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更新日: 2015年9月18日

平成27年度福岡市原子力災害避難訓練について

平成27年度の福岡市原子力災害避難訓練を9月12日(土曜日)に西区10校区(金武,姪浜,内浜,愛宕,愛宕浜,姪北,福重,石丸,能古,小呂)を対象に行い,住民や防災関係機関など360人が参加しました。
この訓練は,福島第一原子力発電所事故の被害状況が40km圏に及んでいることを踏まえ,平成25年度より,市民の原子力防災への意識と理解を深めるとともに,市職員の原子力災害対策の習熟及び関係機関相互の連携強化を図ることを目的として実施しており,今年で3回目になります。
平成25年度は西区西部6校区,平成26年度は西区7校区の住民を対象とした避難訓練でしたが,今年度は最多の10校区の住民の方々が避難訓練に参加しました。

【訓練想定】

玄海原子力発電所の事故で放出された放射性物質が福岡市にも到達し,国が西区の一部にOIL2 (一時移転)の区域指定を行った。
福岡市は関係機関と連携し,OIL2区域内の住民等について玄海原子力発電所から50km圏外に位置する避難所への一時移転を実施する。

1.情報収集・伝達訓練

玄海原子力発電所で,事故・トラブル等が発生した場合の情報伝達訓練を行いました。

2.緊急時モニタリング訓練

放射性物質が福岡市に飛来し,空間放射線量率が変化していないかについて計測する訓練を行いました。

3.避難行動訓練

避難訓練をしている様子

住民の方々がバスで各校区の集合場所から避難退域時検査会場,避難所へ避難する訓練を行いました。
小呂島,能古島の海路避難については,福岡市の消防艇,港務艇を使用しました。
※実際の災害時は,原則,自家用車等での避難になります。

4.緊急被ばく医療訓練(避難退域時検査会場:舞鶴小・中学校)

住民は避難所へ向かう前に,放射性物質が付着していないかについての避難退域時検査(スクリーニング検査)を受けます。この検査で放射性物質の付着が確認された場合,放射性物質を除去するために簡易除染を行います。

(1)検査票記載

検査票に記入している様子

検査票の画像

検査票に必要事項を記入します。


      

(2)スクリーニング検査


スクリーニング検査の様子1

スクリーニング検査の様子2

放射性物質が付着していないかについてのスクリーニング検査を行います。
クリーニング検査は福岡県,福岡県放射線技師会,福岡市放射線技師会,福岡市が協力して行いました。

1分程度をかけて頭部,手,背部,足の裏の検査を行います。
※ 簡易除染は,職員による脱衣,拭き取りのデモンストレーションを行いました。

(3)愛玩動物(ペット)のスクリーニング

ペットのスクリーニング検査の様子1

ペットのスクリーニング検査の様子2

愛玩動物も人と同様にスクリーニング検査を行います。
愛玩動物の管理については,獣医師会に協力いただきました。

(4)検査後受付エリア

検査の最終確認をしている様子1

検査の最終確認をしている様子2

スクリーニング検査や簡易除染が確実に行われたかについての最終確認を行います。
この受付が終了した後,避難所に避難します。

5.避難所運営訓練・ふりかえり(訓練会場:舞鶴小・中学校)

避難所へ避難完了後,参加住民全員で訓練のふりかえりを行いました。

<避難所運営訓練>

(1)避難所受付
避難者名簿の作成をしている様子

避難所入口で避難者名簿の作成を行います。

(2)避難所の放射線量率
放射線量を掲示している様子

避難所の空間放射線量率を常時監視し,放射線の影響がないことを確認しています。

(3)健康相談
健康相談の様子

避難所では,生活環境の変化による心身の機能の低下等が生じることから,健康相談を行います。

(4)避難所の安全確保
避難所の治安維持活動訓練の様子

福岡県警察の協力で,避難所の治安維持活動を行いました。

<ふりかえり>

ファシリテーター(進行役)のもと,今回の訓練のふりかえりを行いました。
住民からは,「正しい情報はどうやったら入手できるのか」,「屋内退避という防護対策を知ることができてよかった」,「今回の訓練で得た知識を若い世代に伝えていなければならない」等,様々な意見を頂戴しました。

訓練のふりかえりの様子1

訓練のふりかえりの様子2

訓練のふりかえりの様子3

【原発から福島と福岡の位置】

福岡市は,玄海原子力発電所からおよそ40~60kmに位置しています。
万一,原子力発電所で深刻な事故が発生した場合,気象状況によっては福岡市にも放射性物質が飛来し,放射線の影響を受ける恐れがあります。
平成23年3月の福島第一原子力発電所事故では,およそ30km離れた飯館村でも避難生活を余儀なくされました。

事前住民研修(各校区1回実施)

事前住民研修の様子

原子力災害は,風水害等の自然災害と異なり,目で見ることができず,被害や人への影響を感じることができないため,放射線に関する基本的な知識と正しい対処法を身につけておくことが大切です。
そこで,訓練をより効果的なものとするために,まず訓練に先立ち,参加校区の住民を対象に研修会を実施しました。
研修会は,福岡市職員から「原子力災害対策」について説明を行った後,ファシリテーター(進行役)のもとワールドカフェという対話形式で「原子力防災,今地域で話し合っておくべきこと」をテーマに,住民の方々が対話をしながら,知識を深めていきました。
※福岡市防災・危機管理課では,訓練対象校区に限らず,「原子力災害対策」についての出前講座を実施しています。興味のある方は,防災・危機管理課(下記連絡先)までお問い合わせください。