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めざす都市像

アジアに近い都市

福岡市は、日本の主要都市(大阪、東京、札幌)までの距離と、東アジアの主要都市(釜山、ソウル、上海、北京、台北など)までの距離がほぼ同じ範囲内にあるため、国際線の定期航空路線も多く、韓国、中国をはじめ、アジア諸国との交流には最適の位置といえます。北は玄界灘に臨み、海の中道と糸島半島によって仕切られ、大きく羽を広げているような博多湾を擁し、南は脊振山地、東は三郡山地に囲まれた半月型の福岡平野に位置しています。気候は年平均17.1℃(平成20年)と比較的温暖です。

昔からアジアの交流拠点

福岡市からアジア各地への距離福岡市は朝鮮半島や中国大陸に近いという地の利に恵まれ、古くから大陸文化の受入窓口としての機能を果たしてきました。紀元前4世紀には、わが国最初の水田稲作が開始されています。志賀島で発見された「金印(きんいん)」は、1世紀ごろの大陸との交流を物語る確かな資料です。7世紀から11世紀にかけてはアジアの人々をもてなした迎賓館「鴻臚館(こうろかん)」が交流拠点となり、中世期には海外の商人が多く住む日本を代表する国際貿易都市に発展し、16世紀には博多の大商人が利を求めて海を渡りました。その頃、福岡は「博多」と呼ばれていました。

2つの呼び名を持つツインシティ

那珂川を挟んで分かれる、福岡地区と博多地区の位置図福岡と博多、2つの呼び名を持つ都市としても知られています。住んでいる人たちもこの使い分けは難しいので、訪問者にはもっと理解しにくいことでしょう。空の玄関口は「福岡空港」ですが、鉄道の玄関口は「博多駅」です。福岡市なのに、博多っこ気質、博多商人、博多織、博多人形など、全国的に有名なのは「博多」という名称です。「博多」は古代からアジアとの接点として重要な場所であり、中世の頃には全国の中でも最も元気で経済的にも豊かな都市として輝いていたのです。その時代、博多は国際商業都市でした。

商業都市としての魅力

商業都市としての歴史は今でも続いています。福岡市の産業構造は、第三次産業に集中しており、第三次産業の中でも卸売・小売業、飲食店とサービス業で全事業所の7割以上を占めています。また九州・西日本の拠点として、中央政府の機関、大企業の支店、金融・サービス業の集積により発展してきました。第三次産業が中心でサービス業の集積地だからこそ、福岡市民には訪れる人を喜んでおもてなしする開放的な気質が今でも息づいています。今後もその特性を生かして、既存産業の活性化、コンベンション、情報関連産業など新しい都市産業の振興を図っています。福岡市はこれからも、九州・アジアのなかで大きな役割を担う夢と可能性のある都市です。アジアの交流拠点都市を目指して築いてきた福岡市とアジアの関係を、九州全体に広げ、深めていきたいと考えます。

伝統とモダン、そして美味しい都市

福岡市は、都市としての魅力と博多湾に代表される美しい自然をあわせ持ち、長い歴史の中で培われた伝統・文化に恵まれ、独自の個性と魅力を持つ観光都市です。糸島半島、生の松原から志賀島、能古島と広がる美しい海岸線やそれに沿って点在する施設を楽しむ「リゾート型観光」。また、野球やサッカー、大相撲九州場所などの観戦、歌舞伎やミュージカルなど観劇、そして天神や中洲、博多地区の都心やキャナルシティ博多、博多リバレインなどの新名所の都市散策を楽しむ「都市型観光」も多くの観光客の魅力となっています。 さらに、博多祇園山笠やどんたく、放生会(ほうじょうや)、アジアマンスなどの多彩な「祭り観光」や、玄界灘の海の幸をはじめとして、もつ鍋や博多ラーメンの屋台を巡るなどの多彩な「グルメ観光」などの魅力を備えています。

写真:福岡シティマラソン、博多どんたく前夜祭、アジア太平洋フェスティバル、放生会(ほうじょうや)、博多祇園山笠

福岡市の将来像

福岡都市高速1号線福岡市は、「ずっと住みたい街、残していきたい街・福岡」の実現を目指しています。大転換の時代にあってこそ、人と自然をなによりも大切にし、海外交流の拠点、自由都市として栄えた中世博多の歴史を再認識し、アジアを舞台に活躍した博多商人の気概を新たなまちづくりにつなげていかねばなりません。市民、地域コミュニティ、NPOなど「民」の力が生かされ、暮らしやすい地域がつくられて、自由な経済活動がおこなわれることによって都市の活力が高まっていくのです。自治体はそれを支援し、活動しやすい環境を整えていきます。一人ひとりが自治を意識しながら元気に活動し、これが魅力となって多くの人が集い、交流し、さらに都市の元気が高まっていく。これが福岡市の目指す姿です。

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