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  • 2008年11月18日UP!

066 1年の季節を感じさせる博多芸妓の歳時記(奴さん、小桃さん)

 芸妓さんの仕事は毎日お座敷に出ることだけではありません。1年のうちには季節ごとにさまざまな行事があって、そのための稽古も欠かせないのです。博多芸妓の1年は、毎年1月8日~11日に行われる博多区東公園の十日恵比須神社の正月大祭で始まります。「十日恵比須」と呼ばれるこの大祭では毎日さまざまな行事が行なわれますが、博多の芸妓衆が揃って1年の開運と商売繁盛を祈願するのが9日の「かち詣り」。黒紋付きの正装に博多帯、稲穂のかんざしをさして歩く姿は実に華やかです。今年、かち詣りの先頭を歩いた小桃さんも「人が多くても前に進めないほどでした」と驚く人気ぶりです。「以前はカゴに乗って詣っていたんですが、カゴのかき手がいなくなって今は歩いて詣るようになりました」と奴さん。

 また5月には「博多どんたく港まつり」に参加します。5月3、4日の2日間、博多芸妓は全員で博多の町の各所にある演舞台で、三味線、唄、太鼓、踊りなどの芸を披露します。博多どんたくは福岡市民総出でパレードや舞台を行なう、まさに芸能の祭りなのですが、とりわけ芸妓衆のあでやかな姿とプロとしての芸が祭りに花をそえています。

 5月のどんたくが終わるとすぐに稽古に入るというのが12月に行われる「博多をどり」。現在は博多座で開催されていて、12月の「市民檜舞台の月」公演のひとつとして毎年行われています。博多の伝統芸能の担い手である芸妓衆が総出演し、日頃から磨いてきた長唄、清元、常磐津などの邦楽、邦舞の芸を披露します。いわば芸妓衆にとっては1年の集大成ともいえる舞台だけに、その練習にも力が入ります。「博多をどりは京都の都をどり、東京の東をどりに続いて、博多の伝統芸能を伝えていきたいという気持ちから始まったもので、今年で18回目を迎えます。博多ならではの踊りも披露しますし、芸妓衆が総出演するフィナーレが見どころです。めったに見られない博多芸妓の芸を、市民の皆さんも気軽に楽しんでほしいですね」と奴さんは語ってくれました。

案内人プロフィール

奴さん、小桃さん

博多券番 芸妓

奴さん(写真右)
長崎市生まれ。13歳のときから博多で邦舞や三味線などを学び、70年近い芸歴を持つ。
小桃さん(写真左)
福岡市生まれ。2008年春に芸妓として独立、博多券番では初の平成生まれの芸妓となる。

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