現在位置:福岡市ホームの中のくらし・手続きの中の地域の活動・NPO・ボランティアの中のコミュニティ・地域の活動から“ふくおか”地域の絆応援団イベント「第4回地域の絆応援団セミナー」を開催しました。
更新日: 2017年11月14日
 

“ふくおか”地域の絆応援団イベント
第4回“ふくおか”地域の絆応援団セミナー&交流会
  ~社会課題をビジネスで解く!産学官民連携による未来の共創~
を開催しました!

 

内容

日時 平成29年9月6日(水曜日)午後7時00分から午後9時00分

場所 福岡市スタートアップカフェ


セミナー「地域と共に歩む企業の強み」

福岡地域戦略推進協議会(Fukuoka D.C.) 神田橋 幸治 氏

Fukuoka D.C.神田橋氏の講演の様子 

 企業の社会的責任(CSR)とは、地域社会や地球環境に配慮した「経営」をしましょうということ。「義務を果たすという責任」と言い換えることもできる。企業が地域を応援する理由として、CSRを挙げる人が多いと思うが、「ビジネスを通じて地域社会や地域活動に貢献するという責任の取り方」があるのではないだろうか。
 その際は、すでに取り組んでいることを戦略的に明示して進めることが必要なのであって、新しいことをやる必要があるというわけではない。社会支援活動と言うとボランティア、プロボノなどをイメージするかもしれないが、これは企業に「余裕」がないとできなくなってしまう。なので、考え方を「企業の強みを生かし、自分達ができることで社会課題を解決」していくという風に変えてみてはどうか。
 善行をビジネスにすることで、お金が生まれる。お金が生まれることで継続が可能となり、関わる人や利益を受け取る人が増えていく。その結果、世の中に対する良い影響が大きくなると考えている。
 産学官民連携で社会課題を解くためには、何が必要か。例えば、官と民では制度、意識、立場、目指すもの等、根本的に異なるものということを踏まえて、役割分担をデザインすることが必要。地域を良くしたいというビジョンは官・民共有のものでも、ミッション・欲しい成果は民と官では違いが出る。
 その違いを認めたうえで連携し、動きやすい「民」が推進力をもって進めていくと、各々のミッションを達成することができ、やってよかったという実感と良い関係性を残すことができる。どちらかがやって助ける、誰かにお願いするという関係ではなく、「一緒に解く」という考え方が大事であると考えている。




実践事例紹介&ディスカッション

九州電力株式会社 ビジネスソリューション統括本部
地域共生本部 地域振興グループ 見村 和嗣氏

(九州電力における地域との共働について)


九州電力見村氏の事例発表の様子

 九州電力が地域との共働・地域活性化に取り組む理由は、従来から「九州の発展と地域・社会との信頼関係の構築が、当社の事業基盤」で、地域の信頼なくして設備形成や運営は上手く進行せず、事業の根本は成り立たないと考えているためである。地域産業衰退や人口減少は、エネルギー需要減少に直結するということでもある。「地域からの要請に対応する」という受け身姿勢という時代が少なからずあったが、いまは地域の方々と一緒に、能動的に九州電力から働きかけて取り組むという姿勢を重要視している。なかでもニーズが高い「環境」「次世代育成支援」「地域の課題解決活動」を重点分野としている。
 現在、福岡地域戦略推進協議会、福岡市と「商店街活性化パートナー発掘事業(箱崎商店街エリア活性化)」に取り組んいる。箱崎らしさの再発見と、住みよい箱崎を次世代へ引き継ぐことを目指し、箱崎商店街の賑わい創出とその持続に向けてのしくみ構築をテーマに第1回目のワークショップを6月に開催した。箱崎は筥崎宮が最大の魅力。モスクがあり外国人も多く住んでいる。また、新しい飲食店を開く若い力も出てきていることが強みで、地域の方々と共に検討している。
 まちづくりの成功における個人的見解は、(1)地域の資源(人、建物、歴史)があること、(2)地域外資源(アイディア、ITの技術、情報発信等ストーリーを組立てること)(3)それらをプロデュースし、デザインする熱意のある人、これらが揃うと成功するのではないかと考えており、箱崎のチームにはそれらがある。
 ただし、1回のイベントを成功させるということではなく、持続可能なしくみが必須であると考える。補助金や協賛金だけに頼らない仕組みとして、箱崎の魅力体験プログラムや空き家を活用した収益事業等ができないか、ということも地域の皆様と検討している。 




Pop-up Commons(ポップアップ・コモンズ)準備委員会 嶋根 秀幸 氏

(災害に強いまちづくりについて)

ポップアップ・コモンズ嶋根氏の事例発表の様子

 Pop-up Commons(ポップアップ・コモンズ)は、Mistletoe(ミスルトトゥ)という東京のベンチャーキャピタルの会社が母体となっている。単純に投資をするのではなく、ベンチャー企業やスタートアップ企業と一緒に寄り添いながら、人、金、モノを集めて、社会課題を解決する取組みを行っている。
 これからの防災についての3つの要素は、(1)民間支援を関与する。行政任せにしない。自ら、普段から準備する。(2)新しい技術を積極的に利用し、地域の皆様とともに考える。(3)平時から継続して行うこと、それを楽しんで行えるしくみづくり。と考え活動している。
 Pop-up Commonsとは、トレーラーハウスやコンテナハウスを使った、未来の防災を考える「移動可能な=動くまち」である。なぜ「動くまち」なのか。例えば、まちが大雨で水害被害が出そうな時、移動ができると被害を少なく留められる。近隣が被災した時には、身軽にサポートに行ける仕組みでもある。このような技術が市民のためになるか、防災に役立つか、平時から実験を行っている。
 なぜ福岡なのか。世界に向けたアジアの玄関口である福岡で立ち上げることが重要と考えた。福岡市は実証実験都市として多様な取組みが行われており、昨年、防災サミットで「防災先進都市 福岡」を目指すとしている。それを受け、何か防災についての取組みをしたいと、この構想を発表し、イベントを重ね、熊本震災の支援物資の集積地となった旧大名小を拠点に6月よりトレーラーハウスを置いている。現在、トレーラーハウスは朝倉市で支援活動中。水循環型のシャワーシステムなども実験的に使用している。拠点を作るのが困難な場所に向かい、コミュニティと地域の元気を生み出せるようトレーラーハウス等の提供をしていきたい。
 災害が起こるとインフラが壊れるが、そこには心の繋がりが残ると思っている。Pop-up Commonsは、互いに助け合い、持っている人が持っていない人に提供するということを普段から意識する場としていきたい。


  

パネルディスカッション

 セミナー、事例発表のあとには、登壇者を交えたパネルディスカッションを行いました。発表の雰囲気とはまた異なり、より現場目線のリアルな意見を聞くことができました。


パネルディスカッションの様子 
 


名刺交換&交流会

 事例発表終了後、名刺交換&交流会を行いました。企業、NPO、行政、学生など様々な方が訪れており、新しいつながりが生まれていました。

名刺交換,交流会の様子1 名刺交換,交流会の様子2