掲載）

事例

【事例】「業者が自宅に来て、『外壁塗装の見積もりをさせてほしい。見える所に社名を出して宣伝に協力すると大幅に値引きできる。ただし、その枠の残りはあとわずかだ。ぜひ今日中に契約を』と勧誘された。半額に値引きされたので契約したが、後日、他の業者に聞くと、値引き前の金額がかなり高い設定だったと分かった。解約したい」

解説

　リフォーム工事を検討する場合、「今日中に」と、契約をせかす事業者には十分注意しましょう。事例のような訪問販売による契約であれば、法定書面（法律で定められた内容が記載されている書面）を受け取って８日以内であればクーリングオフが可能です。既に工事に取り掛かっていても、代金の支払いは不要で、解約理由もいりません。一方、クーリングオフ期間を経過すると一方的に解約できなくなります。
　後悔しないためにも、事業者の選定に当たっては、必ず２、３社から見積もりを取って比較し、不明な点は事業者に説明を求めて、慎重に契約しましょう。見積もりの内容に不審な点があれば、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが設置している「住まいるダイヤル」の「リフォーム見積チェックサービス」（無料）での相談をお勧めします。
　

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