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  • 2008年5月2日UP!

009 博多の素人芸を育てる地元参加型の博多どんたく (大塚ムネトさん)

 大塚さんはじめギンギラ太陽'sのメンバーは、数年前から地元企業と一緒にゴールデンウィーク中の「博多どんたく」に参加しています。毎年5月3・4日に行われる博多どんたくは、約830年前から続く伝統的な祭り。今では参加団体約580団体、見物客約200万人の、ゴールデンウィーク中で日本一の人出を誇る祭りになっています。

 博多どんたくは、もともと宮中の年賀行事であったものが、福岡藩・黒田の殿様を表敬する「博多松囃子(まつばやし)」として博多に伝わったものです。昔は町人たちが鳴り物(しゃもじや三味線)に合わせて街を練り歩いていましたが、現在では一般市民や企業など多数の団体が参加し、街中を思い思いの仮装でパレードしたり、街角の舞台で歌や踊りが披露されています。「どんたく参加は理屈抜きに楽しいですね。見るより、参加する方が断然楽しい祭りだと思います。それに外部の人たちが気軽に入ってこれるのがいい。初めて福岡に赴任したような人でも、企業参加で自分の存在をアピールできる。分け隔てがなくて、街の懐の深さを感じる祭りです」と大塚さん。

 また、どんたくは博多の芸風を生む要素のひとつになっているのでは、とも語ります。「どんたくで街角にできる演舞台でも、芸や踊りがたくさん披露されてます。小さい頃から年1回あれに親しむことで、芸事を生む風土になっているのでは」

 ちなみに「どんたく」という名称は、オランダ語で休日を意味する「ゾンターク(Zondag)」がなまったものといわれています。一時期、その華美さから博多松囃子は禁止されるのですが、明治時代に復活する際、名称を「どんたく」と改めました。また一般参加のパレードや舞台とは別に、伝統的な博多松囃子も無形民俗文化財として伝えられています。こちらは福禄寿・恵比須・大黒天の3神が市中を祝って回るほか、稚児行列などもあり、雅(みやび)な雰囲気を今に伝えています。

案内人プロフィール

大塚ムネトさん

劇団「ギンギラ太陽's」主宰

1997年より、地元密着の舞台をくり広げるギンギラ太陽'sの主宰。流通、交通などの業界を徹底取材した物語や、役者たちのユニークな“かぶりモノ”が話題を集める。作・演出はもちろん、役者、造型師としても活躍。

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