


「福岡は都会なのに冬になると雪が降る。これだけの大都会で美しい雪景色が撮影できるのは貴重です」と言う写真家の川上信也さん。数年前には市中心部にある舞鶴公園が雪で真っ白になり、なんと美しい光景だろうと思わずシャッターを切ったとか。「雪が降ると街中によく出かけます。あとは市街地の近くにある愛宕山など高い場所。そこから雪景色の街をねらうのです」
もうひとつ、冬のおすすめ撮影景色は朝日。川上さんはよく能古島に朝日を撮りに出かけるとか。「博多湾に浮かぶ能古島からは冬場の朝日がきれいに撮れるんです。ちょうど百道浜の福岡タワーあたりから朝日が昇って、福岡のモダンな街並が海越しに赤く焼けていく景色が撮影できます。能古島までは市街地の港から船でたった10分。朝6時30分の船に乗れば朝日の撮影に間に合うんですよ」。博多湾をはさんで能古島と反対側にある志賀島の展望台も朝日のおすすめ撮影スポットだとか。
このほか川上さんが冬場に面白いと思うものは、柳橋連合市場など商店街のにぎやかな年末風景、港につながれた船の正月飾りなど。「福岡の風景の面白さは、海や山が身近にある中に大都会が存在すること。近代的な福岡タワーが海と一緒に写るのは、とても面白いと感じますね。自然だけでなく人工物がある面白さ、そこに住んでいる人の生活が感じられる面白さが福岡の魅力だと思います」


川上信也さん
写真家
1971年生まれ。97年から大分県くじゅうの山小屋に住んだのをきっかけに写真を始める。現在はフリーの写真家として主に九州各地の自然風景を撮影。著書に福岡の四季を写し取った『福岡の休日』ほかがある。