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更新日: 2014年10月20日

平成26年度福岡市原子力災害避難訓練について

平成26年度の福岡市原子力災害避難訓練を9月20日(土曜日)に西区7校区(西陵,城原,下山門,壱岐,壱岐東,壱岐南,玄界)を対象に行い,住民や福祉施設,防災関係機関など約300人が参加しました。

 この訓練は,福島第一原子力発電所事故の被害状況が40km圏に及んでいることを踏まえ,昨年度より,市民の原子力防災への意識と理解を深めるとともに,市職員の原子力災害対策の習熟及び関係機関相互の連携強化を図ることを目的として実施しており,今年で2回目になります。

昨年度は西区西部6校区の住民を対象とした陸路のみの避難訓練でしたが,今年度は陸路に加え玄界島の住民が海路で避難訓練に参加しました。


【訓練想定】
玄海原子力発電所の事故で放出された放射性物質が福岡市にも到達し,国が西区の一部にOIL2 (一時移転)の区域指定を行った。

福岡市は関係機関と連携し,OIL2区域内の住民等について玄海原子力発電所から50km圏外に位置する避難所への一時移転を実施する。

1.情報収集・伝達訓練

玄海原子力発電所で,事故・トラブル等が発生した場合の情報伝達訓練を行いました。

2.緊急時モニタリング訓練

放射性物質が福岡市に飛来し,空間放射線量率が変化していないかについて計測する訓練を行いました。

3.避難行動訓練

避難行動訓練の様子

住民の方々をマイクロバスで各校区の集合場所から緊急被ばく医療訓練会場,避難所へ輸送する訓練を行いました。
 
 
 玄界島の海路避難については,福岡市の港務艇を使用しました。

 ※実際の災害時は原則,自家用車の移動になります。

          

4.緊急被ばく医療訓練(訓練会場:舞鶴小・中学校)

住民は避難所へ向かう前に,放射性物質が付着していないかについてのスクリーニング検査を受けます。この検査で放射性物質の付着が確認された場合,放射性物質を除去するために簡易除染を行います。

(1)検査票記載台エリア

スクリーニング検査時に使用する検査票に必要事項を記入します。

検査票記載台エリアの様子

スクリーニングエリアの様子

(2)スクリーニングエリア

放射性物質が付着していないかについてのスクリーニング検査を行います。

スクリーニング検査は福岡県,福岡県放射線技師会,福岡市が協力して行いました。

頭からつま先まで2分程度でスクリーニング検査を行います。

愛玩動物(ペット)のスクリーニングエリア1
愛玩動物(ペット)のスクリーニングエリア2

(3)愛玩動物(ペット)のスクリーニングエリア

愛玩動物も人と同様にスクリーニング検査を行います。

簡易除染・再スクリーニングエリアの様子

(4)簡易除染・再スクリーニングエリア

基準値以上の放射線が検出されると,脱衣,拭き取り等で簡易除染を行います。

問診・診察エリアの様子

(5)問診・診察エリア

簡易除染後,医師による問診・診察を行います。

検査後受付エリアの様子

(6)検査後受付エリア

スクリーニング検査や簡易除染が確実に行われたかについての最終確認を行います。

医師による安定ヨウ素剤の説明の様子1

(7)医師による安定ヨウ素剤の説明

医師による安定ヨウ素剤の説明(服用による効果と副作用等)を行います。

安定ヨウ素剤は,放射線ヨウ素が甲状腺に溜まるのを防ぐ効果があります。(甲状腺ガンの予防)  服用に際しては医師の関与が必要です。

福岡市では安定ヨウ素剤の備蓄を進めています。

医師による安定ヨウ素剤の説明の様子2


5.避難所運営訓練・ふりかえり(訓練会場:旧簀子小学校,市民福祉プラザ)

 避難所へ避難完了後,市長や福島で被災された方を交え,参加住民全員で訓練のふりかえりを行いました。

<避難所運営訓練>

避難所運営訓練1

避難所運営訓練2


  • 健康相談(上)
    • 避難所では,生活環境の変化による心身の機能の低下等が生じることから,健康相談を行います。
  • 要援護者避難訓練(下)
    • 福祉施設入所者を対象に要援護者避難訓練も行いました。

避難所運営訓練3

避難所運営訓練4

  • 避難所受付(上)
    • 避難所入口で避難者名簿の作成を行います。
  • 避難所の放射線量率(下)
    • 避難所の空間放射線量率を常時監視し,放射線の影響がないことを確認しています。

避難所運営訓練5

避難所運営訓練6

  • 愛玩動物の診察(上)
    • 獣医師会の協力で,愛玩動物の診察を行いました。
  • 避難所の安全確保(下)
    • 県警の協力で,避難所の治安維持活動を行いました。

<ふりかえり>

ふりかえり1

ふりかえり2

ファシリテーター(進行役)のもと,今回の訓練のふりかえりを行いました。

住民からは,「原子力災害の知識を学ぶ必要がある」,「普段の地域でのコミュニティ形成が大切だ」,「本当に計画通り避難できるのか」等,様々な意見を頂戴しました。
 


ふりかえり3

ふりかえり4

また,ふりかえりには市長も参加し,住民とともに原子力災害について話し合いました。



【原発から福島と福岡の位置】

 
原発から福島と福岡の位置の図

福岡市は,玄海原子力発電所からおよそ40~60kmに位置しています。万が一,事故が発生し,放射性物質が放出されるような事態になった場合,放射性プルーム(放射性物質を含んだ空気の一団)による被ばくを避ける必要があります。福島第一原子力発電所事故では,およそ30~50kmに位置する飯館村でも避難生活を余儀なくされています。


事前住民研修(各校区2回実施)


事前住民研修の様子

原子力災害は,風水害等の自然災害と異なり,目で見ることができず,被害や人への影響を感じることができないため,放射線に関する基本的な知識と正しい対処法を身につけておくことが大切です。
そこで,訓練をより効果的なものとするために,まず訓練に先立ち,参加校区の住民を対象に研修会を2回にわたり実施しました。
研修会は,ファシリテーター(進行役)のもとワールドカフェという対話形式で「原子力災害とはなんなのか,福島ではなにが起こったのか,どういった対策・避難をすればよいのか」等を,昨年の研修参加者等を交え,住民の方々が対話をしながら,知識を深めていきました。