


食べものが美味しい街として評判が高い福岡。海山の幸に恵まれた福岡の食文化は日本全国から訪れる観光客を魅了しています。では、海外から訪れた人には福岡の味はどのように感じるのでしょうか?また福岡でのお気に入りの場所はどこなのでしょうか?福岡アジア美術館のレジデンス・プログラムで滞在中の2人に、福岡で気に入った食べものと場所について聞いてみました。
・ミーラ・ジョージさん
私のお気に入りの食べものは梅ヶ枝餅です。食べたのは太宰府で売っているものではなく、櫛田神社の裏手にあるお茶屋で売っている「櫛田のやきもち」です。スパイシーなものが多いインドには当然ながら「あんこ」はなく、これまで韓国のデザートで食べたことがあるぐらいでしたが、今はこの「櫛田のやきもち」がとても気に入っています。
また、お気に入りの場所は福岡アジア美術館に隣接した博多座。ここで観た歌舞伎にはとても影響されて、作品にも取り入れました。実際に役者さんに会ってインタビューし、化粧をするところや衣装も見せてもらって非常に刺激になりました。日本の伝統芸能である歌舞伎にふれられたのも、博多座が隣にある福岡アジア美術館ならではだと思います。
・ドン・サルバイバさん
日本に来る前からカツ丼が好きで、フィリピンでもよく食べていました。フィリピンの日本食レストランでも食べられますし、フィリピン風にアレンジしたものも地元の食堂にはあります。ですから日本でカツ丼を食べるのを楽しみにしていて、福岡ではあちこち食べ歩いています。
福岡で私が気に入った場所は、ドライブの途中で立ち寄った西区今津の海岸です。世界中どこにでもあるようなファストフードの看板もなく、松林の向こうに砂浜が続いていて、とても日本的な風景で美しいと感じました。また山間部も回りましたが、ちょっとした空きスペースにも野菜を植えるなどして、できるだけ土地を有効に使う日本人の知恵を面白いと感じました。


ミーラ・ジョージさん
ドン・サルバイバさん
芸術家(福岡アジア美術館レジデンス・プログラム)
・ミーラ・ジョージさん(写真左)
1979年、インド・チェンナイ(旧マドラス)出身。インドとイギリスの大学で美術を学ぶ。ジェンダーをテーマにした作品を、写真、映像、インスタレーション、パフォーマンスなどを駆使して制作。
・ドン・サルバイバさん(写真右)
1978年、フィリピン・ダバオ(ミンダナオ島)出身。フィリピン大学で美術を学ぶ。絵画や影絵アニメーションなどの手法を使って、フィリピン社会の現実を重層的・風刺的に表現した作品を制作。