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更新日: 2011年5月2日

博多の豆知識 vol.51

九州新幹線のイメージイラスト

走る安土桃山?和文化満載の九州新幹線

 3月に念願の全線開通となった九州新幹線。新しくなった博多駅はたくさんの人でにぎわい、博多の街は活気にあふれています。この九州新幹線、別名「走る安土桃山」と呼ばれているのをご存知でしょうか?「安土桃山」とは、戦国武将の織田信長や豊臣秀吉が活躍した16世紀ごろの時代です。各地の戦国武将は自分たちの力を示すために大きな城をつくり、内部には絵画や彫刻など華麗な装飾をほどこしました。また、この時代には庶民からも裕福な商人が次々に現れ、豪華絢爛な文化が好まれました。茶の湯も流行し、豊臣秀吉は金箔を張りめぐらせた「黄金の茶室」でお客をもてなしたといいます。

 九州新幹線の一部には金箔張りの壁が使われています。また漆や博多織といった日本伝統の工芸技術を活かしたディスプレイがあちこちに飾られています。熊本・八代産のい草を使った縄のれんや、日本のすだれにヒントを得た木製のロールブラインドなど、日本ならではのデザインが満載です。日本人だけでなく、海外からのお客様をもてなすために、九州新幹線では和の文化をふんだんに取り入れているのだとか。

 九州新幹線だけでなく、JR九州の列車には以前から優れたデザインの車両がたくさんあります。世界中の優れた鉄道関係のデザインを表彰する国際的な賞「ブルネル賞」を何度も受賞したことがあるのです。メタリックブルーの外観がひときわ印象的な特急「ソニック」。白い車体と本皮製のシートが豪華な特急「かもめ」。車体の深い森を思わせる緑と丸いフォルムがユニークな特急「ゆふいんの森」。カラフルなボディが遊びの気分をさらに盛り上げてくれる特急「ハウステンボス」。どれもがとても個性的です。九州新幹線が開通した今年は、博多から楽しい列車に乗って旅に出かけてはいかがでしょうか。